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商品説明
中国語文化圏SFの「いま」を伝えるアンソロジー。眉村卓に比肩する王晋康の「七重のSHELL」、風刺が効いた掌編を綴る韓松の「地下鉄の驚くべき変容」など、全17編を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
本邦における中華SF紹介の第一人者たる立原透耶氏が、数多ある短編作品から十七篇の傑作を厳選。
劉慈欣と並び「中国SF四天王」と称される王晋康、韓松、何夕の三大家をはじめ、台湾SF界の長老・黄海から、ハードSFの江波、詩情に満ちた作風の潘海天、清朝スチームパンクの梁清散ら中堅・ベテラン作家、日本でもおなじみの陸秋槎、さらには糖匪、昼温ら、若手・女性作家の作品までを収録。全編本邦初訳。
表題作「時のきざはし」は、ここ数年次々と大きな賞を獲得している期待の新鋭、滕野の代表作のひとつ。
個性豊かな物語の紡ぎ手十七名による、多彩な現代中華SFを、存分にお楽しみください。
【収録作品】
「太陽に別れを告げる日」 江波 大久保洋子 訳
「異域」 何夕 及川茜 訳
「鯨座を見た人」 糖匪 根岸美聡 訳
「沈黙の音節」 昼温 浅田雅美 訳
「ハインリヒ・バナールの文学的肖像」 陸秋槎 大久保洋子 訳
「勝利のV」 陳楸帆 根岸美聡 訳
「七重のSHELL」 王晋康 上原徳子 訳
「宇宙八景瘋者戯」 黄海 林久之 訳
「済南の大凧」 梁清散 大恵和実 訳
「プラチナの結婚指輪」 凌晨 立原透耶 訳
「超過出産ゲリラ」 双翅目 浅田雅美 訳
「地下鉄の驚くべき変容」 韓松 上原かおり 訳
「人骨笛」 吴霜 大恵和実 訳
「餓塔」 潘海天 梁淑珉 訳
「ものがたるロボット」 飛氘 立原透耶 訳
「落言」 靚霊 阿井幸作 訳
「時のきざはし」 滕野 林久之 訳【商品解説】
収録作品一覧
太陽に別れを告げる日 | 江波 著 | 13−23 |
---|---|---|
異域 | 何夕 著 | 25−62 |
鯨座を見た人 | 糖匪 著 | 63−88 |
著者紹介
韓松
- 略歴
- 〈立原透耶〉大阪生まれ。日本SF作家クラブ、中国SF研究会会員。「夢売りのたまご」でコバルト読者大賞を受賞、文庫デビュー。ほかの著書に「立原透耶著作集」など。
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作品によって好みが分かれそうな中華SFアンソロジー
2020/12/05 00:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはケン・リュウのアンソロジーのように「中華SFのいい話集めました」という趣向のものではなく、中華SFの新旧世代の作家をまんべんなく、さらに各作家にとっての代表作とされる作品や特徴の出ている作品を集めるという趣向のアンソロジーのようだ。そのゆえに、内容はどこか切ない人情噺から冷酷無比なハードなもの、偽史ものまで幅広い。つまり読者にとっては好みの問題としてアタリもハズレもあろうということを覚悟の上にかかる必要がある。確かにあとがきでの作家解説も含め、この作家はこういう作品を書くのかという見本帳的な知見は得られるし、好きな作家を見つけるガイドとしても役立つだろうから有意義ではあろう。個人的には人情噺が好きなので、全体を振り返ってみて気に入ったのは、『プラチナの結婚指輪』(凌晨)、『ものがたるロボット』(飛ダオ)、『鯨座を見た人』(糖匪)の3作。SFの道具仕立てが秀逸な『沈黙の音節』(昼温)、『七重のSHELL』(王晋康)は読む価値ありと思った。もし時間がなければこの5作をぜひ読んでいただきたい。