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紙の本
移民たち 四つの長い物語 新装版
著者 W・G・ゼーバルト (著),鈴木仁子 (訳)
【ベルリン文学賞】【ボブロフスキー・メダル】【ノルト文学賞】長い期間をおいて、突然のようにみずから破滅の道をたどる移民たち。語り手の〈私〉は、遺されたわずかの品々をよすが...
移民たち 四つの長い物語 新装版
移民たち:四つの長い物語
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商品説明
【ベルリン文学賞】【ボブロフスキー・メダル】【ノルト文学賞】長い期間をおいて、突然のようにみずから破滅の道をたどる移民たち。語り手の〈私〉は、遺されたわずかの品々をよすがに、人々の生涯をたどりなおす−。異郷に暮らし、過去の記憶に苛まれる4人の男たちの生と死を綴る。【「TRC MARC」の商品解説】
どんな眼からもぬぐい去れない靄がある
異郷に暮らし、過去の記憶に苛まれる4人の男たちの生と死。みずから故郷を去ったにせよ、歴史の暴力によって故郷を奪われたにせよ、移住の地に一見とけ込んで生活しているかに見える移民たちは、30年、40年、あるいは70年の長い期間をおいて、突然のようにみずから破滅の道をたどる……。語り手の〈私〉は、遺されたわずかの品々をよすがに、それら流謫の身となった人々の生涯をたどりなおす。〈私〉もまた、異郷に身をおいて久しい人だ。個人の名前を冠し、手記を引用し、写真を配した各篇はドキュメンタリーといった体裁をなしているが、どこまでが実で、どこまでが虚なのか、判然としない。
本書は、ゼーバルトが生涯に4つだけ書いた散文作品の2作目にあたる。英語版がスーザン・ソンタグの称讃を得て、各国語に翻訳され、ドイツではベルリン文学賞とボブロフスキー・メダル、ノルト文学賞を受賞した。
堀江敏幸氏による巻末の解説「蝶のように舞うぺシミスム」から引用する。「作家の極端なぺシミスムが読者にかけがえのない幸福をもたらすとは、いったいどういうことなのか? ゼーバルトの小説を読むたびに、私はそう自問せざるをえなくなる」。【商品解説】
収録作品一覧
ドクター・ヘンリー・セルウィン | 5−27 | |
---|---|---|
パウル・ベライター | 29−69 | |
アンブロース・アーデルヴァルト | 71−157 |
著者紹介
W・G・ゼーバルト
- 略歴
- 〈W.G.ゼーバルト〉1944〜2001年。ドイツ生まれ。イースト・アングリア大学のヨーロッパ文学の教授。「アウステルリッツ」で全米批評家協会賞、ハイネ賞、ブレーメン賞を受賞。
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