紙の本
お気に入り
2016/04/02 08:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人ですがお気に入りのお話で購入しました。
宝物を盗んだと冤罪で追い詰められるガーウェインのお話。
周囲の態度、結末等含め思いが感じらて好きです。
紙の本
本当にほしいもの
2016/12/02 10:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
無実の罪を着せられたガーウィンの姿が印象的だった。何もかもが元通りにはならないが、新たな物語を予感させるラストはよかった。
投稿元:
レビューを見る
ガチョウのガーウィンは王室の宝物殿の見張り係。クマのバジル王の熱い信頼を受け、王と二人だけが持つ宝物殿の鍵を管理している。
が・・・その宝物殿の宝が夜な夜な、無くなっていった。
鍵はかけている、見張りも厳重、しかし毎日、宝は少なくなってゆく。
ガーウィンは疑われ、裁判にかけられた。ガーウィンがいくら無罪を主張しても、他にどのように盗まれたかがわからないため、有罪となってしまう。王の信頼や友人たちの疑いの目に耐えられなくなったガーウィンは裁判所の窓から飛び出す。
実は、本物のどろぼうはネズミのデレック。泥棒なんてつもりはなかったけれど、宝物殿のセメントの塗り忘れた壁を見つけて、ついつい中に入り、自分の部屋を飾る宝石や金貨を持って来てしまったのだ。デレックはガーウィンの裁判さわぎを知り、深く反省するも、自首する勇気がなかった。
この事件、どう解決するのか!?
投稿元:
レビューを見る
赤木かん子さんの本で推薦されていたもの。心優しさと眼差しの深さがとても良かったです。しかも絵が愛らしい。出版は古いけど、ちっとも古くないと思いました。
投稿元:
レビューを見る
最近気に入ってるスタイグ。またもや秀逸な一冊に出会えました。
主人公のガーウェインも、グレッグも、愛しくて仕方ない!!心理描写がすごく丁寧で、子供は飽きるかな、と思いましたが、年長さんも熱心に聞き入ってます。結末前だけど、読んでて涙が出そうなほど。
挿絵がまた絶妙です。スタイグの絵って、独特なんだけれど、表情をすごく上手に描ける人なんだなーと思います。まだまだスタイグ読みたい!!
投稿元:
レビューを見る
多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。
「いろいろなタイプの少し長い物語」としてあげられたなかの、「冒険を描いた物語」として紹介。
「子どもを本好きにする10の秘訣」>「家族・人間関係」で紹介された本。
投稿元:
レビューを見る
子供向けの書籍だけど、大人が読むと、結構皮肉っぽいくだりもあって、最後の最後の一行「いいことばっかり、というわけではないのです」的な現実的なセリフがちょこちょこあって、面白く読みました。
投稿元:
レビューを見る
今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本50冊
その50
ウィリアム・スタイグは絵本界では有名で、巨人の一人です。
「ロバのシルベスターと魔法の小石」は確実にいつも良い絵本リストに入ってくる一冊でしょう。
アニメになってヒットした「みにくいシュレック」もご存知の方は多いでしょう。
でも幼年文学を知っている人はそんなにいません。
「盗まれた宝物」は音読したらどのくらいかかるか……。
学校で読むなら4回くらいかかるかなぁ。
ガチョウのがーウェンは宝物倉の番人でした。やりたくてやってたわけではありません。ガーウェンだって毎日いろんなことをしたかった……。でも王様に頼まれたので、王様を敬愛していたお人好しのガーウェンは、王様のためなら、と引き受けていたのです。
ところが宝物倉から宝物が消え始めたのです。
そして驚いたことにガーウェンは逮捕され、裁判にかけられ、鍵を持っているのは誰か? 王様と私だけです、では、私が盗んだというのか?とんでもございません、というやりとりのあと、ガーウェンと目があった友だちが、みんな目を反らせたのを見てしまったのでした。
絶望でいっぱいになったガーウェンは空へ逃亡し(ガチョウは羽がありますから)遠くの森で孤独と悲しみに苛まれながら逃亡生活を送るのでした。
そうしてそこにもう一人、愕然としているものがいました。犯人です。
ただきれいだから、ともって行った犯人は、もし自分がやったといえば、ガーウェンと同じ目に合わされるのかと思うと怖くていいだせなかったのです。でも、無実の罪で苦しんでいるガーウェンを思うと犯人もまたみじめな、つらい暮らしになりました。
という、これは冤罪事件、の物語なのです。
これが児童文学の真骨頂……。
これを大人の小説で書いたら登場人物は何百人にもなる600ページほどの分厚い本にならざるをえません。
でも子どもの本の、擬人化、という手法をつかえば、登場人物は10人ほど、100ページの物語にできるのです。
しかも読んだあとのショックはガチョウのほうが上だろうと思います。
短いほうがショックは大きいでしょうから(ですから、分厚い大人の小説は、そのかたち、でしかできないことを狙うのです)。
この話にスタイグがどう決着をつけたかは、読んでからのお楽しみです。
大人なら、15分もかからず読めるでしょう。
スタイグも外れのない作家ですが、この本が日本に翻訳されたのは1977年ですから、もう45年も前の作品です。
が、いまだに現役、最前線の物語だと思います。
2022/09/30 更新
※こちらは以前も紹介済みですーーーーーーー
◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第二十一回
・・・ 第二十一回 「ぬすまれた宝物」 ・・・
ウィリアム・スタイグの子どもの本で、たった100ページですが、大人をも十分満足させるでしょう。
ガチョウのガーウェンは、別にやりたかったわけではないのですが、王さまが大好きだったので、我慢して宝物殿の番人を��ていました。
ところが……。
どんなに必死に頑張ってもお宝が消えていくのです。
そうして裁判にかけられたガーウェンは、
鍵は誰が持っているか?
