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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/08/17
- 出版社: 吉川弘文館
- サイズ:19cm/215p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-642-05873-5
読割 50
紙の本
書物と権力 中世文化の政治学 (歴史文化ライブラリー)
著者 前田雅之
印刷技術が未発達な中世において、人は書物をどう入手していたのか。連歌師の流通への関与、伏見宮家から足利将軍への「風雅集」贈与など、書物の伝播・普及と権力との結びつきを解明...
書物と権力 中世文化の政治学 (歴史文化ライブラリー)
書物と権力
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商品説明
印刷技術が未発達な中世において、人は書物をどう入手していたのか。連歌師の流通への関与、伏見宮家から足利将軍への「風雅集」贈与など、書物の伝播・普及と権力との結びつきを解明し、古典的書物を持つことの意味に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
印刷技術が未発達で出版業が存在しない中世社会において、人は書物をどのように入手していたのか。宗祇ら連歌師による流通への関与、伏見宮家から足利将軍への『風雅集』『玉葉集』贈与など、限られた者のみがアクセスできた「書物」の伝播・普及と権力との結びつきを解明。威信財としての書物の機能に言及し、古典的書物を持つことの意味に迫る。【商品解説】
目次
- 書物というもの―プロローグ/古典的公共圏(古典の成立/古典的公共圏の成立)/伏見宮家と足利将軍―『風雅集』『玉葉集』の贈与(義満と崇光院、そして『風雅集』/栄仁と後小松院―名笛「柯亭」と御領安堵/義教と貞成―新御所と『玉葉集』)/一条兼良『源語秘訣』の変遷(一条兼良の知のあり方/兼良の『源氏』注釈―『花鳥余情』と『源語秘訣』に至るまで/正統的「古典学者」と『源語秘訣』/冬良から伝来した『源語秘訣』/冬良の周辺から伝来した『源語秘訣』)/書物をめぐる知と財、そして権力(書物・知をどのように手に入れたのか/知の流通と財の移動・交換―実隆と連歌師の行動から/延徳元年の実隆と宗祇)/書物の移動をめぐる力学(下賜された書物―『三十六人家集』の運命/物語としての「進上」―覚一本『平家物語』/畠山義総の『山谷詩集』入手方法/『正広自歌合』をめぐる大名間ネットワーク)/かわりゆく書物の価値―エピローグ
著者紹介
前田雅之
- 略歴
- 〈前田雅之〉1954年山口県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。明星大学人文学部日本文化学科教授。博士(文学)。著書に「なぜ古典を勉強するのか」「古典的思考」など。
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ワシの関心とは違うかな
2018/09/08 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
う〜ん、ワシの関心や専門とずれているので評価しづらいが、古典文献の伝播系譜の分析に留まっていて、表題ほどには「権力」に触れていないように思う。「古典」かどうかに拘るのならば、「古典であることと権力との距離」みたいなものにもっとコメントがあるべきではないかしらん。ここに書かれている以上に「知財と権力」の関係は複雑で深く、本書で対象にしている和書にだって漢籍に見られるような「権威と権力の相関」がもっとあるように思うが。大名たちが古典を欲した理由も連歌を通じた政治があるだろうし、分析が欲しかったかな。