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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2012/10/27
- 出版社: エクスナレッジ
- サイズ:19cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7678-1448-3
紙の本
ボクらのエネルギーって、どうなるの!? 電気から食べ物まで、ボクらは限られたエネルギーで生きている
著者 岸田 一隆 (著)
電気やガソリン、ガスだけではなく、食べ物も着る物も、生活に必要なすべてのものはエネルギーなしでは成り立たない。しかし、使えるエネルギーの量は限られている。社会とエネルギー...
ボクらのエネルギーって、どうなるの!? 電気から食べ物まで、ボクらは限られたエネルギーで生きている
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商品説明
電気やガソリン、ガスだけではなく、食べ物も着る物も、生活に必要なすべてのものはエネルギーなしでは成り立たない。しかし、使えるエネルギーの量は限られている。社会とエネルギーの未来について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
岸田 一隆
- 略歴
- 〈岸田一隆〉1961年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。理学博士。理化学研究所仁科加速器研究センター先任研究員。仁科スクール校長。著書に「科学コミュニケーション」がある。
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紙の本
エネルギー問題“知らず学ばず”では、明るい未来は作れない。
2012/12/28 20:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めだかの兄弟 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災によって、福島第一原発が深刻な事故に見舞われ、放射性物質が広い地域に降り注いだことで、原子力発電の安全性が疑問視されることになり、日本のエネルギー問題が見直されている。日本の発電の割合って、どうなっているのだろう? と数ヶ月前に調べたときは、火力約90%、水力約5%、原子力約5%であった。もし、脱原発が実現されたら、原子力5%分がなくなるということになり、ますます「節電」が厳しくなるのだろうか?
この本は、著者が大学の授業で質問コーナーを設けていて、その質問コーナーのなかから、エネルギーに関するものを選んで答えたものと、大学以外の場所で新たに募集した質問に答えたものを、本の前半【第1部 エネルギーを考える/《A.節電と原発》、《B.エネルギーの基礎知識》】にまとめている。本の後半では、【第2部 専門家に聞く/《1 エクセルギ―を鍵として、住まい・生活のあり方を見直す/宿谷昌則 ―東京都市大学教授・工学博士》、《2 十万年かかる核廃棄物の無毒化を数百年に短縮する技術/大井川宏之 ―独立行政法人 日本原子力研究開発機構》、《3 報道は一つの視点だと受け止めることが大事/森達也 ―作家・映画監督》、《4 エネルギー専用通貨を作って、公共政策の考え方も変える/青木秀和―市民研究者/財政アナリスト》】4人の専門家の方に、インタビューしたもの。前半では、著者が質問に答え、後半では、著者が質問する側になっている。
【第1部】では、《節電を強いられるわけ》、《本当は原発がなくても、電気は足りているのではないですか》、《節電をすればエネルギー問題は解決しますか》など、全部で45の質問があり、原発問題から学ばなければいけないこと、エネルギー問題の解決にはどうすればいいのか、どのような時代を迎えようとしているのか、興味深く関心の持てる質問が満載であった。【第2.部】に、ADS(加速器駆動核変換システム)の研究者、大井川先生の〔事故を教訓に原発の安全に取り組みたい〕ということに対し、著者は〔廃棄物の処理ができない限り原発に未来はない〕と、両者の考えから、原発問題の難しさを感じた。今後どのように議論が進み、解決の糸口が見えてくるのだろう・・・と関心を抱くばかり。
著者は、電力をはじめとしたエネルギー問題を考えるということは、「科学の問題、工学技術の問題、歴史の問題、外交や政治の問題、経済の問題、価値観や倫理観の問題などなど、ありとあらゆることに関心を持つということです」といい、専門家のように勉強する必要はなく、「総合的に判断するための基本的な教養を身につけることです」という。私は、原発、エネルギー問題に関して、“学ばず”であったが、子どもたちの幸せな未来、豊かな日本を後世に残すためにも、自分が納得した選択ができるように、教養を身につける努力を養わなければ・・・。