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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/03/26
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:20cm/319p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32498-2
読割 50
紙の本
夏目漱石とクラシック音楽
著者 瀧井 敬子 (著)
国民的文豪はなぜ西洋音楽を愛したのか? 夏目漱石がクラシック音楽に好奇心を抱き、近づいてゆく軌跡を辿り、彼の小説と音楽体験が密接にリンクしていることを明らかにする。音楽学...
夏目漱石とクラシック音楽
夏目漱石とクラシック音楽(毎日新聞出版)
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商品説明
国民的文豪はなぜ西洋音楽を愛したのか? 夏目漱石がクラシック音楽に好奇心を抱き、近づいてゆく軌跡を辿り、彼の小説と音楽体験が密接にリンクしていることを明らかにする。音楽学の第一人者が描く、全く新しい漱石像。【「TRC MARC」の商品解説】
文豪はなぜ西洋音楽に魅了されたのか?
夏目漱石は大のクラシックファンだった?! 従来のイメージを覆す画期的な漱石論の誕生!
「趣味は人間に大切なものである。楽器を壊すものは社会から音楽を奪う点において罪人である」(『野分』より)
ロンドン留学中に西洋音楽と出会った夏目漱石は、盟友寺田寅彦の手ほどきもあって、以後大のクラシックファンとなる。お洒落をしてコンサートに行くのがなによりの楽しみで、娘に当時としては高額のピアノを買い与え、中島六郎という専属教師をつけ、彼の音楽評を森田草平にまとめさせ、新聞の文芸欄に掲載させていた。 日本最初のバイオリニスト幸田延や、日本に初めてオーケストラを作ったアウグスト・ユンケル等、当時の一流音楽人たちの公演も観ていた。
音楽への傾倒は作品にも大きな影響を与えている。『三四郎』における美禰子の造形を筆頭に、有名な『野分』の音楽会の場面、随筆『ケーベル先生』など漱石文学の名作は、クラシックを抜きにして語れないものだった。文明社会に芸術は欠かせないと考えていた漱石にとって、クラシックとは『草枕』で語られる理想の境地「非人情」を具現化するものだった。
音楽学の第一人者による画期的な漱石論が登場!【商品解説】
目次
- 第一章 英国における洋楽への好奇心の芽生え
- 第二章 寺田寅彦とケーベルの出会い
- 第三章 千駄木時代の漱石と寅彦のコンサート体験
- 第四章 『朝日新聞』入社後の明治四十一年
- 第五章 漱石家のピアノ購入
- 第六章 『東京朝日新聞』「文芸欄」の音楽批評
- 第七章 ケーベル先生との音楽談義
- 第八章 音楽が趣味となった漱石の生活
- 第九章 大正二年から大正四年の頃
- 第十章 中島六郎への最後の手紙
著者紹介
瀧井 敬子
- 略歴
- 〈瀧井敬子〉1946年札幌生まれ。東京藝術大学大学院修了。専門分野は草創期の近代日本音楽史。特に明治文豪の洋楽受容の研究では定評がある。著書に「漱石が聴いたベートーヴェン」など。
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