紙の本
小学生の子供と一緒に
2022/06/10 23:14
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投稿者:harugakitakita - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年は参議院選挙が6月22日に公示、7月10日投開票の予定です。これを機に憲法改正案が発議されるかもしれません。
選挙を前に選挙のことを家族で話し合いたいと思い購入しました。
紙の本
思考せよ、とうながす絵本
2022/09/11 21:00
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はミュンヘン。選挙を経て、ナチスドイツが第1党となり、ポーランドに侵攻。思想にはじまり、障害、人種を理由に、自由をうはまい、残虐な行為にどんどん手を染めていく様子が、ひとりの少年の目線からつづられています。
タイトルは、戦争が終わってから、少年が父親に問いかけた言葉。
民主主義だ!選挙に行こう!と選挙のために言われるけれど、民主主義、そして選挙で選ばれたのがナチス。
ただ投票に行くだけではなく、私たちはしっかり頭でものを考え、将来を見据えなくてはいけない。
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朝日新聞2019928掲載 評者:いとうせいこう(作家)
週刊金曜日2019111掲載 評者:中村富美子(ジャーナリスト)
この本読んで!2019秋第72号掲載
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第二次大戦中、ミュンヘン近郊の町に住んでいる5才の少年ルディの眼を通して、ヒトラーの台頭からドイツの敗戦までをたどる。
母親がアフリカ系であることから排除されるクラスメイト、障害を持って産まれてきた妹を収容
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廃墟となったミュンヘン近郊の架空の街で息子は父にこう聞く―「父さんはどうしてヒトラーに投票したの?」
一見その問いは、ナチスドイツ及びヒトラーを結果的に誤って支持してしまった大人たちへの鋭い批判を示しているように見える。しかしこれをドイツ人のみの過ちとして矮小化するべきではない。
たとえば著者はフランス出身だけど、生まれた時代が違えば、ナポレオン支持の熱狂に飲み込まれていたかもしれないではないか?
つまり、ヒトラーへの投票は、あの時代のドイツ人だけが陥った過ちではなく、フランス人も日本人も、そして世界中のすべての人が同様に抱える人間の負の部分だとして直視しなければ、問題を見誤まる結果になる。
その証拠に「父さんはどうしてトランプに投票したの?」「父さんはどうして自民党に投票したの?」と言い換えられる可能性を孕んでいるとは言えないか?
今日偶然、朝日新聞の「折々のことば」にパスカルのパンセから次の語句が引用されているのを見つけた―「最も強いものに従うのは、必然のことである」
無意識にしろ意識するにしろ、人間は強い勢力になびく傾向があることはすでに看破されていたということだ。
一方で、そういう人間の負の面に流されることなく抗おうとする著者の強い姿勢が、この本からは見えてくる。
まず1つ目。ナチスに失業者の救済を託して投票しようとする夫に対し、冷静に情勢を見てナチスの勢いに何か“うさんくさい”ものを感じて異なる投票をしようとする妻の存在。
後世から見れば妻の選択のほうが正しかったということになるのだけど、私はこのエピソードから、政治家がよく錦の御旗のように「ふわっとした民意」という言葉を使うが、上澄みだけをすくい上げ、その他諸々は無視するかのようなこの言葉がいかに危険かを思い知った。
それと2つ目は1936年のベルリンオリンピック。
「ヒトラーのプロパガンダの祭典」と著者は書き、右手を掲げたドイツ国民でスタジアムが埋まっている写真が掲載されているが、なんかデジャブ感あり。これ以上余計なことは書かないけど、スポーツの国際大会がナショナリズムにすり替えられる危険性を、現代に生きる私たちはまだ脱し切れていない。
