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紙の本
中高年がキレる理由 (平凡社新書)
著者 榎本博明 (著)
駅員にキレる、病院でキレる…公共の場で良識ある大人の男性がいきなりキレるようになったのはなぜか。気鋭の心理学者が「キレる」に潜む心理、社会的背景、対処法を考えていく。【「...
中高年がキレる理由 (平凡社新書)
中高年がキレる理由
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商品説明
駅員にキレる、病院でキレる…公共の場で良識ある大人の男性がいきなりキレるようになったのはなぜか。気鋭の心理学者が「キレる」に潜む心理、社会的背景、対処法を考えていく。【「TRC MARC」の商品解説】
公共の場で突然キレる中高年(男性)が増えたのはなぜか? 実例を示し、行動の背後に潜む心理、社会的背景、対処法などを考える。【本の内容】
目次
- はじめに
- 自分のなかで、うごめく何か
- 魔がさす瞬間
- 一見、忙しく充実した仕事生活のなかで……
- 第1章 キレやすい中高年
- 駅員や乗務員にキレる
- 待合室や窓口で待たされてキレる
- コンビニの順番待ちでキレる
- 注文した品が出てくるのが遅いとキレる
著者紹介
榎本博明
- 略歴
- 〈榎本博明〉1955年東京生まれ。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師。著書に「「上から目線」の構造」など。
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紙の本
キレる
2023/12/20 23:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
怒りの衝動、自分が馬鹿にされているのではないかという不安、急激に進展したネット社会などなど、中高年がキレる要因は様々増えています。昔は仕事といえばベテランが若手に教えるものと決まっていましたが、現況ITスキルでは逆転してしまうことがザラだと思います。未来に期待が出来なくなる世知辛い世の中。また、昔はキレる人=頭の良い方、でしたが、昨今は全然ちがいますね。
紙の本
期待外れ
2016/03/29 20:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高年の男性は、パソコンが使えないことや終身雇用制の崩壊等により職場では尊敬されなくなり、家庭でも阻害され、ストレスが溜まり、些細なことでキレてしまうという陳腐な内容でした。
私は将来不安を抱える若者のストレスの方が、遥かに深刻と思いますが、中高年には「俺の人生はこんなはずではなかった」という思いが根底にあり、キレやすくなっているとのこと。これをユングやフロイト等を持ち出して、「中年の危機」だともっともらしく語っているだけの本です。もっと深遠な理由があると思い読んだので、全くの期待外れでした。
ところで、「地震・雷・火事・親父」という言葉があるように、親父は昔からキレやすい存在だったのではないかと私は思います。例えば、明治生まれの私の亡祖父は、すぐにキレて怒鳴り散らかす嫌な頑固爺でした。今でも私は軽蔑しています。また星一徹や寺内貫太郎のちゃぶ台返しは有名です。私見ですが、昔は、家庭でキレてストレス発散し、「中年の危機」なるものを乗り越えていたのではないでしょうか。
今は、家族や会社の部下相手にストレス発散したら大問題になるので、駅やスーパー等の客という有利な立場でストレス発散しているということかもしれません。親父も姑息になったものです。
紙の本
現代の中高年層はかつてない社会の変化に付いていけない焦燥感がある
2023/05/21 20:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
中高年という人生の折り返し地点。これまでと同じようにはいかないという閉塞感はあるだろう。さらに、現代の中高年層はかつてない社会の変化に付いていけない焦燥感がある。そんな抑圧がある日閾値を超える。権利を侵害された。侮辱された。相手にはそんなつもりはなくとも、破裂寸前の神経質なプライドは鋭敏に反応する。自分の衝動を見直すことで、願望の理解は進むといえる。ユングはその衝動的行動に身を任せることも有効としていたようだが、社会的に抹殺されるような行為に至る前に抑圧とのバランスを取ることの必要性は言わずもがなだろう。