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「もう待てないんです!あの女に立ち向かうのは、ぼくの定めなんです」――最強の"魂食らい"イオストラと対決するため、族長フィン・ケディンに引き止められながらも、トラクは決死の覚悟で幽霊山へと入っていく。あとを追うレンとウルフ。一方、フィン・ケディンは唯一イオストラに立ち向かえるであろう人に助けを求めるため、ワタリガラス一族から離れ行動を開始する。イオストラの恐ろしい企みとは?!全世界注目のシリーズ、圧倒的な感動をよんで、ついに堂々の完結。
読み終えたとき、心の底からほっとできました。最後の最後まで、トラクとレンが生きて戻れるのか、一緒にいられるのか、幸せになれるのか知りたくてドキドキして、まるで彼らと一緒に旅しているような気持ちを味わえました。最終巻だけあって、迫力もすごい。トラクとウルフの絆もしっかりと感じられて、この後も自分で想像したくなります。このシリーズはおよそ六千年前の世界で生きる人間たちを描いた異色の作品ですが、よくここまで詳細に書けるなあと思う。当時の生活がそのままあるかのように読めて、とても幸せでした。
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クロニクル千古の闇シリーズ、待ちに待った第6巻!
最後の魂食らいイオストラとの決戦ですが、最強最大の敵であるイオストラが相手の割りに、その戦いぶりはちょっと拍子抜けしたというか、一体あのイオストラは強いのか弱いのか、賢いのか愚かなのか人物像がハッキリしません。
そして何故でしょうか、トラクやレン、ウルフの行動も1~5巻のように映像が目に浮かぶようなドキドキはらはら臨場感があまり感じられませんでした。そして、ダークという人物が、この物語のラストに都合よすぎな感じも否めません。
ただただ、安心してラストを迎えてはい終わり!という感じで、やや残念だったというのが私の感想です。
それにしても、まだ子どもだったトラクとレンが成長し、とりあえずこの物語が一区切りついてほっとしています。
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『オオカミ族の少年』から3年・・・12歳だったトラクも15歳。
そして1巻のお父さんの死からトラクを苦しめ、森を支配しようとする
“魂喰らい”の最大の敵イオストラに向き合うため決死の覚悟で幽霊山へ。
このシリーズの舞台は6000千年前のヨーロッパで
まだ鬱蒼とした森や山が連なっていた時代です。
そんな大スケールの物語と世界観が大好きでした!
この巻でそれも終わっていますなんて><
でも<案内役>のウルフの役目も、この6巻で初めてその意味を知った気がするし、何せ終わり方が・・・心に残る素敵な終わり方だと思いました。
ただ・・・翻訳のさくまゆみこさんの日本語訳は独特で、
違う訳者がやったらまた違った物語が読める気がします・・・。
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今回を貫くテーマは・・・「愛」です。
くさいと言われるかもしれないけど、登場人物たちが心に抱くさまざまな愛情が物語を突き進める原動力となっている気がします。
ウルフのオオカミ語で話が続くとき
「世界はこんなに単純に表現できてるんだ」と納得し
単純な分だけ深い愛情にぐっと来る。
トラクに苦しみぬいた選択に
「こんなに若い君が世界を背負わなくてもいいのに!!」
と身悶えしつつ大人になりはじめた横顔に惚れ直す。
フィン・ケディンの取った行動に
「大人の役割ってこういうことなのね」
と教えてもらって背筋を伸ばす。
レンの悲痛な叫びに
「その感情の名前は知らずとも、人はその感情によってのみ生きる」と教えてもらう。
守るべき子供を守れない大人は苦さを飲み下し、
世界に羽ばたこうとする若者に手をさし伸ばし
まだ見ぬ世界へ足を踏み出すものを送り出す。
すばらしい物語をありがとう。
表紙そのものがこの物語のクロニクルだなー
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大好きなクロニクル千古の闇の最終巻。様々な試練に耐え、命を投げ打ってでも使命を果たそうとするトラク。そして、仲間のウルフ一家。かげがえのない友レン。最後の時まで試練づくめだろうと創造していたけど、あらあら、あら、な結末で良かったのか、肩透かしだったのか。
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『オオカミ族の少年』からはじまったシリーズもこれで完結。
最後は考え得る限りのハッピーエンドだったと思う。
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最終巻。トラクの不吉な夢から始まり、次々と災難が起こる。
フィン=ケディンが探し出したトラクを助けることができる唯一の人物は・・・予想とは外れたけど、あぁこの人かと納得。
幽霊山の謎の少年ダークの活躍がいい。別シリーズとしてこれからのダークの活躍の物語とか読めると嬉しい。
