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紙の本
ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫)
著者 北森 鴻 (著)
桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。でも、不思議な事件に遭遇すると大変身!鋭い推理力とアクティブさで謎に挑んでいく。学校の前の桜の花...
ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫)
ちあき電脳探偵社
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商品説明
桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。でも、不思議な事件に遭遇すると大変身!鋭い推理力とアクティブさで謎に挑んでいく。学校の前の桜の花が一夜にして消えた謎に迫る「桜並木とUFO事件」。あかずの創庫に出没する幽霊の正体を暴く「幽霊教室の怪人事件」ほか、ミステリーの名手が贈る、謎解きの魅力に満ちた連作推理短編集。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
桜並木とUFO事件 | 5−38 | |
---|---|---|
幽霊教室の怪人事件 | 39−72 | |
ちあき誘拐事件 | 73−95 |
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紙の本
王道のジュブナイル。王道すぎるかもねww
2012/03/12 21:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
「小学三年生」に連載されていたジュブナイルミステリー。
北森鴻が夭逝しなければ、文庫化されることもなくて、読むこともなかったんだろうなと思うと、切ない。
小学校に可愛い女の子が転校してくる。彼女の家には、スーパーコンピューターがあって彼女は電脳の世界の中で凄腕の探偵になる。
ものすごく王道のジュブナイルです。
ライバルキャラとか、お祭り野郎とか、うん、昔懐かしい感じ。
内容はどうであれ、なんか北森鴻が、にこにこしながら書いてる感じが透けて見える感じがいい。
実際にはそうじゃなかったかもしれないけど、なんか人生って、小説って楽しいなって、感じさせる雰囲気になっているのが本当に素敵だと思う。
…もうちょっと、長いともっとよかったと思うんだけどね。
紙の本
ミステリ部分は平均的なできでしょうが、大人同士のありかたがあまりにありふれた展開をするので、ゲンナリ。たしかに、そういうワンパターンにこそ読書の面白味が、といわれると、ああ、だから朝の連ドラね、くらいしか反論のしようがないんですけど・・・
2011/12/03 21:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
北森鴻が亡くなって1年以上が過ぎましたが、こうして未刊だった作品が出版されるのは、予想していなかったことだけに私のような遅れてきた北森ファンにとってはうれしいかぎりです。特に、それが子供向けの作品をまとめたものとなると、北森がそういう作品を書いていたことを知らなかっただけに興味が募ります。
長崎訓子のカバー画は、ジュヴナイルらしい明るい雰囲気のもので、子供が手を伸ばしやすそうなもの。私などは、むしろアッサリし過ぎていて、ミステリというよりはクイズ本のように見えるのは、ちょっと勿体無い。総じて、PHP研究所の本は地味で目立ちにくいのですが、今回のモリサキデザインの本はそれえを逃れています。ただし、らしくない、とはいえそうです。
カバー後に書かれている内容案内は
*
桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ
髪にえくぼがかわいい女の子。でも、不思議な事件に
遭遇すると大変身! 鋭い推理力とアクティブさで
謎に挑んでいく。学校の前の桜の花が一夜にして消
えた謎に迫る「桜並木とUFO事件」。あかずの倉
庫に出没する幽霊の正体を暴く「幽霊教室の怪人事件」
ほか、ミステリーの名手が贈る、謎解きの魅力に満ち
た連作推理短編集。文庫オリジナル。
*
とあります。「本書は、「小学三年生」(小学館)1996年4月号~1997年3月号に連載された「ちあき電脳探てい社」を一冊にまとめたもの。」という注記があります。早速、もくじにしたがって各話を簡単に紹介しましょう。
・桜並木とUFO事件:学校の前の桜の花が一夜にして消えた謎は、そして姿を見せたUFO・・・
・幽霊屋敷の怪人事件:あかずの倉庫に出没する幽霊の正体は・・・
・ちあき誘拐事件:サーカスとカード占いで盛り上がっている、そんな時に、ちあきが誘拐された?
・マジカルパーティ:クリスマスパーティでどの男の子たちもちあきにプレゼントをあげようとしている。学校に一番乗りを狙うみんなを待っていたのは・・・
・雪だるまは知っている:学校からトロフィーが消えた。そして雪だるまの表情も変わっていた・・・
・ちあきフォーエバー:ひなこさんが開いている道場の貸主が、来月一杯で契約を打ち切るらしい、そのせいでちあきも引っ越さなければいけない。それを避けるために、貸主の宝石盗難事件を解決することになったものの・・・
解説「名手の知られざるジュヴナイル」芦辺拓
となります。カバー折り返しには、芦辺の解説文の一部が出ていますので、それを書き写しておきます。
*
バーチャルシステムを駆使し、題名の通り電脳探偵として活躍する鷹坂ちあきと、同級生でワトスン役を引き受けるはめになった井沢コウスケのコンビ。彼らを中心に、桜町小学校とその周辺を舞台にした物語は、いずれも子供たちの日常と、そこから飛び離れた奇想が絶妙に組み合わされたもので、その軽やかな文体からしても、まさしく現代の少年探偵団というべきものになっています。――「解説」(芦辺拓)より
*
主人公は井沢コウスケと鷹坂ちあきの二人で、桜町小学校の三年二組の生徒。コウスケの父親は町の警察官ですが、コウスケ自身はさほど人気のある少年ではありません。ワトソン役にはピッタリといえるでしょう。一方のちあきは転校してきたばかりの「天国的美少女」ですが、それだけではなく頭もいいし行動力もあります。母親が駅前に少林寺拳法の道場を開いているスーパーレディというのが面白い。
この二人以外にコウスケの同級生で、ちあきのことが好きな谷川ゲンキや、ちあきの活躍に嫉妬する同級生で、自分のことを「スーパーレディ」と称し、探偵クラブを作り美少女探偵と騒ぐ、やかましいおせっかいな小椋カオルが、お定まりのパターンのわき役です。ゲンキはともかく、カオルも実は本物の美少女で、出しゃばりではあるものの意地悪をすることはないというのが可愛らしい。
ただし、大人二人の関係がお定まりのコースをたどるのは、いくらなんでも安直かなと。今時の子供、こういう展開を喜ぶとは思えないんですがいかがでしょう。マイナス点があるとすれば、この辺りが一番大きいかな、なんて私は思います。