つまるところ、人類はヒトラーの時代以降現代までの間に、民主主義を進歩させたと言えるのか、はなはだ疑問と言わざるを得ないと思っている。だから「父さんはどうしてヒトラーに投票したの?」の問いには、当時もいまも誰も明確に答えが出せないのだ。
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架空のドイツ人一家を中心に語られる、ナチス時代を題材にした絵本です。
お父さんはどうしてヒトラーに投票したのでしょうか。
正しさや正義について、子供だけでなく大人も考えさせられる一冊。
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3.5 現代社会への警告の絵本。社会変革を望む人たちがヒトラーを選んだ。第2のヒトラーも生まれるかも知れない。歴史を学ぶ意義は過去の間違いを繰り返さないため。
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第二次世界大戦で起きた事は過去の事だけれど、今も続く事。差別、区別、非難、貧困、戦争。
周りが賛同していても、流されず自分は自分で考えて意見を持つ事、表明する事の難しさ。
正しい事って何か常に自問する事の重要性を感じた。
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ドイツ人が反省して書いたのを装ってフランス人が生意気、まるで和田春樹。他国国民に道徳的反省を求める権利は無いだろう。状況説明は「1929年…世界大恐慌が始まり、失業が爆発的に広がり…人々は不安を…」のみ、ナチス台頭の背景をニグレクト。ヴェルサイユ条約で過酷な賠償、ルール占領、悪質インフレーション、国際資本≒ユダヤ銀行家だけが戦争で得をした、ナチス党では低学歴の元兵士でも出世できた…。反対言論に明白な暴力だけが武器のように描くが、ヒトラーの演説は“1/fの揺らぎ”で快かったし国民に自信と秩序を与えた。アウトバーンとVWも/比例代表制に近い選挙方式で31%のナチスが第一党、ヒンデンブルクは復辟かヒトラー首相か迷ったが、世論に従属することにした。ヴィルヘルムⅡ世担ぎ出しなら、暴動くらいで済まなかっただろう。
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https://note.com/oriduru1970/n/n963845cd586b
ナチ党がドイツの第一党になってからドイツ降伏までの日々を、ドイツ人がどのように生きていたのかを、ドイツにある架空の街に住む架空のドイツ人家族を通して追体験する絵本。
1933年3月5日日曜日、主人公の父親と母親は国会選挙の投票先について言い争っている。父親はヒトラーはすべての人に仕事をあたえ、祖国を誇りに思わせてくれる、ドイツの救世主だと主張する。
母親は自分の考えで投票すると言い返し、息子に選挙の仕組みを教える。この国の大人は性別に関係なく同じ日に投票をし、これからの数年間、国の大事な法律を決める国会議員を選ぶ。投票所の絵には車椅子の人も描かれている。
その夜、ラジオからヒトラーの勝利宣言が流れてくる。
「われわれは従順な国民を望んでおり、諸君はわれわれに従うだろう。われわれは強い国民を望んでいるが、それは困難をともなうはずだ。諸君は困窮に慣れなければならない。
そして、たとえわれわれが死んだとしても、ドイツは生き残るだろう……」p.6
投票した人のほぼ二人に一人がヒトラーを選んだ。投票率はどのくらいだったんだろう。
当時生きていた人達は、後世の私たちによって彼ら彼女たちの行いがどのように評価されるかを知らない。30~40年代のドイツ人も、21世紀の日本人も、先がどうなるかわからない状況を生きているという点では一致している。
主人公の父親への最後の質問は、過去の人への問いではなく、現在を生きる私たちが未来から問われているように私には感じられる。
「ねえ、父さん、
父さんはどうしてヒトラーに投票したの?」p.39
私たちは未来の私たちのために、自由と人の尊厳や人権を憎む人達を、権力の座から遠ざけられるだろうか?
