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- カテゴリ:一般
- 発売日:2011/03/22
- 出版社: PHP研究所
- レーベル: PHPサイエンス・ワールド新書
- サイズ:18cm/223p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-569-79655-0
読割 50
紙の本
ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)
著者 森山 徹 (著)
ダンゴムシにも「心」があると考え、行動実験を試みた若い研究者がいた。大脳がないダンゴムシにも心があり、道具を使う知能もあることを示唆するユニークな実験を紹介し、心と脳の問...
ダンゴムシに心はあるのか 新しい心の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)
ダンゴムシに心はあるのか
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商品説明
ダンゴムシにも「心」があると考え、行動実験を試みた若い研究者がいた。大脳がないダンゴムシにも心があり、道具を使う知能もあることを示唆するユニークな実験を紹介し、心と脳の問題に一石を投ずる。【「TRC MARC」の商品解説】
「ファーブル昆虫記」にも出てくる、庭先によくいる小さくて、触ると丸くなるダンゴムシ。このダンゴムシにも「心」があると考え、行動実験を試みた若い研究者がいた!▼迷路実験、行き止まり実験、水包囲実験など、未知の状況と課題を与え、ついにダンゴムシから「常識」では考えられない突飛な行動を引き出すことに成功した。▼ダンゴムシに「まじめタイプ」と「変わり者タイプ」がいることがわかった。水が苦手なはずのダンゴムシに、自発的に水へ入っていく個体が現れた。壁登り行動の発現、障害物を「伝い歩き」するダンゴムシ……▼大脳がないダンゴムシにも心があり、道具を使う知能もあることを示唆するユニークな実験を紹介し、「心-脳」問題に一石を投ずる。▼終章では、タコやコメツキガニを使った行動実験も紹介し、「心の科学」の新しい展開と可能性を示す提案がいっぱい。【商品解説】
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書店員レビュー
ダンゴムシに心はある...
ジュンク堂書店京都店さん
ダンゴムシに心はあるのか。まず、この着眼点に驚かされます。本書は、表題のとおり、ダンゴムシに心はあるのか、そのことを検証するため、「心」の定義づけを試み、それを踏まえて実験を繰り返し、見事ひとつの結論を導き出すまでの成果をまとめた、科学書となっています。
本書の魅力は何といっても、ダンゴムシの「心」を見出すために行われた、様々な実験内容です。「多重T字迷路実験」や「水包囲実験」といったユニークな実験が紹介されています。
ダンゴムシに「心」なんて、まさか、と半信半疑ながらも手にとって読み進めていくうちに、すんなりと私たちを納得させてくれます。動物にだってちゃんと心がある、はたまたモノにだって、と。
心の科学が、新しい観点から展開されていきます。
理工書担当 坂本
紙の本
科学の研究とはどういうものかが分かる
2011/07/31 19:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学の研究というものが、斬新な発想と地道で泥臭い作業の組み合わせからなる、ということが理解できる。動物の心を特定の環境におかれた動物の予想外の行動から見ていこうという考え方や、予想外の行動を発現させるための実験環境の整え方、実験対象動物との付き合い方に関する心構えなどから、著者が本物の研究者だということも分かる。著者は大学では化学を学び、大学院から知能化学の分野に移ったそうである。異なる複数の学問分野を経験していることから、幅広く柔軟で独自の発想ができるのかもしれない。
仮説 「観察者は、観察対象を未知の状況に遭遇させ、予想外の行動を観察することで、その心の存在を確かめることができます。私たちは、あらゆる観察対象において心の存在を実感し、実証する手段を得たのです。」を確かめるために、ダンゴムシというどこにでも見られる節足動物を研究対象として、多重T字路迷路、水包囲アリーナ、そして環状通路を使って、「未知の状況を与える」実験を行っている。その結果、変則転向、壁登り、泳ぎ、障害物への乗り上がりといった、ダンゴムシの予想外の行動が観察された。そして、「心の働きとは「状況に応じた行動の発現を支えるために、余計な行動の発現を『潜在させる』こと」という定義を、確認してきている。
人間社会になんら役立つ研究ではないという批判もあるだろうが、将来に人間の心の科学や脳科学と関連してくる貴重な基礎研究のようにも思える。それだからこそ、世界的な学術誌や学会発表でも研究報告が採用され、評価されているのであろう。