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商品説明
政治情報、男女の秘密、物語の過去…すべてを握って物語のゆくえを決めるのは、主要人物に仕える「女房たち」であった。「うつほ物語」「源氏物語」「狭衣物語」の中の女房たちが、「物語に何をしているか」を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章
- 第Ⅰ部 『うつほ物語』論
- 第一章 『うつほ物語』の女房たち
- はじめに
- 1 求婚者たちを位置づける者−あて宮求婚譚の場合
- 2 様々に広がる機能−物語後半部の女房
- おわりに
- 第二章 「蔵開」「国譲」巻の脇役たち
- はじめに
- 1 靱負の乳母−仁寿殿女御の戦略
著者紹介
千野 裕子
- 略歴
- 〈千野裕子〉1987年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(日本語日本文学)。川村学園女子大学専任講師。専門は中古文学(おもに王朝物語文学)。
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紙の本
女たちのための物語
2022/03/18 15:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「うつほ草子」は展開がごちゃっとしていてちょっと苦手、「狭衣物語」は主人公が大嫌い(笑)
ここではやはり「源氏物語」の論考が読みごたえがあった。
浮舟を他所に預けた常陸守一家は穏やかに過ごしたところがなんとも痛い。
常陸守の北の方にとって浮舟は皇族の娘を産んだという勲章であり、召人として軽んじられた苦い過去の結晶でもある。
その浮舟がいなければ極めて順調な常陸守家。浮舟は過去の残り香だったのか。
あらためて浮舟が気の毒になった。