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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/17
- 出版社: イースト・プレス
- サイズ:19cm/314p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7816-1888-3
読割 50
紙の本
健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
著者 熊代亨 (著)
社会の進歩により当然のものとなった通念は、人々に「自由」を与えた一方で、個人の認識や行動を「束縛」しているのではないだろうか。健康、少子化、清潔、空間設計などを軸に、令和...
健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて
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商品説明
社会の進歩により当然のものとなった通念は、人々に「自由」を与えた一方で、個人の認識や行動を「束縛」しているのではないだろうか。健康、少子化、清潔、空間設計などを軸に、令和時代ならではの「生きづらさ」を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
現代人が課せられる「まともな人間の条件」の背後にあるもの。
生活を快適にし、高度に発展した都市を成り立たせ、
前時代の不自由から解放した社会通念は、同時に私たちを疎外しつつある。
メンタルヘルス・健康・少子化・清潔・空間設計・コミュニケーションを軸に、
令和時代ならではの「生きづらさ」を読み解く。
社会の進歩により当然のものとなった通念は私たちに「自由」を与えた一方で、
個人の認識や行動を紋切型にはめこみ、「束縛」をもたらしているのではないだろうか。
あらゆる領域における資本主義・個人主義・社会契約思想の浸透とともにうつろう秩序の軌跡と、私たちの背負う課題を描き出す。
かつてないほど清潔で、健康で、不道徳の少ない秩序が実現したなかで、
その清潔や健康や道徳に私たちは囚われるようにもなった。
昭和時代の人々が気にも留めなかったことにまで私たちは神経をつかうようになり、
羞恥心や罪悪感、劣等感を覚えるようにもなっている。
そうした結果、私たちはより敏感に、より不安に、より不寛容になってしまったのではないだろうか?
清潔で、健康で、安心できる街並みを実現させると同時に、
そうした秩序にふさわしくない振る舞いや人物に眉をひそめ、
厳しい視線を向けるようになったのが私たちのもうひとつの側面ではなかったか?(「はじめに」より)
【著者略歴】
熊代亨(くましろ・とおる)
1975年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。
ブログ『シロクマの屑籠』にて現代人の社会適応やサブカルチャーについて発信し続けている。
著書に『ロスジェネ心理学』『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』(ともに花伝社)、
『「若作りうつ」社会』(講談社現代新書)、『認められたい』(ヴィレッジブックス)、
『「若者」をやめて、「大人」を始める』(イースト・プレス)がある。【商品解説】
目次
- 第一章 快適な社会の新たな不自由
- 第二章 「こころ」の癒しから「行動」のマネジメントへ
- 第三章 健康という"普遍的価値"
- 第四章 子育てと少子化
- 第五章 秩序としての清潔
- 第六章 アーキテクチャとコミュニケーション
- 第七章 資本主義、個人主義、社会契約
著者紹介
熊代亨
- 略歴
- 〈熊代亨〉1975年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。ブログ『シロクマの屑籠』運営。著書に「ロスジェネ心理学」など。
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多くの人に読んでもらいたい
2022/11/06 20:12
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間を俯瞰することはなかなか難しいが、それをやってのけた1冊。筆者自身の体験や感性を、多様な参考文献が支えており、偏屈な私でも「確かに・・・」と思うことの連続だった。
我々が住みやすい街にするためにどれだけのコストを払っているのか、社会に適合できない人がだめ、悪いのではなく、適合する人間を選別する社会に問題があるのではないか。などなど様々なことを考えさせられた。