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「移民の国アメリカ」の境界 歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム
アメリカに「国境意識」が芽生えた20世紀初頭に遡り、アメリカ社会に深く根を下ろしながらも「移民」から「市民」へというスキームの外に置かれた人びとの経験を通して、「移民国家...
「移民の国アメリカ」の境界 歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム
「移民の国アメリカ」の境界:歴史のなかのシティズンシップ・人種・ナショナリズム
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商品説明
アメリカに「国境意識」が芽生えた20世紀初頭に遡り、アメリカ社会に深く根を下ろしながらも「移民」から「市民」へというスキームの外に置かれた人びとの経験を通して、「移民国家アメリカ」という通説的理解を問い直す。【「TRC MARC」の商品解説】
「よそ者たち」の織りなすアメリカ史
本書は、アメリカ社会に深く根を下ろしながらも、「移民」から「市民」へというスキームの外に置かれた人びとの経験を通して、アメリカすなわち「移民の国」という自画像や通説的理解を歴史的に問い直す研究である。
「正しい」国境の越え方、「正しくない」国境の越え方はどう変容してきたのか、米墨国境はどのように主権意識と結びつくようになったのか、それ自体としては勤勉といった美徳として称賛される労働は、なぜ正規の在留資格を欠くという1点において不法就労として白眼視されるのか、ナショナリズムに呪縛されない公正な移民制度とは何か―こうした根本的な問いを立て、アメリカに国境意識が芽生えた20世紀初頭にさかのぼり、国境・主権国家・国民国家の自明性を検証する。非合法移民が問題化される過程を論じるなかで、フィリピン系、メキシコ系、日系、中国系移民らの、それぞれまったく異なる経験と法的・歴史的背景が詳細に綴られ、まさに圧巻である。
アメリカ歴史家協会、アメリカ歴史学会、アメリカンスタディーズ学会ほか主要学会賞を総なめにした、移民史研究の金字塔。【商品解説】
目次
- 第一部 数字と書類に基づく移民規制レジーム
- 第一章 一九二四年移民法と人種の再構築
- 第二章 非合法性の創造と解消−強制送還政策の形成と非合法移民
- 第二部 法とネーションの周縁で
- 第三章 植民地の被支配者から望まれざる外国人へ−見えざる帝国におけるフィリピン人移民
- 第四章 ブラセロ、「ウェットバック」、階級を分かつナショナルな境界
- 第三部 戦争・ナショナリズムと外国人同然のシティズンシップ
- 第五章 第二次世界大戦中の日系アメリカ人強制収容と市民権放棄
- 第六章 冷戦期における中国からの移民危機と「自白プログラム」
- 第四部 戦後の移民制度改革における多元主義とナショナリズム
著者紹介
メイ・M.ナイ
- 略歴
- 〈メイ・M.ナイ〉コロンビア大学歴史学部教授。専門はアメリカ史、移民研究、シティズンシップ研究。19世紀以来の移民史から、現代の移民まで深い知見を持つアメリカの移民研究の第一人者。
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