紙の本
『心にいつも猫をかかえて』
2020/05/12 20:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫をこよなく愛する作家による猫愛のたっぷりつまった一冊
ペルシャのランコ、アメショーのりや子、縞三毛のレニ子と暮らし、虹の橋のたもとへ送り、いまは麦わら猫の千花ちゃんと暮らす日々をつづったエッセイが10編
長崎の街を舞台にした掌編童話4編は、ちょっとふしぎな猫に長崎弁を配した春夏秋冬それぞれの季節の物語(秋の「レストラン猫目石」は出色)
そして長崎の街にとけこんで暮らす猫たちの写真
猫といっしょに生きる生活の魅力をつめこんだ、全編これ猫づくしの美しい本
猫派の書棚に必携本がまたひとつ
著者のTwitterに流れることばと写真を知っていると、いとおしさもひとしお
紙の本
あー、猫飼いたい!
2022/07/08 07:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙に一目惚れして手に取ったら、
なんて優しい丁寧な文章。
作者様の猫への愛情の穏やかなあたたかさが
心に染み入るようでした。
エッセイに差し込まれた
四季の掌編がまたよくて、
猫は存在がファンタジーだ、と再認。
あー、猫飼いたい!
投稿元:
レビューを見る
お人柄と猫への愛情がびしばし伝わる嬉しい1冊。
なんて易しいのだろう。
挿入された短編にもついついうるるっとなる。
大好き。
投稿元:
レビューを見る
命のつながりを大切に見つめる人と猫の美しい世界の一つがここにある。
思い出した
子どもの頃家には猫がいた。年老いたある日いなくなった。近くの空き地でじっとしているのを見つけ、連れ帰ったその日に息を引き取った。
小学生の私は犬を飼いたいとねだった。餌をやり散歩にも連れていくと言って。やってきた子犬が寂しがって鳴くので抱いていたこともあったのに、その約束は尻すぼみになり…。
十姉妹を飼ったこともあったなぁ。愛情を注ぐというのではなく、気まぐれに可愛がっただけだと思う。共に生きようとする飼い主ではなかったな。
みんな ごめんね。
娘が高校生だった頃、子猫を貰って来た。しょうがないなぁと買い始めて数年、帰ってこなくなったのには見捨てられたような気がした。
美しい世界を創るには足りなかったな、気持ちが。
投稿元:
レビューを見る
村山早紀さんの猫に対する思いや優しさ、愛情がたくさんつまったエッセイと短編4本を収録。
猫への思いだけではなくて、村山さんの人生観や生き方、考え方にも触れられている一冊でした。
猫には詳しくないけど、かわいかったり、美人だったり…様々なねこの写真が素敵。
村山さんの飼い猫、レニ子の表紙も素敵だし、千花ちゃんもかわいい。
長崎のねこの特徴にも触れられていて、地域により特徴があることも勉強になりました。
短編集では、秋・レストラン猫目石が一番好きでした。
投稿元:
レビューを見る
ネコのエッセイかと思ったら物語とのカップリングでした。ほんわかとあたたかい話に少しささくれていた心がほぐされました。エッセイは特に良かったです。読んでいるうちたまらなくなって、何度か離れたところで寝ているネコを撫でてさわって起こしてしまいました。ネコ好きな人は読んでみたらいいと思います。
投稿元:
レビューを見る
1963年、長崎生まれ、猫が大好きで4匹の猫と暮らし続けている村山早紀さん「心にいつも猫をかかえて」、2020.4発行。初代はペルシャ猫のランコ、二代目はアメショーのりや子、先代が拾いっ子の縞三毛・レニ子、そして千花ちゃん。心温まるエッセイと猫の写真、語りかける調子のしみじみとした短編小説、どちらも著者の猫好きが伝わってきます。長崎弁もいい感じw。読後、余韻に浸りました。
投稿元:
レビューを見る
全ての猫好きさんは今すぐ読むべき。
猫を飼ったことがない私ですが、最初から最後まで優しい気持ちで読めた。
コロナ禍のいま、この本に出会えて良かったなと思う。
猫に限らず、大切な存在をなくしたとき、心に寄り添ってくれるような一冊だと思う。
中にちりばめられている猫写真はどれも美人で眼福。
それにしても村山早紀さんが長崎に住んでいたとは初耳でした。。。
投稿元:
レビューを見る
可愛い横顔に釣られて図書館で借りました。
村山さんのエッセイ+短編。ときどき猫ちゃんの写真。
短編はどれも心が温かくなるものばかり。
みんな長崎が舞台。村山さんが長崎にお住まいなんですね。
猫は好き。だけど飼えないから、猫の本を手にすることが多い。
猫がそばにいたら人生楽しいだろうな。そんなタイトルの本もあったような。
投稿元:
レビューを見る
これまでに飼った4匹の猫たちとの日々を描いたエッセイ、長崎の四季と猫を題材にした4編の短編小説、そして著者自らが撮影した猫たちの写真で構成された、なんとも素敵な本だった。優しさと慈愛に満ちた筆致で綴られる文章に安らぎ、信頼しきってすべてをさらけ出す猫の写真に笑い、人も猫も生き物である以上避けられない“死”を思う著者の姿勢に誠実さを感じた。コロナ騒動や猛暑に疲れ果てた心を優しく癒やしてもらえた気がする。
投稿元:
レビューを見る
ネコ飼い「あるある」が、あったかい長崎弁と長崎の街を舞台に。褒めると喜ぶ、人の真似するネコ、抱きしめる温かな命。児童作家が綴ると一味違うネコ文学に!もぐさんにいっそう優しくしなくては。
投稿元:
レビューを見る
猫が大好きな村山早紀さんの想いが
ひしと読み取れるエッセイと短編物語と写真のミックス。
猫を飼ったことはないし、
子供が猫アレルギーなので飼えないことは
分かっているけれど、
そのせいで余計に猫好きさんの
書くことは興味深く読みます。
村山作品は優しい匂いがするから好きです。
投稿元:
レビューを見る
猫好きさんは是非読んでください
共感できるエッセイです。
間に4篇の猫のお話もあります
猫は自分の食い扶持分は持ってやってくる、
というくだりは特にお気に入りです
投稿元:
レビューを見る
図書館から借りた本
ブクログが私にオススメしてくれたので借りてみました
・
タイトルの通り、猫にまつわる内容です
エッセイかな?と思ったら四つの四季に分かれた章の小説の合間にエッセイが散りばめられているという構成でした
これは…
猫好きさんは激しく共感すること然りだと思います
尻尾の微妙な動きで猫の気持ちが分かったり…なんて猫好きさんにしか分からないようなあるあるがたくさんありました
著者が今まで共に過ごした4匹の猫達を迎え入れた日からお別れする時まで…
うんうんと顔がほころんだり、ほろりと涙したり…
また、著者は長崎県在住で小説は長崎が舞台になっていて著者の長崎愛がひしひしと伝わってきます
我が家の猫達への愛情がまた一段と深まった気がしました
投稿元:
レビューを見る
猫を愛する作者の飼い猫たちにまつわるエッセイと、猫の出てくるちょっと不思議な短編四つが交互にまとめられた猫と共にある本。
短編がどれもふわりと温かくてとても良かった。
特に「レストラン猫目石」が好き。