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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/17
- 出版社: 白水社
- サイズ:20cm/219p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-560-09763-2
読割 50
紙の本
目眩まし 新装版
著者 W・G・ゼーバルト (著),鈴木仁子 (訳)
スタンダールの旅、カフカの旅、「私」の旅…。時を超えて重なり合う旅のどこにも、永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とし、忽然として浮かび上がる過去の人物たち。目眩く惑乱が...
目眩まし 新装版
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商品説明
スタンダールの旅、カフカの旅、「私」の旅…。時を超えて重なり合う旅のどこにも、永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とし、忽然として浮かび上がる過去の人物たち。目眩く惑乱が襲う謎めいた4つの物語。【「TRC MARC」の商品解説】
禍々しく、ミステリアスに
1800年、アンリ・ベール(ことスタンダール)はナポレオン戦争に従軍し、後年このときの記憶を書きとどめた。第一次世界大戦が間近い、不穏の気配ただよう1913年には、ウィーンからヴェローナ、リーヴァに向かったドクター・K(ことカフカ)が日記をのこした。1980年、カフカの足跡を追って同じ旅をした語り手の〈私〉は、死と暴力の予感におののいてヴェローナから逃げ帰った。その7年後、当時の記憶を書き記そうとかつての道をたどり直し、最後に自分が捨てた故郷に立ち寄った。
〈私〉の旅、カフカの旅、スタンダールの旅―時を超えて重なり合う旅のどこにも、永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とす。さまざまなものや人が響き合い、時間と場所を越えて併存する。本書はゼーバルト初の散文作品であり、「ベール あるいは愛の面妖なことども」「異郷へ」「ドクター・Kのリーヴァ湯治旅」「帰郷」の4篇を収録。
「たえず動いている乗り物のなかの想念に似て、消えては結び、やってきてもつれ合い、断続して定めがたい。つまりはもっとも現代的な散文表現というものだ」。池内紀氏による巻末の解説「言葉の織物」から引用。【商品解説】
収録作品一覧
ベールあるいは愛の面妖なことども | 5−27 | |
---|---|---|
異郷へ | 29−111 | |
ドクター・Kのリーヴァ湯治旅 | 113−134 |
著者紹介
W・G・ゼーバルト
- 略歴
- 〈W.G.ゼーバルト〉1944〜2001年。ドイツ生まれ。イースト・アングリア大学ヨーロッパ文学教授。「アウステルリッツ」で全米批評家協会賞、ハイネ賞など受賞。著書に「移民たち」「土星の環」など。
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