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商品説明
職場で「感情」という資本はどのように機能しているのか。感情を表出することと、効率的で生産的なパフォーマンスを可能にすることとの間の結び付きを解きほぐしながら、ハラスメントや時間管理など、現代的な課題を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
治療でも、訴訟でも、自己啓発でもなく。
職場のパワハラ、メンタルケアと産業保健、過労自殺とうつ病、ライフハックの現場、ワーママのため息。感情が管理され、生が査定される時代。私たちは、グッとこらえたこの心の揺らぎと、どう向き合えばいいのか。毎日の仕事は、社会問題とどうつながっているのか。現代に疲弊する、働く人びとのための社会学。【商品解説】
著者紹介
山田 陽子
- 略歴
- 〈山田陽子〉神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。広島国際学院大学情報文化学部現代社会学科准教授。「「心」をめぐる知のグローバル化と自律的個人像」で日本社会史学会奨励賞受賞。
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紙の本
働く人、必読
2019/11/25 02:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:通りすがりのリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
パワハラと過労自殺の事例研究は真に迫っている。こんな社会学はあまり見たことがない。
自死遺族へのインタビューなど、なかなかできることではない。よくここまで聞き出せたと思う。それに対する著者の迷いがあとがきに書かれているが、それもまた良い。
良質なドキュメンタリーを読むようにスラスラ読めるが、分析は緻密で明晰である。
ライフハックの章、「感情は金なり」も印象的。
一読の価値がある。
紙の本
共感しました!
2019/12/04 20:01
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:水玉もよう - この投稿者のレビュー一覧を見る
7章が最高におもしろかったです!一日が細かく再現してあり、我が家のことかと思いました。パジャマとか麦茶とか、もしかして見てました?「そうそう、それそれ、そうなのよ!」と、何度口に出そうになったことか。
心に残ったところを挙げると・・・、
「簡単な家事が、難しい」(p.200)。わかります!
哲学者の内山節などを引きながら、
「時に小川が草原や林に流れこむように、子どもたちの時間には寄り道が許されている。・・・セカンド・シフトは、蛇行を繰り返す『川の時間』を生きる子どもたちと、都市化された『川の時間』を生きる親とが向き合う場であり、質の異なる時間が交錯する地点である。…時計化されていない時間を生きる小さな人たちにとって、『時短』や効率性は意味をなさない」(p.203-204)。
毎日のバタバタがこんな風に言えるんだと感動!
「子どもへの菩薩モードは、高度で繊細な『感情管理』の成果である」(p.205)。
なるほどです!!
労働時間の量でなくて質に注目というのもすごい。本当に、最初から最後まで共感しかないです!!過労死しないように気を付けます。