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紙の本
アルシノエ二世 ヘレニズム世界の王族女性と結婚
著者 エリザベス・ドネリー・カーニー (著),森谷公俊 (訳)
プトレマイオス王朝初期、一夫多妻から兄弟姉妹婚への時代を生き抜いた「クレオパトラの先駆者」アルシノエ二世の壮絶な生涯を追う。補論「アルシノエ二世の経歴に関する史料とその評...
アルシノエ二世 ヘレニズム世界の王族女性と結婚
アルシノエ二世 :ヘレニズム世界の王族女性と結婚
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商品説明
プトレマイオス王朝初期、一夫多妻から兄弟姉妹婚への時代を生き抜いた「クレオパトラの先駆者」アルシノエ二世の壮絶な生涯を追う。補論「アルシノエ二世の経歴に関する史料とその評価」なども収録。【「TRC MARC」の商品解説】
「クレオパトラの先駆者」の生涯
アルシノエ二世は、初期ヘレニズム時代における王族女性の苦難と栄光を一身に体現した人物である。アレクサンドロス大王の死後、後継将軍たちが互いに抗争しながら独自に王国を建設していった当時、王権は一夫多妻制をとりつつ明確な王位継承原則をもたなかったため、息子たちの間で継承をめぐって激烈な争いが起こった。アルシノエ二世は三度の結婚のうち二度でそうした争いの渦中に置かれ、息子を目の前で殺される。ようやく安定と栄光を手にすることになる三度目の結婚相手は、実の弟、プトレマイオス二世であった。両親を同じくする同士の結婚はギリシア世界ではタブーでありながら、二人はなぜこの特異な結婚にふみ切ったのか。著者は倫理的偏見を廃した上で、これをアルシノエ二世の生存戦略という観点から解明していく。
生前に神格化されたアルシノエの祭祀は、エジプトにおけるギリシア人とエジプト人の新しい絆となった。そしてアルシノエの地位と権力、その表象は、マケドニアおよびプトレマイオス王国の王族女性の歴史で大きな転換点となり、あのクレオパトラ七世にも影響を与えたのである。【商品解説】
著者紹介
エリザベス・ドネリー・カーニー
- 略歴
- 〈エリザベス・ドネリー・カーニー〉アメリカ、クレムゾン大学教授。古代マケドニア女性史研究の第一人者。
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