引用
「1920年代、イタリアではムッソリーニが自らの党であるファシスト党により独裁的なナショナリストの政権を樹立し、フランスでもそれにならって、さまざまな極右団体が登場した。
ドイツでも、第一次世界大戦後に国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)が登場し、党首のアドルフ・ヒトラーが著した『わが闘争』は、激しい人種差別とユダヤ人への憎しみをかきたてる本だった。
1929年には、深刻な世界大恐慌が始まり、失業が爆発的に広がり、ヨーロッパの人々は不安を抱くようになる。
1933年1月、ドイツの銀行界と産業界の有力者達が、すぐさま議会を解散し、暴力によって反対勢力を黙らせ、次の選挙に向けて世論を操作した。」p.3
「1933年3月5日の総選挙では、ナチ党は得票率を10%伸ばし、43.9%を獲得、288議席を得て第一党になったが、過半数には足りなかった。
その後、数週間のうちに大急ぎで全権を握ってしまうには、与党以外に中央党の支持が必要であった。」p.7
1933年4月20日、アドルフ・ヒトラーが首相に指名された年の彼の誕生日には、町中が鍵十字の旗で飾られ、すべての店がヒトラーの小さな像をショーウィンドーに置いた。
ヒトラーを崇拝する突撃隊員たちは、ヒトラーを批判する市民を町で見つけると、複数人でとびかかり、暴行して首に「悪いドイツ人」と書いたプラカードを掛けて、大通りを歩かせた。人々はそういった人を見ると、罵り唾をかけた。
ヒトラーは、彼を批判する人々を閉じこめるための収容所を作った。
「ヒトラーは、強力な準軍隊集団である突撃隊(SA)に支えられて、恐怖によって秩序を行きわたらせた。1933年3月21日以降、ミュンヘン近郊のダッハウの強制収容所が開設され、政治犯、ユダヤ人、同性愛者、シンディ・ロマの人々が収容され、3万人がそこで死んだ。」p.8
選挙から2カ月後の1933年5月10日、茶色の制服を着た突撃隊によってベルリンの焚書が行われた。ヒトラーが、わが国民が苦難におちいっているのはユダヤ人のせいだと言ったからだった。
「茶色の制服の男たちは、自分たちとは考えの異なる人々を探し出しては、そのすべての家から本を没収していった。
小説も、雑誌も、百科事典までも山のように積み上げ、夜を待ってそれに火を放った。」p.12
「ベルリンや他の都市でも、「ドイツにふさわしくない精神」をもたらすとされた書物が組織的に破棄される光景を、大勢の人々が目にするようになった。ナチの命令にもとづいて、ユダヤ人が書いた本、マルクス主義の本や平和を提唱する本、ナチに反対する人が書いた小説などが火の中に投げ込まれた。
また、こうした作品が、個人宅、書店、学校で押収された。図書館の司書たちは、国民の意識や国を「浄化する」ために蔵書を選別させられた。」p.12
「突撃隊(SA)と親衛隊(SS)はすでに1920年代に結成されていたが、1933年にはヒトラーはナチの権力に奉仕する政治警察のゲシュタポを創設し、国の統治・指揮機構を完成させた。ゲシュタポは、あらゆる権限をわがものにして、ヒトラーの公約に反対する人々を、排除、投獄、拷問し、強制収容所などで抹殺した。
民主主義は踏みにじられ、国民はゲシュタポの「指導」に従わなければならなかった。青少年は、「ヒトラー・ユーゲント」に入って肉体的鍛錬と政治教育を受けることが求められた。1939年からは、それが800万人のドイツ青少年にとっての義務となった。」p.17
ユダヤ人は、ユダヤ人であるという、それだけの理由で自転車や電話やタイプライター、楽器を持つことを禁止された。ペットや家畜すらユダヤ人から奪われた。檻付きの大型トラックに詰め込まれたペットたち、犬や、猫や、ウサギ、モルモット、カナリア、亀がその後どうなったのかは誰も知らない。
突撃隊は予告もなしにユダヤ人の家に押し入り、欲しいものを勝手に持ち去った。ヒトラーの言葉がこの強盗たちを守った。
「ヒトラーが権力の頂点にのぼりつめることができたのは、人々の失業への不安につけこんで、すべての苦難に責任のある「罪人」をつくり、名指ししたからだ。ヒトラーは、共産主義思想が労働界を腐敗させるものだとして、容赦なく攻撃し、たくさんの労働者を投獄し、殺害した。