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満足のいく最終巻でした。 トラク自身の成長もそこそこ感じられる物語だったと思いますが、それより何より、ウルフ・黒毛・小石、そしてレンとの「トラクの群れ」に幸あれ!と心の底から思える物語だったと思います。 今回のハラハラ・ドキドキはトラクの盟友・ウルフとその家族に関する部分が圧巻でした。 トラク自身の旅はどちらかというと「予定調和的」 & 「毎度おなじみ的」でさらっと読み飛ばしてしまった感がなきにしもあらず・・・・・ ^^; KiKi の場合、その物語の世界観にどれだけのめりこむことができたかの1つのバロメーターは「原書で読みたいと思うか否か」だったりもするんだけど、この物語はいつかどこかの時点で、原書にもチャレンジしてみたいと強く思いました。 だったウルフの「オオカミ語」が原書ではどんな風に書かれているのか、ものすご~く気になるんだもの(笑)
最強の<魂食らい>イオストラがどれだけものすごい存在なのかに関してはちょっと描写が足りないような気がします。 「最強、最強」と強調されているし、「人間らしさの喪失」みたいな描写でそれを語ろうとしているんだろうけれど、正直なところシアジやセシュルに比べると造詣が薄っぺらいような気がしないでもありません。 イオストラの凄さをもっとも端的に表しているのはトラクの父親の霊を呼び出しているというその一事だけ・・・・。 そんな気がしないでもなかったかなぁ・・・・。
(全文はブログにて)
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シリーズ最終巻。
最後の、そして最強の“魂食らい”と対決するため、トラクは幽霊山へと入っていく。あとを追うレンとウルフ…
これまで様々な試練に立ち向かってきたトラクだが、今回はいつもトラクを助けてくれたウルフに不幸が襲いかかり、気力が萎えてしまうのが可哀想だった。最後の戦いそのものはわりとあっけなかった気がする。
このシリーズは作者が徹底して考古学を学び、森や氷の地を体験して書いただけあって、大自然の中で人間や動物がどのように生きるかという描写が素晴らしいのが印象的だった。
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話の流れだけをいうと個人的に予想した通りの展開だったなぁと思いました。一番気になったのが人物たちの心情だったのでそこは最高に楽しめました!トラクがかなり大人になってかっこよくなったことと、寂しい子なのだなぁと最終回を迎えて凄く思いました。トラクにとってレンとウルフの存在の重大さがわかったシーンもあり素敵でした!そしてこの作品を好む所はファンタジーだけれど著者の体験したことや6000年前の人たちの生活などリアリティーが常にえがかれてあることです。それをもとにファンタジー小説を書けてしまう著者に私は感動しました。昔の人が今の自然現象や物をどんな風に視てたのかも面白かったです最後まで興味が湧く素敵なファンタジー小説でした!
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最後が気になりつつも読み続けるのがつらいという葛藤を感じてしまうシリーズ最終巻。今回も主人公はきっと幸せを掴む、と確信しつつも次々襲う困難にページを繰るのが大変でした。漆黒の闇、寒さ、飢えの恐ろしさをひしひしと感じさせるところは、『守り人』シリーズにも通じるように思います。最終巻というのが本当に寂しいです。
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とうとうきました最終巻!まあ展開は大体同じ。まず魂喰らいの魔の手がせまり、トラクたちがその野望を阻みに行く。以下ものすごいネタばれ。なんといってもワシミミズクのとこがつらかった!ウルフの家族をまず狙うとはゆるせん〜〜!<黒毛>が川へと落ちて行ったとこなんかほんとに泣きそうだったわ。めっちゃへこんだ〜。でもでもそのあとレンが弱った彼女を見つけた時には嬉しかった。生きてた〜!って。だってウルフの哀しみったらなかったもの、あのシーンがこのシリーズの中で一番悲しかった。ほんっと子どもも連れ去られた方は生きててくれてよかった〜〜!もうそのひとことにつきるっ!相変わらず自分の力で生きる方法を知っているこの世界の人たちにただただすごいなあっっと思うばかり。電気がないだけでどうしたらいいのか分からなくなってしまうだろう私なんかに比べてなんて強い生き物なのだろうとしみじみ思う。着るもの、住むところ、食べるもの、あらゆるものを自分で直接手に入れる彼らの生き方、不安の中でもなんとか立ち向かってゆこうとするトラクやレンの勇気、大切な仲間の力になろうとするウルフの愛情。木々や、動物たちの確かな描写とともにそーゆー強い心、が感じられるほんっとにいい物語だった。うんうん出会えてよかった。
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この成長小説も、きちんと最期を迎え、「背高尻尾なし」も大人になっていきました。単なるファンタジーではなく、きちんとした民族学的裏付けを感じさせる、良いシリーズだったと思います。
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ちとワンパターンな気が・・・。
なぜか読んでいる途中、話の筋についていけなくなる。翻訳書はなかなか上手く読めません。
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ついに最終巻。
最後の魂喰らいイオストラはファイアボールを手に入れて、着実に自分の力を増していった。そして、トラクの生霊わたりの能力をもらい、永遠に生きるように罠をしかけてきた。
トラクは魂喰らいと闘うのは自分の使命だからと、また一人で旅立つ。そして、またもやレンとウルフに助けられつつ、離れてお互い酷い目にあいつつ、魂喰らいと対決する。
レンはワタリガラス族の魔導師になるのか?トラクとは?・・・最終巻なので決着つきました。