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商品説明
初秋の土曜日の午後、上野の美術館で凄惨な通り魔殺傷事件が起こった。「死刑になりたくて人を殺した」という男の心の闇に興味を抱いた水木弁護士は、自ら弁護役を買って出て…。『小説推理』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
凄惨な通り魔殺傷事件が起こった。青年が次々と人を襲い、男女二名を殺し、ほか二名を傷つけた。青年は死刑囚の息子で、加害者家族への嫌がらせのため、生きる希望を失い犯行に及んだと供述している。青年の心の闇に興味を抱いた水木弁護士は弁護を買って出たのだった……。【商品解説】
著者紹介
小杉健治
- 略歴
- 〈小杉健治〉1947年東京都生まれ。「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞、「絆」で日本推理作家協会賞長編賞を受賞。
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紙の本
社会とは 国家とは そして人とは を考えさせられる
2020/12/19 08:00
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
死刑判決を望んで東京都美術館で無差別殺人を犯した片瀬。
片瀬の父親は強盗殺人事件で死刑になっていた。
ちょうど無差別殺人事件の場所に居合わせた弁護士の水木は、片瀬の動機に疑問を感じ自ら片瀬の弁護人になる。
水木は片瀬と接見を重ねるも、父親の冤罪を訴えるのが狙いではないかと疑問を持つ。
なかなか真実が見えず、続きを読むのが楽しい。
被害者金子さやかの妹、片瀬の父親の捜査を行った警察OBなどと調査を重ね、僅かな痕跡から真実にたどり着く。
ストーリーには少しだけ無理を感じるがギリギリ許せて楽しめる。
ラストは、弁護士水木の癌で亡くなる勝也と生まれてくる子供のために強く生きなければならない片瀬の事を考えた弁護で完。