また、彼は、ユダヤ人を侮辱し、攻撃し、少しずつその自由を制限して、迫害した。ヒトラーのドイツ共和国、すなわち、第三帝国のイデオロギーの根幹となっていたのは、まさにこの思想なのだ。」p.18
ユダヤ人以外のドイツ人も、ナチスが定めた外見から外れていると排除の対象になった。���の絵本の中では、勉学に秀でていて泳ぎの上手な少年が、カメルーンにルーツを持つことを理由に「肌の色で水を汚染する」と突撃隊員に言われてプールに入ることを禁じられた。
「1938年11月、「水晶の夜」の中で、ユダヤ人が経営する多くの商店が略奪され、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)が破壊され、数百人が殺害され、約3万人が収容所に送られた。1941年、ユダヤ人には黄色の星のバッジの着用が義務づけられた。1941年夏以降、ヒトラーは、「最終解決策」を決定する。これは、銃殺、虐殺、ガス室などのあらゆる手段を通じてドイツとヨーロッパの全ユダヤ人を組織的に絶滅させるというものだった。「ショーア」と呼ばれるこの大量虐殺は、500万人から600万人の犠牲者を出した。」p.21
1936年8月に行われたベルリン・オリンピックのニュースは映画館で流された。当時はニュース映像は映画館で見るものだった。
このオリンピックは、ナチスのプロパガンダに満ちた人種差別大会だった。この人種差別大会で最も活躍したのは、アフリカ系アメリカ人のジェシー・オーウェンスだった。
http://www.jesseowens.info/life.html
「1936年、ベルリン・オリンピックは、ヒトラーのプロパガンダの祭典であった。すべての人が、ナチによって優越人種であるとされたアーリア「人種」(北ヨーロッパの人々)を称賛した。」p.23
「1939年9月1日、ナチ・ドイツは隣国、ポーランドに侵攻した。2日後、フランスとイギリスは、ドイツに対する宣戦布告でそれに応えた。翌年には、ヒトラーはヨーロッパの大部分を占領し、衝突は世界的規模となっていく。」p.25
アドルフヒトラーは、障害を持つ子どもは生まれた家庭ではなく、政府が育てるものと決定を下した。国に引き渡された障害を持つ人は、年齢に関係なくダッハウの収容所に送られ殺された。この絵本の最初のシーンの投票所に描かれていた車椅子の男性も、この頃には殺されていただろう。
「ナチのドイツは、その軍事的拡張と並行して、ユダヤ人だけではなく、劣っていると判断したすべての人々の絶滅政策を推進した。こうした人たちは、役に立たない社会の重荷、とみなされた。そのうえ、ナチの眼には、身体的、精神的な障がいを持つ人々は、「人種」の純潔さを弱めるものとして映っていた。ヒトラーが決定したこの絶滅計画によって、子ども、女性、高齢者も含む多くの障がい者が犠牲になった。」p.26
「ポーランドが征服されると、ヒトラーはオランダ、ベルギーを攻撃し、一カ月もしないうちにフランスにも勝利した。ヒトラーは、パリのエッフェル塔の下で自分の写真をとらせた。」p.28
「かぎ十字の旗がヨーロッパの半分の地域でひるがえったのだ。」p.28
「まもなく、イギリスも攻撃されることになる。ついでロシアが、中近東の砂漠と石油資源が……。
毎週、映画館では、観衆が起立して、右腕を上にのばして高くかかげ、戦士たちの活躍をたたえた。」p.29
1933年3月5日にナチ党へ投票した人もしなかった人も、男性であれば戦争か収容所へ送られた。収容所へは、子どもも女性も老人も、ナチの引いた線の外側にいる人であれば誰でも連れていかれた。そこは、ある種の地獄のような場所だった。
「1941年夏、ドイツ軍の攻撃を受けたソヴィエト・ロシアが参戦した。その年の終わりには、アメリカ合衆国が、ヒトラーに反対する連合国側の陣営に加わり、たちまち、全世界の数十カ国がこの戦争に加わった。世界のすべての大陸で、軍事的衝突が起こり、数千万人の犠牲者が生み出された。フランスを含むいくつかのヨーロッパの国々で、ナチに抵抗するレジスタンス勢力が民衆の間で組織された。こうして第二次世界大戦は6年間続く。」p.31