私と王様だけです
と答え、有罪、といわれ、その上、それまで友だちだと思っていた人たちがふいっ、と顔をそらすのを見てしまいます。
絶望したガーウェンは空を飛んで逃げ出し、逃亡者の暮らしを始めるのですが……。
そうしてそこにはもう一人絶望した人がいたのです。
犯人です。
まさかガーウェンが有罪になるとは思わず、でももう怖くていいだせなくなってしまった彼は考えに考えてガーウェンを探しにいきます。
そう、これは犯人探し&冤罪事件の話なのです。
そうしてそれをリアルではなく動物を主人公にしてしまえば登場人物たった10人で表現できる……。
結末がどうなったかは、読んでみてのお楽しみ。
児童文学の強みを最大限活かした傑作です。
2018年06月26日
投稿元:
レビューを見る
超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超気に入ったよ!
投稿元:
レビューを見る
王様と自分しか鍵を持っていない宝物殿から宝石がなくなって、盗んだと疑いをかけられたがちょうのガーウェイン、裁判から逃げ出します。本当の犯人は…
意外な結末ですが、信じること、友情も学べるいい話だと思います。
投稿元:
レビューを見る
短いお話でしたが、
これは大人も楽しめるとてもよい児童書でした。
主役は宝物庫の見張り番のガチョウさん。
見張っても見張っても、どんなにがんばっても宝物が消えていってしまうのです。
犯人は誰なのでしょう。なぜ宝物は消えていってしまうのでしょう。
犯人さがしのミステリーあり、
友情あり、道徳的なところもあり。
さて、1番後悔しているのは誰だったでしょうね。
とてもとてもよいお話でした。
むすめにも読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
盗まれた人、盗んだと思われた人、実際に盗んだ人。疑った人、疑われた人、疑われなかった人。全員傷を負った。が、負けなかった。反省し許し許され。
でも罪を犯した人は最後に告白しなくてよかったんだろうか。告白させてもらえず抱えていかなければならないということが罪に対しての罰なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
うたがう気持ちなどなかったのに、人から悪意を吹きこまれてすっかりそちらへなびいてしまう王さま。
ほこりたかきガチョウのガーウェインは、自分が信頼していた王さまがそんなふうになってしまい、また友人たちも自分を見捨てたことにショックをうけ、逃げだして世捨てびととして生きることに……。
そのころ「真犯人」であるねずみのデレクもまたこころをいためていた。
それぞれの弱さと、つらさ、贖罪。この物語では、それを法のさばきではなくお互いのこころとこころのぶつかり合いと赦し合いで描いてみせる。
ちょっとぐるぐると話が回るところもあるけど、こころの動きがていねいにえがかれた秀作。
投稿元:
レビューを見る
ガチョウのガーウィンは、王室の新しい宝物殿の見張り役の主任です。立派な建築家になるのがガーウィンの夢でしたので、こんな、仕事はうんざりしていました。でも、クマのバジル王が誠実で信頼できる性格のガーウィンを見込んで選んだのです。それで王様を大好きなガーウィンは引き受けたのです。長いこと、退屈で平和でした。しかし、ガーウィンは、宝物殿のルビーの山が小さくなっている事に気がつきました。王様に報告して数えてみると29個なくなっていました。鍵は壊れていませんでした。その後も、金貨や銀の飾物や有名なんダイアモンドがなくなってします。
宝物殿の鍵はガーウィンと王様しかもっていません。
ガーウィンは疑われて、牢屋に入れられて、裁判にかけられました。裁判にガーウィンがかけられることを知った街中の人たちは、ガーウィンが裁判にかけられる事が不満でした。ガーウィンを尊敬していたのです。
裁判では、宝物殿の鍵は、ガーウィンと王様しか持っていないことが明かされました。ガーウィンは無実を訴えました。しかし、傍聴していた街の人たちは、ガーウィンがやったと思って、目を逸らしました。
ガーウィンは、牢屋に入れられることに。ガーウィンは「これっきりみんなとさよならします」と告げて、飛んで逃げ出しました。
ここまでが第一章の「なぞの事件」、二章「ほんとうのどろぼう」三章「終わりは秘密」と続く。
ガーウィンが裁判にかけられたと知った街の人は、あの誠実なガーウィンが盗みなどするはずがないと考えていた。しかし、いざ、裁判での王様の問い詰めを聞くと、ガーウィンがやったのではないかと思う、ガーウィンを信じられなくなってしまう。そして、彼らのその態度はガーウィンに怒りと絶望をもたらす。
私が王様や街の友人だとしても、同じ態度をとるであろう。信頼なんてすぐに揺らいで不信感に変わる。また、社会人の一人として、学校という組織で働くものとして、私に何か疑いがかけられれば、(恐らく確たる証拠がなくて、噂話に過ぎなくともそれが大きく広がれば)職場の人たちはたちまち、私を見捨てるかもしれないと頭の片隅で思っている。
著者のウィリアム、スタングは、「ロバのジルベスターとまほうの小石」で、1970年にコールデコット賞を受賞した。61歳から子どもの本を描くようになった。
小学校2年生からおススメ。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーだった!! 絵も可愛らしいし、全く古さを感じさせないたします内容に拍手しました。オチも、誰も傷つかない終わり方で、現代の子どもたちも楽しめる内容だと感じました。