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紙の本
グローバルインフレーションの深層
著者 河野 龍太郎 (著)
米国の高金利が誘発する超円安は、日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経...
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商品説明
米国の高金利が誘発する超円安は、日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の行方を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
「大いなる過熱」の後に何が起きるか
コロナ禍を機に急激なインフレが世界を襲った。第一の原因は、先進各国の大規模な財政政策だ。第二の原因は、インフレを一時的と誤認し、サプライチェーンの寸断など供給ショックに怯えた中央銀行が利上げに出遅れたことだ。今や米国の高金利が誘発する超円安は、供給能力の低くなった日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の行方を読み解く得心の一書!
・長い間、ゼロインフレと経済停滞に苦しんできた日本でも、この一、二年は、いきなり3~4%の物価上昇が見られた。この世界的な高インフレ状況(グローバルインフレーション)と、それが日本の経済社会に及ぼすさまざまな影響、そして国際通貨としての「円」の賞味期限について、詳しく、しかしわかりやすく論じた、モヤモヤ感を解消できる納得の一冊。
・グローバルインフレと、グローバルな視点から見た日本のインフレへの影響が本書の縦糸だとすると、横糸として、それぞれの問題に関し歴史的・政治的・文化的な視点を交えた分析を盛り込んでいる。
・今後、仮にインフレが長引き、急激な利上げが必要になった時には、四半世紀もゼロ金利が続いてきたわが国では、欧米以上に金融経済への衝撃は大きいはずだ物価高に利上げが追いつかなければ、超円安が進む恐れもある。今後どのようなリスクが想定されるか、それを回避する手立てはあるのか、といった事柄に対しても有益な示唆を与えてくれる。【商品解説】
目次
- 第1章 1ドル150円台の超円安が繰り返すのか
- 超円安時代の到来/1ドル150円台の衝撃/ジャンプした均衡実質為替レート/構造変化の原因を探る/好循環なのか/長期実質円安の実相/実質円高のトレンドが終わったのは1990年代半ば/「世界一物価の高い日本」から「安い日本」へ/長期実質円安の原因
- 第2章 グローバルインフレの真因
- 繰り返すショックと中央銀行の誤算/何が過去30 年の物価安定をもたらしたのか/三度のショックと誤診/一時的なショックだったのか/システマティック・エラーの中で沈む中央銀行の信認/インフレ期待はアンカーされていたのか/「信認」に頼りすぎた中銀/r*の過小評価と高いインフレの許容/ライス論文の日本へのインプリケーション
- 第3章 グローバルインフレは財政インフレなのか
- しつこく高いインフレは、いつでもどこでも財政的現象/2022年のジャクソンホール/財政インフレ論を唱えるビアンキ=メロージ論文/財政インフレがもたらす金融システムへのストレス/1980年代初頭のグレートインフレーション終息のもう一つの理由/グレートインフレ終息の真の立役者はレーガンか/日本のゼロインフレはグレートインフレの早期克服が遠因
- 第4章 構造インフレ論、中国日本化論、強欲インフレ論
著者紹介
河野 龍太郎
- 略歴
- 〈河野龍太郎〉愛媛県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。BNPパリバ証券経済調査本部長、チーフエコノミスト。財務省財政制度等審議会などの審議会で委員を務める。著書に「金融政策の理論と実践」など。
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