「1943年、ドイツ軍は多くの敗北を喫した。とりわけ、(ソ連邦の)スターリングラードでは、世界の軍事史上最大の戦いが繰り広げられ、100万人以上の犠牲者が出た。ロシア軍がドイツに向かって進軍を開始したのはそれからだった。ドイツは、その後、東部戦線を防衛せざるをえなくなった。
西部戦線では、1944年6月6日、アメリカ軍を主力とする連合軍のノルマンディー上陸作戦が行われた。続いて、パリが、ドゴール将軍の自由フランス軍部隊とレジスタンスの訴えに呼応したパリの民衆の蜂起との共同作戦で解放された。ドイツの敗北は間近となった。」p.32
「1945年はじめ、ドレスデンやベルリンのようなドイツの大都市の80%が連合軍の爆撃によって破壊された。3月、連合軍は国境を越え、南ドイツを占領した。4月30日、ロシア軍がベルリンに入った。この日、ヒトラーは、地下にある自分の防空壕の中で自殺し、1945年5月8日、ドイツは降伏した。
この戦争全体の最終結果は悲惨なものだった。民間人と軍人の犠牲者はおそらく5,500万人以上にのぼるだろう。ドイツ自身もまたヒトラーが引き起こしたこの愚かしい殺戮行為によって大きな損害を受けることとなった。800万人以上の犠牲者を出し、すべてが再建されなければならなかった。その後、ドイツは長い時間をかけて、少しずつ、怖ろしいナチのイデオロギーを国から一掃しようと努力し、新しい民主主義を確立して、ヨーロッパ全体の平和のために行動するという壮大な計画を実行に移していくことになる。」p.36
「ねえ、父さん、父さんはどうしてヒトラーに投票したの?」
かつてのドイツの人々がヒトラーに権力をあたえることに同意さえしなければ、この12年間にドイツや世界中で引き起こされた惨事は防ぐことができた。この時代を生きていた人たちに、先を見通せる力が無かったとしても。同じ社会で生きている人を排除することに同意せずにいることくらいはできたのでは…。
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Papa, pourquoi t'as vote Hitler?
http://www.kaihou-s.com/
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タイトルの問いの答えは書かれていない。描かれるのは、ヒトラー政権成立から崩壊までの12年。「ぼく」ははじめ5才の男の子だった(やだ、うちの子と同じ年だわ)。選挙、パレード、オリンピック。思想統制、迫害、強制収容所。きっともっと恐ろしい。
誰も、将来がどうなるかはわからない。今や過去となった歴史の中の人々も、そのときはそうだった。だから歴史をヒントによくよく考えるしかない。
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「よく考えて投票するんだ。彼だけがドイツを救える。彼はすべての人にもう一度、仕事を与えてくれる。我々はやっと祖国ドイツを誇りに思えるようになるんだ」「いいえ、私は自分の考えで投票するわ」父さんと母さんが言い争いをしたときの回想に始まる本書は、現代の政治社会に共通する問題に大いなる警鐘を鳴らす絵本。 ヒトラ-政権の成立から、1945年のナチス・ドイツ崩壊までの狂乱の時代をとおして、あるドイツ人家族が体験した人種差別や戦争犯罪など、筆舌に尽せぬ愚行を繰返す人間の弱さを見つめ直し、殊に戒めています。
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似たような事が、私の生きているうちに起きるとは思いもしなかった。
どうか、世界大戦になりませんように。。。
私たちに何かできることはあるのだろうか?
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中3の息子の興味を惹くタイトルだったようです。読んでいました。
ほんの少しのことで瞬く間に世界は変わる、ということが伝わったらいいな。