紙の本
星空の夢を見続けて。
2021/09/02 16:16
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投稿者:ikoram - この投稿者のレビュー一覧を見る
あきらめないで困難に立ち向かうのはむずかしいけど、
ユーモアを忘れない心豊かな人物に成長すると神様が導いてくださるなだなあ。
いつ読んでもすがすがしい気分です。
紙の本
宇宙飛行士について少しでも知れる本
2021/05/06 20:06
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投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙飛行士、油井亀美也の初の著書。
相当に遠い存在である宇宙飛行士のことを、少しばかり知ることができた本でました。
宇宙飛行士や宇宙そのものに興味がある人にはもちろんだけど、美しい写真をゆったりと眺めたいという人にもお薦めの1冊です。
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著者の油井亀美也(1970年~)さんは、元自衛隊のパイロットで、2009年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)第31期宇宙飛行士訓練生に選抜された宇宙飛行士。日本で10年振りの宇宙飛行士選抜試験となった同試験においては、油井さんのほか、大西卓哉さん、金井宣茂さんの計3人が選抜されているが、この選抜試験は日本で初めてその取材が許され、候補者10人に絞られた最終試験の様子はNHKスペシャルとなり、『ドキュメント・宇宙飛行士選抜試験』(光文社新書)でも詳しく知ることができる。(私は、同書を読んだこともあり、その3人の宇宙飛行士のその後の活躍に特に関心を持っている)
油井さんは、選抜後、米国やロシアでの訓練を経て、2015年7月にソユーズ宇宙船で宇宙へと飛び立ち、同年12月まで142日間に亘国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、日本の実験棟「きぼう」にて科学実験やステーションの運用に携わった。
本書は、そのISSでの滞在時の様子を、多数の美しいカラー写真を交えて記録したものである。(私は、野口聡一宇宙飛行士が2009~2010年にISSに滞在したときに撮影した写真集『母なる地球』も持っているが、写真(特に夜景)の鮮明度は上がっている)
具体的には、第1章「宇宙から見た宇宙の絶景」で、ISSから地球や宇宙の現象(流れ星、オーロラ、日の出・日の入り、台風、雷、噴火・森林火災、星座、天の川、宇宙の果て、地球の夜景など)がどのように見えるのか、第2章「撮影の舞台ウラ」で、ISSでの生活、ISSからの写真撮影の方法と苦労、地球からの補給機「こうのとり」のキャッチ(ドッキング)のエピソード、第3章「儚い水の惑星・地球」で、ISSから地球を見て何を感じ・考えたのか、同じ宇宙飛行士仲間のロシア人・米国人との交流などが綴られ、第4章「「空」から「宙」へ」では、油井さんが宇宙飛行士になるまでの、必ずしも順風満帆とは言えなかった道のりについても語られている。
全体のトーンは、これから成長していく若者たちへ、自分が経験したことや感じたことを伝えたいという思いが溢れており、若者・学生の読者を想定した本であるが、一世代年長の私にとっても、油井さんの、「地球は美しい」と同時に「地球を小さく感じた」ということ、そしてそれ以降は、「頼りがいがある母なる存在」から「とても壊れやすい存在」、「母なる地球」から「守るべき地球」に、地球観が変わったということは、強く印象に残った。
多数の美しい写真を見ながら、ISSでの生活を疑似体験できるような、楽しい一冊と思う。
(2019年11月了)
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写真の美しさが、群を抜いている。著者がカメラ好きで良かった。ロシアに対する見方など等自己の変化を素直に書いてあって、人柄がにじみ出ている。感動伝わりました
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なんてすごい方。
なんて気持ちよい方。
星見にレタス畑にお父さんに連れてってもらうの想像してました。
そうゆうのは宝物。
並大抵の努力では得られないものを
ひとつひとつつかんでいって
こんな素晴らしい景色を得られたのですね。
誇らしいです。
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宇宙と言う共通の目標を持つことで、多種多様な考え方を持った人たちがお互いを尊重し、協力し合うことが可能になると思うのです。
とあるが、まさにそうだと思う。各国で対立があるからこそ科学技術がネガティブな方向(核開発)に使われるんじゃないかな。
宇宙とは話がずれるが、今流行っているコロナウイルスでも、全ての国が同じ方向を向いて情報を共有して新薬開発なり、対策に動いた時にはすごい力が発揮されるんだろうと思います。
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油井さんが宇宙で撮影した写真、すばらしかった。
大気圏の下からは、撮れないものなあ。
特に好きなもの。
・流れ星が落ちていく写真
・馬が駆けているように見える列島の写真
・月のたいまつをかかげるオリオンの写真
…他も素敵がいっぱい。
宇宙からの写真で知る人の営み、地形の妙、人の歴史、地球のはかなさ。
星が好きな油井さんらしく、星座の解説にページを割いていました。
地上と違って、立体的に星図を思い浮かべられないと見つけるのは難しいみたい。
自衛隊出身なこともあり、身構えていた某国の印象が、180度変わったエピソードに勇気づけられた。
きっと、世界の人も相手を尊重でき、思いやり思いやられる日がくるんじゃないかな!
