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紙の本
精霊に捕まって倒れる 医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突
著者 アン・ファディマン (著),忠平美幸 (訳),齋藤慎子 (訳),江口重幸 (解説)
【全米批評家協会賞ノンフィクション部門(1997年)】【ロサンゼルスタイムズ・ブック賞】モン族の子・リアが、てんかんの症状でカリフォルニア州の病院に運ばれてくる。しかしリ...
精霊に捕まって倒れる 医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突
精霊に捕まって倒れる――医療者とモン族の患者、二つの文化の衝突
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商品説明
【全米批評家協会賞ノンフィクション部門(1997年)】【ロサンゼルスタイムズ・ブック賞】モン族の子・リアが、てんかんの症状でカリフォルニア州の病院に運ばれてくる。しかしリアを支える両親と病院スタッフの間には、行き違いが積もり…。異文化の患者へのケアの意識を塗り変えたノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】
生死がせめぎ合う医療という場における異文化へのまなざしの重さを、感性豊かに、痛切に物語る傑作ノンフィクション。
ラオスから難民としてアメリカに来たモン族の一家の子、リア・リーが、てんかんの症状でカリフォルニア州の病院に運ばれてくる。しかし幼少のリアを支える両親と病院スタッフの間には、文化の違いや言語の壁ゆえの行き違いが積もってしまう。
モン族の家族の側にも医師たちの側にも、少女を救おうとする渾身の努力があった。だが両者の認識は、ことごとく衝突していた。相互の疑心は膨れ上がり、そして──。
著者は、医師たちが「愚鈍で感情に乏しい、寡黙」と評したリアの両親やモンの人びとから生き生きとした生活と文化の語りを引き出し、モン族の視点で見た事の経緯を浮かび上がらせる。その一方で医師たちからもこまやかな聞き取りを重ね、現代的な医療文化と、それが医療従事者に課している責務や意識が、リアの経過にどう関わっていたかを丹念に掘り起こしている。
本書の随所に、異文化へのアプローチの手がかりがある。原書は1997年刊行以来、アメリカで医療、福祉、ジャーナリズム、文化人類学など幅広い分野の必読書となった。医学的分類の「疾患」とは異なる「病い」の概念も広く紹介し、ケアの認識を変えたとも評される。全米批評家協会賞受賞作。【商品解説】
目次
- はしがき
- モン語のローマ字表記のしかたと発音およびモン族の会話引用文について
- 第 一 章 誕 生
- 第 二 章 魚のスープ
- 第 三 章 精霊に捕まって倒れる
- 第 四 章 医者は脳みそを食べるのか?
- 第 五 章 指示どおりに服用すること
- 第 六 章 高速脳皮質間鉛療法
- 第 七 章 政府のもの
著者紹介
アン・ファディマン
- 略歴
- 〈アン・ファディマン〉1953年ニューヨーク市生まれ。作家、エッセイスト、編集者。『The American Scholar』の編集長を6年半務めた。著書に「本の愉しみ、書棚の悩み」がある。
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