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「人間は肯定的な答えを好む」は箴言。満月の晩にはお産が多い? V2ロケットの着弾地点には偏りがある(「重力の虹」か)? などなど、現代的な迷信に切り込む社会学の意義を教えてくれた本です。
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ゼミで副読本として一応先生が薦めていた本です。うちのゼミのテーマを扱う上では基礎的なことがぎっしり詰まっていて、社会心理学に興味がある方なら軽く読んでも面白いと思います。ハードカバーですがすぐ読めます。
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私は決して騙されないと思っている人こそ、この本を読んでみてはいかがでしょうか?
かくいう私もそんな人間でした。
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本書は、勝間さん自身が著作物の中でお薦めしていた本であり、興味があったので
図書館で手にとって読んでみました。ただ、借りたのは数週間前だったので、
返却期限に追われ急遽読んだっていう表現が一番的確なんですけどね。
内容は、タイトルの通り「なぜ人は間違った又は不確かな事を信じてしまうのか」
という事を分かりやすく述べられています。また、各種論文の引用、科学的実験の結果も
考察しながら、的確かつ簡潔に説明されているので、どなたでも軽く読みこなせるものに
なっています。
結論から言えば、非常にわかりやすく、自分自身を省みる、又は思考方法を今一度検証する
良いきっかけになったと思います。また、本書のポイントは、
1.わずかな事や思い込みによって、物事を決めてしまう危うさ
2.統計的回帰現象を誤認してしまうこと(一方の偏りからの判断)
3.何かを判断する人自身の心柄によって、全ての判断は影響されている
4.なんでも規則性を見つけ出そうと考えてしまう
以上の4つです。また本書の中で説明されていた「レイク・ウォービゴン効果」はとても
ユニークな効果ですね。私もたまにというか、良く考えもしないでふと口に出してしまう事が
あります。気をつけなくてはいけませんね。
そして、本書の最後にこういった事態を避けるための気をつける点が記載されていて、
私自身も有効であると思いました。それらは以下で、
1.2×2分割表の他の3つの部分はどうなっているのか?と考える
2.私と反対の信念を持つ人だったら、この問題・データをどのように考える?
の2点ですね。ちょっと文字ベースでは伝わりにくいと思いますが、
常に反証を考えるようにしておけば、より客観的になれるという事ですね。
(反証を検討しない場合がほとんどですけど)
本書は、読む価値ありです。
※レイク・ウォービゴン効果
自分がどれくらい客観的で公正であるかを自己評価させると、普通の人は例外なく
自分が平均以上に客観的であると評価する。 本書 p131
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人間にまつわるさまざまな誤信や迷信について書いている科学書である。間違った因果関係を導いてしまったり、印象によって判断をゆがめてしまったり、人間は迷信や誤信を知らず知らずのうちにおこなっている。この本では、そういう事例を具体的に挙げながら、その問題点を指摘している。著者は、迷信や誤信をしてしまうことが人間の本能だと認めつつも、断固として迷信や誤信を許容してはいけないと警告している。そういう点では、この本は自己啓発本なのかもしれない。
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読みやすく内容もロジカルな良書。
特に2章の「何もないところに何かを見る」つまりランダムな結果にツキのあるなしを信じてしまう心理の解釈は目からうろこ。
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人間はいかにだまされやすい生き物か、というのを実感させられる。
いろいろな現象が並べてあるので、人間の認知に関する統一的な見解を
この本から得ることは難しいが、逆にどの章から読んでも
そこそこ分かると思われる。
もちろん「だまされやすさ」というのは、人間が情報に重み付けをして
処理をしている証拠なので、一概に悪いとは言えない。
でもこの本で扱われているようなだまされ方をするのは損だ!
損をしたくないと思っている人にどうでしょう。
でも、読んだところで根本的な人間のだまされやすさは
あんまり変わらないだろうな…
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勝間さんオススメの本なので読んでみました。
人間のデータや事象に関する解釈がいかに適当であり、自に都合のいいように理解されるかを説明しています。
実際の調査結果が数多く紹介され、興味をひくものもたくさんあります。
しかし自分の☆が1つだったのは以下の理由により。
・後半の非医学や超能力についての記述がつまらないため。
・自分が理系出身でデータ処理に慣れているせいか
『データは解釈の仕方で全く異なる結論となる』
『考えられる仮説が成立しなかった理由を考える必要がある』
など、知っていることが多かったため。
(自惚れかもしれませんが)
まだ読んだことはありませんが、
『まぐれ』や『ウォール街のランダムウォーカー』も同様の内容であると思われますので、
それらを読んだほうがいいかもしれません。
【内容の要約】
・勝負や賭けで勝ったときより負けたときのほうが原因を考えようとする。
→(勝ったときはその本当の原因を知ろうとしない。全て自分の考えがうまくいったためと考える)
・ランダムな統計データにも何らかの法則を見出してしまう。
→バスケット選手は波にのっているときにシュートが入りやすいと思っている。
(実際に調べると確率上はランダムである)
・信じたいと望むことを信じてしまう。
(半数以上の人が平均より自分は頭がいいと考えている)
・否定情報より肯定情報に影響されやすい
→東ドイツと西ドイツ、スリランカとネパールの2つの組に対して
・似ているのはどちら→東ドイツと西ドイツ
・違っているのはどちら→東ドイツと西ドイツ