信じてるぜ!
そして、改めて経歴がすごい。
遠回りは、遠回りじゃない。
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航空自衛隊出身の宇宙飛行士 油井亀美也氏の生い立ちと宇宙滞在中の出来事を本にしたもの。油井さんが、国際宇宙ステーション(ISS)滞在中に撮影した写真が多数掲載されているが、これが美しい。高速移動(秒速8km、90分で地球を1周)しているため、綺麗な写真を撮ることは難しいそうであるが、その苦労話も面白い。ISSでの生活や活動について、ニュース等で見たこともあるが、あらためて詳しく知ることができ、勉強になった。
「宇宙は常に快晴です」p12
「(オーロラ)太陽から吹き出す電気を帯びた粒子(太陽風)が地球を取り巻く磁力線に沿って北極や南極に導かれ、大気中の分子や原子を光らせることで、オーロラは発生します。オーロラの緑は大気中にある酸素原子、ピンクや紫は窒素原子の色なのです」p22
「太陽風には放射線等が含まれるため、大規模なフレアが起こった際は、ISS内の避難場所に避難する」p22
「補給機「こうのとり」は、補給後、ISSの廃棄物を積んで、大気圏で燃え尽きました」p97
「ISSでの三大緊急事態は「火災」、「空気漏れ」、「空気汚染」です」p181
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コロナによる閉館があけて図書館に行くとあった。
宇宙への憧れ、ISSからの絶景に心躍る。
時間をあけてもう一度読み込みたい。
自分の中の大切な一書に。素晴らしい景色を見せてくれてありがとう。
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とても遠いと思っていた宇宙が、非常に身近に感じられた。それは重力の違いはあるにせよ、ISSでも地球上と同じように暮らせる部分が多いからだ。空気があり、食事ができ、そして週休2日で働く。地球上で当たり前の事が宇宙でも例外ではない、という事に、私は少し勇気づけられるような感じがした。おそらく意図的に、過酷な部分を控えめに表現しているのだと思うが、宇宙への浪漫に勝るものはないと言わんばかりの真っ直ぐな文章で綴られた、思わず宙を見上げたくなる一冊。
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大西さんの本で油井さんに興味を持ち、図書館で検索して。
書名から写真の本なのかなとあまり期待していなかったし、前半の星と写真のパートはあまり興味を持てず。しかし後半の油井さんの宇宙飛行士になるまでの紆余曲折が非常に面白く引き込まれた。
真面目で努力家な方という印象。
耐G訓練って体質とかでなく努力で克服できるのか。そして気絶に至るプロセスを熟知しているのでやばいと感じたら調整するというのもすごい。
テストパイロット、宇宙飛行士関連の本には名前がよく出てくるけれど、内容はこの本で初めて知ったかも。
ライトスタッフ、他の本でも挙げられていたけれど見てみたくなった。
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宇宙が大好きな少年がそのまま大人になった様がよく伝わってくる。宇宙飛行士というと挫折なんかせずに一直線で宇宙飛行士になれたんじゃないかと想像してしまうけれど、決してそんなことはなく、紆余曲折の末に、努力の結果として掴み取ったのだということが語られている。人生良いときもあれば悪いときもあって、でもどんな経験も後に活きる場面があるし、繋がっていたりするものだということが、自分の経験に照らしても実感としてよく分かる。写真が多く、地球の美しさに眼を見張る。流れ星が眼下に見えるというのは、なるほど、たしかにという新しい視点。
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美しい宇宙や地球の写真目当てに読んだが、それ以上のことが書いてあった。
宇宙飛行士に選抜されるくらいだから、自分とは違って賢く、運もあり、エリートのような恵まれた人なんだろうなと思っていたけど、もちろん非常に賢いのだけど、非常に多くの困難を名前の通り亀のようにゆっくり確実に乗り越えて来た人なんだ!
