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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/06/21
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:20cm/478p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-10854-4
読割 50
紙の本
ブラック・チェンバー・ミュージック
著者 阿部 和重 (著)
1冊の映画雑誌を手に入れるという謎の「極秘任務」。40を前にキャリアを失った横口健二は、北朝鮮の女密使とともに、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追うことになり…。『毎日新聞...
ブラック・チェンバー・ミュージック
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商品説明
1冊の映画雑誌を手に入れるという謎の「極秘任務」。40を前にキャリアを失った横口健二は、北朝鮮の女密使とともに、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追うことになり…。『毎日新聞』連載を加筆し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
分断された世界に
抗う男女の
怒濤のラブストーリー!
落ちぶれた映画監督の前に突然現れた北の女密使。
出会うはずのない二人が、国家を揺るがす〈禁断の事実〉を追う。
いまから話す内容を決して口外してはならない――
大麻取締法違反で起訴され、初監督作品はお蔵入り、四十を前にキャリアを失い派遣仕事で糊口をしのぐ横口健二に舞い込んできたのは、一冊の映画雑誌を手に入れるという謎の「極秘任務」だった。
横口は北朝鮮からの"名前のない女"とともに、禁断の世界に足を踏み入れていく。
一触即発のリアルな国際情勢を
背景にくりひろげられる
スリルと〈愛〉の物語。
朝日、読売、毎日、日経、産経、共同通信、南日本新聞、山形新聞、週刊現代、婦人公論、文學界ほか各紙誌で大反響!!
「リアルな国際政治状況を踏まえながら、こんな荒唐無稽で痛快無比な、一風変わった小説を書けるのは、阿部だけだろう」――佐々木敦(「週刊現代」)
「熱量あふれるエンターテインメントの大作だ」――久保陽子(「南日本新聞」)
「いかにもなフィクション的要素と史実を接続、融合させるのが阿部和重の面目躍如」――江南亜美子(「朝日新聞」)
「…これは阿部版『愛の不時着』かとも思わせる純愛物語になり、ほろりとさせられてしまう」――中条省平(共同配信)
「出会うものの一つずつは薄っぺらなのに、気づけば厚みが生まれる。つまり、この物語は人生そのものを描いている」――読売新聞【商品解説】
著者紹介
阿部 和重
- 略歴
- 〈阿部和重〉1968年山形県生まれ。「シンセミア」で伊藤整文学賞・毎日出版文化賞、「グランド・フィナーレ」で芥川賞、「ピストルズ」で谷崎潤一郎賞を受賞。
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紙の本
北の女と落ちぶれた映画監督の最高にカッコいいラブストーリー
2021/09/21 17:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
落ちぶれた40手前の元映画監督の元に北朝鮮から女密使が訪れる。
金日成が書いたヒッチコックの映画評が載った雑誌を探す為に。
そこからは暴力、拷問、危機一髪の脱出劇やらハードボイルドのてんこ盛り。
失敗に終わったが、女を北に帰らせる為に日本海の非正規ルートの船旅辺りから、主人公の横口健二も使えない男から根性を見せる男に変わり、物語も俄然、緊迫感が増してくる。
最初が文章が長く退屈に感じるが、ストーリーが進むにつれて速度感が増して一気読み。
内容がハード過ぎてラブストーリーらしくないが、ラストカッコよく決めてくれる。