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紙の本
台湾生まれ日本語育ち (白水Uブックス エッセイ)
著者 温又柔 (著)
【日本エッセイスト・クラブ賞(第64回)】3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語という3つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の...
台湾生まれ日本語育ち (白水Uブックス エッセイ)
台湾生まれ 日本語育ち
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商品説明
【日本エッセイスト・クラブ賞(第64回)】3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語という3つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩みを綴る。〔2016年刊の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
日本エッセイスト・クラブ賞受賞作、待望の増補版!
3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語の3つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作に、刊行後の出来事について綴った3篇を加えた、待望の増補版。
「子どもの頃も含めると、あなたの母語は何ですか? と数えきれないほど訊かれてきた。同じ質問をされるのが苦痛な時期もあったが、いまのわたしは、待ってました、とばかりにほほ笑む。
――タイワン語とチューゴク語の織り交ざったこのニホン語のことですよ。
この答えにたどり着けたのは、約四年の月日をかけて“失われた母国語”を求めつつ、自分にとって言葉とは何かと徹底的に考えぬいた成果なのだと思っている。」――(「Uブックス版に寄せて」より)【商品解説】
三つの言語の狭間で育った東京在住の台湾人作家が、自らのルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作の増補新版!【本の内容】
著者紹介
温又柔
- 略歴
- 〈温又柔〉1980年台湾・台北市生まれ。法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞しデビュー。ほかの著書に「空港時光」など。
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日本社会をより豊かにしてくれる
2023/01/28 11:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
温又柔のような存在は日本語を、日本文学を、日本社会をより豊かにしてくれる。もちろんこれはナショナリズムに取り込むようなものではなく、むしろその逆である。
紙の本
母国語って、何なんだろう
2020/05/07 22:10
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は表題の通り台湾出身で小さいころ日本に移住し日本語を覚えた。ほぼ日本語で生活していた彼女は日本語が母国語のようである。でも、彼女はこう言う「自分には母語が三つ(日本語、中国語、台湾語)あると気づきました。もっといえば、わたしの母語は三つのことばでできている」。台湾で生まれて育った作者の母親が中国語と台湾語、そして日本語をちゃんぽんにして作者に語りかけている場面は、その光景が目の前に映し出されてくるように微笑ましい。。しかし、作者の母にとっての中国語は蒋介石の国民党が無理やりと覚えさせた言葉だった、そしてその父母、つまり作者の祖父母にとって日本語は大日本帝国の皇民化政策によって無理やりと覚えさせられた言葉だった。そう聞かされると言葉って何なんだろうと考えさせられてしまう
電子書籍
台湾と日本のいまむかしを知る入口として
2020/05/03 21:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本にはいろんなルーツを持つ人がいるということを頭ではわかっているけれど、子どもの頃から付き合いを重ねて、その事実を語ってくれる友人は数えるほど。
温さんの文章は、文字通り、にほんご、たいわんご、ちゅうごくごが入り交じっていて、最初は面食らったが、読み進めていくうちに、彼女が言葉について立ち止まり考えてきた様子が手に取るようにわかった。
私の祖父は戦後、台湾バナナを輸入する会社に勤めていた。まだバナナが高級品の頃の話だ。祖父からは何も聴いたことがないが、遺品の中に「台日貿易」の写真帳があった。台湾と日本の関係についても遡って知る必要があるなと、その写真帳を見るたびに感じていた。そのきっかけを作って、背中を押してくれたのがこの本である。