星空写真はもちろん魅力的だが、油井飛行士が出来上がるまでを書いた『第4章 「空」から「宙」へ』が読後は印象に残っている。
夢を諦めたと言っても、心のどこかには諦めずに残っていて、何かを挫折して目の前のことを必死に取り組んでいたら、いつかそれが夢を叶える力になっている。周りにもそれを助けてくれる人がいて、何より自分が自分の夢を助けている。
「中年の星」と言われるそうだけど、年に関係なく、星空のように目も精神もキラキラ瞬いているんだろうな。
元気と勇気を分けてもらえた気がする。
自衛隊時代に仮想敵国だったロシアが、宇宙飛行士になってからロシア人と接することで意識が変わっていく話も良かった。
国から地球、そして宇宙へ視点が大きく広がっていくよう。
ロシア語没入訓練でロシアの戦争博物館に行った時の話を読み、涙が出そうだった。
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そこで初めて、ロシア視点の戦争の歴史があることに気づきました。彼らの正義があり、彼らの歴史があり、彼らの英雄がいる。私たちの視点とはまったく違いました。決定的だったのは、ロシア空軍の戦闘機パイロット出身の飛行士たちと話した時、彼らが、
「俺たちだって戦いたくない。日本の人たちに伝えておいてよ」
と本音を話してくれたことです。「そうだよな」とお互いに分かり合いました。自衛隊時代には考えられない関係です。
これまでの信念みたいなものがぐらぐらしました。敵だと思っていた人たちのことをよく知った時、人生が変わりました。自分が信じて守ろうと思っていた家族や祖国を、当然ながら相手も持っているのです。二度と彼らを敵と思うことはできません。」P120
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こういうことをぜひたくさんの子供達に伝えて欲しいし、知って欲しい。
未来の地球を担う子供達によって、少しでも平和な地球になりますように。そして美しい奇跡の地球の恩恵を受けて、地球が長生きしますように!
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2024年度、再度ISSに行くことになった油井さん。ISS滞在中の写真はTwitterにも掲載されており、地上だけでなく、大好きでいらっしゃる星空の写真も沢山ありました。そんな油井さんの、お写真と言葉をまとめた一冊です。宇宙飛行士に興味がおありの方だけでなく、宇宙から見た宇宙の写真をご覧になりたいかたにもおすすめしたい一冊です。
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・油井さんが撮影した、宇宙から見たオーロラや流れ星の写真がとても綺麗だった。QRコードからはその際のオーロラの動画も見れた。
・撮影した写真とそれにまつわるエピソードから、チャーミングな人柄が想像できた。
・宇宙で写真を撮るのは難しそうと思ったけど、ISSでは1日に16回も夜があるそうで意外とチャンスは巡ってくるのだとびっくりした。
・「守るべき地球」の話では、宇宙兄弟で話していた3次元アリの話が思い出された。
違う視点から物事を見ることが今まで気付かなかった問題に気づくきっかけになり、解決への一歩になるのだと考えさせられた。