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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/08/11
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/172,22p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08702-1
- 国内送料無料
紙の本
予測不可能性、あるいは計算の魔 あるいは、時の形象をめぐる瞑想
著者 イーヴァル・エクランド (著),南條郁子 (訳)
【ジャン・ロスタン賞(1984年)】ニュートンは決定論的な宇宙の中に時を封じ込め、ポアンカレは世界の複雑性の中に時のダイナミズムを発見し…。数学者エクランドが、時の本性に...
予測不可能性、あるいは計算の魔 あるいは、時の形象をめぐる瞑想
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商品説明
【ジャン・ロスタン賞(1984年)】ニュートンは決定論的な宇宙の中に時を封じ込め、ポアンカレは世界の複雑性の中に時のダイナミズムを発見し…。数学者エクランドが、時の本性に迫った科学者たちの仕事を、文学的・哲学的比喩を織り交ぜながら描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
数学で〈時〉を捉えられるだろうか? ニュートンは決定論的な宇宙の中に時を封じ込め、ポアンカレは世界の複雑性の中に時のダイナミズムを再発見し、ルネ・トムは「形」によって時を捉えようとしたが、時の本性はいつも数学者たちの手をすり抜ける──。
たゆみなく流れているはずの時が運動と軌跡の内部に組み込まれてしまう第一章。物理世界の随所に潜む無秩序と計算不可能性が発見されるとともに、根本的に新しい時のイメージが浮上する第二章。時をとらえるもう一つの数学として、発表当時センセーショナルに関心を呼んだカタストロフ理論を、その限界とともに鮮やかに振り返る第三章。そして最終章では、時の物理数学と文学が思いもよらない形で結びつく。この世界の変転は計算し尽くせない。だからこそ、時の本性を捉えることは数学者たちの見果てぬ夢であり続ける。
数学書の優れた書き手として知られるエクランドの著書のなかでも、時の形象という絶妙なテーマに沿って書かれた本作は、フランスでジャン・ロスタン賞を受賞し、日本語以外に9カ国語に翻訳されている珠玉作だ。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一章 天球の音楽
- ケプラーの法則
- 天体力学
- 古典的決定論
- 第二章 砕けた水晶玉
- 不可能な計算
- ポアンカレの仕事
著者紹介
イーヴァル・エクランド
- 略歴
- 〈イーヴァル・エクランド〉1944年パリ生まれ。数学者。パリ第9パリ・ドフィーヌ大学エメリタス教授。「予測不可能性、あるいは計算の魔」でジャン・ロスタン賞、「偶然とは何か」でダランベール賞を受賞。
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数学で「時」を捉えることは可能か、について考察したエクランドの珠玉作です!
2019/02/15 12:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、数学で「時」を捉えることは可能か、という哲学的な問題について考察したイーヴァル・エクランドの傑作中の傑作です。彼の母国フランスで賞を獲得し、世界中で読み継がれている作品でもあります。内容は、たゆみなく流れているはずの「時」が運動と軌跡の内部に組み込まれてしまい、その本性を掴めないまま通り過ぎていくという、非常に哲学的思考を中心とした難しいものですが、その難しさの中に、「時」を捉える視点を見つけた時には、非常に感動すること間違いなしです。ぜひ、多くの方々に挑戦して頂きたい一冊です。