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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/02/28
- 出版社: エクスナレッジ
- サイズ:19cm/351p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7678-2288-4
紙の本
ゾンビ最強完全ガイド
もの言わぬはずの“ゴシックホラーの怪物”が実は時代、社会、人間心理を雄弁に語っていた−。ゾンビが世界の果てからアメリカへたどり着き、ポップカルチャーとしてグローバル化する...
ゾンビ最強完全ガイド
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商品説明
もの言わぬはずの“ゴシックホラーの怪物”が実は時代、社会、人間心理を雄弁に語っていた−。ゾンビが世界の果てからアメリカへたどり着き、ポップカルチャーとしてグローバル化するに至るまでの道のりを明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
小泉八雲や数々の人類学者が暴けなかったゾンビの正体と歴史がよくわかる最強の入門書!【本の内容】
著者紹介
ロジャー・ラックハースト
- 略歴
- 〈ロジャー・ラックハースト〉ロンドン大学バークベック・カレッジの現代文学教授。映画、ホラー、サイエンス・フィクション、ゴシック文学などの分野で著書、編書を手掛けている。
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紙の本
予想以上に深い!
2017/03/16 19:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TTT - この投稿者のレビュー一覧を見る
先輩が仕事で関わっているため興味を持ち購入しました。
書店ではサブカルチャーの棚に分類されており、最初はカルト映画やパルプ雑誌、ゲームなどのゾンビを紹介するくらいの冗談みたいな書籍かと思いましたが、内容は予想以上に深いです。
もちろんそういったいわゆる大衆文化に登場する「ゾンビ」を幅広く歴史的に取り上げて分析しながら本書の論考は進むわけですが、著者は作品、もしくは日常において表現される「ゾンビ」の概念に潜んでいる、近現代人が持つ異郷の文化・因習や資本主義社会における貧困層への無意識的な差別を掘り出してゆきます。
邦題やカバーに気を取られないように注意。確実に足をすくわれます。
原題は『Zombies A Cultural History』であり、一種の文化史研究として解約し、最終的な論考の矛先はゾンビ文化が日常に溢れる現代人の我々に向けられていると考えるのが良いでしょう。
僕自身はあまりゾンビが出てくる映画やゲームに触れないので引用されている作品について分からないことがしばしばありましたが、逆に知識不足のおかげで広すぎるこのテーマからぶれずに読むことができたのかなと思います。
もしかするとゾンビネタが大好きな方が読むと、消化不良や首を傾げてしまう点があるのかもしれません。
あと余談ですが、元の英語版の表紙は結構インパクトがありますのでご興味ありましたら是非御一見を。