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商品説明
田舎に引っ越してきた加奈子は、森の中でおハルさんという笑顔の素敵なおばあさんと出会う。深い森がはぐくんだ命の記憶を、少女のまなざしで瑞々しく描いたあたたかな物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
田舎に引っ越してきた加奈子は、森の中でおハルさんという笑顔の素敵なおばあさんと出会う。深い森がはぐくんだ命の記憶を、少女のまなざしで瑞々しく描いた物語。ウェブマガジン『ポプラビーチ』連載を改題して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
「あなたには残酷なできごとが起こりませんように。しあわせな人生でありますように」
おハルさんは、私の頬を両手で包んで微笑んだ――。
福岡市内の団地暮らしだった加奈子は、父の突然の思いつきで、山々に囲まれた小さな村に引っ越すことになる。
都会とのギャップにとまどいながらも、すぐに仲良しの友達もでき、自然の豊かな恵みに満ちた田舎の暮らしに魅了されていく。
中でも特別な存在はおハルさんだ。
童話に出てくるような家に住み、いつもおいしいジャムやクッキーを作ってくれるおばあさん、おハルさんは子どもたちの人気者。
だが、大人たちの中には彼女を敬遠する人もいた。それはおハルさんが毎月行っている死刑囚への慰問が原因だった。
なぜおハルさんは、死刑になるような人に会いに行くの……?
そんな素朴な疑問から、加奈子はおハルさんからさまざまな話を聞くようになり、命の重みや死について、生きていくことについて、考えるようになっていく――。
福岡・糸島の地を舞台に、深い森がはぐくんだ命の記憶を、少女のまなざしで瑞々しく描いたあたたかな物語。
【著者プロフィール】
東 直子(ひがし・なおこ)
1963年、広島県生まれ。歌人、作家。1996年『草かんむりの訪問者』で第7回歌壇賞受賞。2006年『長崎くんの指(のちに『水銀灯が消えるまで』)』で小説家としてデビュー。歌集に『青卵』『東直子集』『十階』、小説に『とりつくしま』『さようなら窓』『薬屋のタバサ』『らいほうさんの場所』『私のミトンさん』『トマト・ケチャップ・ス』『いつか来た町』、エッセイ集に『耳うらの星』『千年ごはん』『鼓動のうた』、絵本に『あめ ぽぽぽ』『ぷうちゃんのちいさいマル』など著書多数。【商品解説】
著者紹介
東 直子
- 略歴
- 〈東直子〉1963年広島県生まれ。歌人、作家。「草かんむりの訪問者」で第七回歌壇賞受賞。著書に「十階」「とりつくしま」など。
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ハルさんみたいな人になりたい
2014/11/10 18:13
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投稿者:KAZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学時代のサークルのニックネームが「ハル」だった。
そして、将来糸島近辺に暮らしたいなぁと思っていた。
現在福岡市内在住。
ちょっとずつの、縁あるキーワードに引き寄せられて。。。
途中で一度、泣いてしまった。
「あるある」な舞台設定かもしれない。
でも、だからこその、深く浸透してくる感じというか情景が、しみじみと良かった。久しぶりに編み物をしてみようかなと思った。
母が得意だった編み物を。
今度、読む時、私は何をしてみようと思うだろう。