という回答が得られる。
これは類似性の仮説を検証するときには、相違することの証拠より類似することの証拠を求め、
相違性の仮説を検証するときには、類似性の証拠より相違することの証拠を求めるためである。
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(S)
ある情報から論理的、統計的には間違った解釈をしてしまう悲しい事実について統計学・心理学からときほぐしていった本。
「ランダムの中に秩序を見出したい」「都合の良い情報のみが目に入る」という人間の性には大いに納得してしまった。
「情報を誤って解釈しないようにこうすればよい」というそのものズバリは書かれていないものの、どういったメカニズムで誤った解釈に至るのかが示されているため、自分の行動へ落とすことができる。
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迷信、誤信が生まれる過程、心理的要因を科学的見解からわかりやすく紐解いている。
意志の歪みから生じる決定力に、間違った考えが更に補強されてしまうのは、情報の過大評価が起因していると考えられる。
誤信の動機的要因と社会的要因の解説が興味深い。
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福澤一吉氏(『議論のレッスン』)推薦。論証の心理学的背景を鋭く記述。論拠(warrant)を考える上で参考になる。
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副題は、「迷信・誤信はどうして生まれるか」である。
世の中がどれだけ根拠のない迷信にあふれており、人々がどれだけ盲目的に物事を考えているかを、豊富な例に基づいて説明してくれている。
自戒の意味で非常にためになる本だった。
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[ 内容 ]
[ 目次 ]
第1部 誤信の認知的要因(何もないところに何かを見る―ランダムデータの誤解釈;わずかなことからすべてを決める―不完全で偏りのあるデータの誤解釈;思い込みでものごとを見る―あいまいで一貫性のないデータのゆがんだ解釈)
第2部 誤信の動機的要因と社会的要因(欲しいものが見えてしまう―動機によってゆがめられる信念;噂を信じる―人づての情報のもつゆがみ;みんなも賛成してくれている?―過大視されやすい社会的承認)
第3部 いろいろな誤信の実例(種々の「非医学的」健康法への誤信;人づきあいの方法への誤信;超能力への誤信)
第4部 誤信を持たないための処方箋(誤信への挑戦―社会科学の役割)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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【感想】
時計を見るといつも22:22みたいにゾロ目だ
って思ったことありませんか。
なんで自分が買いたいものはいつも売り切れなんだろうとか
思ったことないですかね。
ちなみに
時計を見て14:13だ!!とか思ったことありますか・・
自分の買いたい普通のものが売り切れてなくて、やったーとか思ったことありますかね。。
要は今あげた例って
記憶に残るの自体が大抵その事象だけなんです。
全体でみればただの自意識過剰ですw
特にマイナス思考になってしまいそうなときって、
そういう考えの負のスパイラルに陥ってしまっていることって多くて
そうなったときに、一度立ち止まって、
これって、必要以上に悪く考えてないか
不快だから印象深く感じてるだけじゃないかとか
考えることができると、少し楽になることがあると思います。
といったような思い込みでいろんな判断をしてしまうことに対して
簡単な例でなるほどね思ったのが
二度あることは三度あるって話の
三度目って、いつまでってだれも決めてないから、
三度目がおきたら必ず”ほら言ったとおり”となれる。
逆に二度しかおきなくても、いつ三度目がおきるかわからないから
期限を決めない限り絶対間違いがない格言になる。
というような話。
そういうような感じでもっともらしく聞こえるけど
よく考えたら怪しい話ってたくさんありますよね。。気をつけないと・・
【引用】
・裏表が交互に出やすいものだという直観に比べて、真にランダムな系列は連続が起こりすぎいているように見える
・どんなデータでももっとも特異な部分を見つけて、そこにだけ都合のいい検定法を施すことができる
・人は物事を後から説明付けることに対して、特筆すべき能力を有している
・(ほめるよりも罰することに偏りがちな理由として)そうした(ほめるに値するような)特別に良い行為の後には、平均してそれほど良い行為が続かないと予想できる。それゆえ、ほめたことは効果がないように見えたり、反対にむしろ逆効果のように見えてしまうのである。それに対し、同じ回帰効果により、もともと悪い成績の後には幾分かの向上が見られる傾向があるため、悪い成績のあとに与えられた罰は効果があったように感じられてしまうのである。
・人は必要条件を満たす証拠と十分条件を満たす証拠との区別が苦手で、その結果ある信念が正しいかもしれないことを示唆しているにすぎないデータに強く印象づけられてしまうのである。
・人間の判断には容易さと正確さのトレードオフがある
・検証しようとする現象の定義があいまいであるとき、私たちの先入観や期待の影響力は最大のものとなる
・「私はかつらをかぶっている人を見破ることができる」という信念に関する出来事がそのよい例である。うまくかつらを見破った場合には成功例となるが、見破れなかった場合には���見破れないままとなるだけで、失敗例とはならない。かつらを見破られなかった人があえて自分から秘密を明かさないかぎり・・・
・人々が自分が信じたいと望むことがらをある範囲内とはいえ実際に信じてしまう傾向がある
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誤診の動機的要因と社会的要因
・思い込みで物事を見る
・欲しいものが見える
総意誤診効果
意見の対立をしないように、表面上同意しているだけでも、自分の信念があいてにも共有されていると思い込む
その結果、信念は健全な批判によって正しく修正される機会を失う