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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2022/10/18
- 出版社: 慶應義塾大学出版会
- サイズ:22cm/242,5p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7664-2853-7
- 国内送料無料
紙の本
読む戯曲の読み方 久保田万太郎の台詞・ト書き・間
著者 石川 巧 (著)
沈黙が複雑な感情を、ト書きが時空間の奥行きをつくる−。生涯、読む戯曲を書き続け、言語表現のみで劇的な効果を伝える方法を模索し続けた久保田万太郎の戯曲世界を、多面的・分析的...
読む戯曲の読み方 久保田万太郎の台詞・ト書き・間
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商品説明
沈黙が複雑な感情を、ト書きが時空間の奥行きをつくる−。生涯、読む戯曲を書き続け、言語表現のみで劇的な効果を伝える方法を模索し続けた久保田万太郎の戯曲世界を、多面的・分析的に読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
万太郎没後60年を前に
すべての演劇関係者に贈る
「軽妙」の底に漂う「あはれ」、それは「会話」で醸し出されるのか?
沈黙が複雑な感情を照らし、ト書きが時空間の奥行きをつくる。
戯曲は小説、詩歌、批評と並ぶ文学の主要ジャンルであると同時に、俳優、劇場、観客といった演劇の基本的な構成要素である。戯曲の言葉は〈読まれる〉とともに〈話される〉ことを前提としている点で、常に生きた人間の身体性に迫るベクトルを内包しており、演出、脚色、装置、照明、効果、音楽といった要素が加わることで総合芸術としての解釈を可能にする。しかし、戯曲を研究対象にする場合、私たちは無機質な活字に托された言語表現を読み解く以外にその劇的世界を享受する術をもたない。
本書は、万太郎が自身の創作世界をどのように構築していったのか、小山内薫らと始めた〈古劇研究会〉、小説と戯曲を溶解させたかのようなト書き、草創期のNHKラジオ・ドラマに深く関わったことなど、万太郎の戯曲世界を多面的・分析的に読み解いていくものである。【商品解説】
目次
- 序 読む戯曲とは何か
- 第一章 〈古劇研究会〉からの出発
- 第二章 〈見えざる劇場〉の系譜
- 第三章 方法としての読む戯曲
- 第四章 小説/戯曲の溶解
- 第五章 「大寺学校」論
- 第六章 「ゆく年」論
- 第七章 原風景としての黙阿弥
- 第八章 ラジオ・ドラマの季節
- 第九章 久保田万太郎と空襲
著者紹介
石川 巧
- 略歴
- 〈石川巧〉1963年秋田県生まれ。立教大学大学院後期課程満期退学。同大学文学部教授。著書に「幻の雑誌が語る戦争」など。
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