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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/07/30
- 出版社: 草思社
- サイズ:19cm/495p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7942-2528-3
読割 50
紙の本
清少納言を求めて、フィンランドから京都へ
【フィンランド旅行誌「モンド」旅の本賞】【ヘルシンキ首都圏図書館文学賞】セイ、あなたと私は驚くほど似ている−。遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ(清少納言)」を追いかけて...
清少納言を求めて、フィンランドから京都へ
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商品説明
【フィンランド旅行誌「モンド」旅の本賞】【ヘルシンキ首都圏図書館文学賞】セイ、あなたと私は驚くほど似ている−。遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ(清少納言)」を追いかけて、フィンランド人女性がヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。【「TRC MARC」の商品解説】
セイ、あなたと私は驚くほど似ている――。
遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、
ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。
仕事にも人生にもうんざりしたアラフォーシングルのフィンランド人「私」は、
長期休暇制度を使って日本へ旅立つ。目的は「清少納言を研究する」ため――。
うだるような京都の夏の暑さ、ゴキブリだらけの「ガイジンハウス」、
同居人たちとのドタバタ劇、博物館や図書館での資料探し、
東日本大震災による精神的混乱、深夜のバーでの友との語らい、
この世のものとは思えないほど美しい桜、女性が生きていくことの困難さ……。
新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作!
■目次
Ⅰ 始まり。十月
清少納言について知っていること
Ⅱ エスポー。冬から夏
長期休暇――助成金――研究――傲慢と恐怖――引っ越しと出発
Ⅲ 平安京へタイムスリップ
美と歌の世界
平安時代の女たち
仮名文字
Ⅳ 京都。九月
暑さ――同居人たち――町
『枕草子』とは何だったのか。様々な伝本
Ⅴ 京都。九月。第二部
歌舞伎――石庭――坐禅――能――芸者たち
空っぽの部屋、つまり平安時代の調度品
後宮、つまり女たちの世界
Ⅵ 京都――九州。十月
庭園――宇治――比叡山――金運稲荷たち――列車の旅――美容院にて――手蹟テスト――苔庭にて――セイ、あなたが見える
宗教と食事について
セイ、あなたはどう思われている?
友だちノート、つまり清少納言って誰?
Ⅶ 東京――京都。十一月
大都市――日文研塹壕――ヴォーグ
嫌味なセイとムラサキ――二人の宮廷女房の争い
Ⅷ フィンランド――ロンドン。冬
ものづくしの秘密
ヴァージニア・ウルフと女性事情――セイ
四十二人のセイ――訳書
脱線とセイの後継者たち――文学、映画、音楽
Ⅸ 男たちと恋人たち
恋人との逢瀬
平安時代の男たち
セイの男たちと子どもたち
Ⅹ 津波――タイ
Ⅺ 京都。四月
桜――もののあはれ――兼好と私
源氏狩り
和歌テスト
Ⅻ 京都。五月
坐禅――舞踏――レイのバー
春画よ、セイ
宴会と酒飲みについて
セイの運命
XIII 脱ぐこと、纏うこと
最後の質問、つまり『枕草子』とは何だったのか?
XIV 終わり――始まり。ノルマンディー。八月から九月
謝辞
あとがき
親愛なるミア・カンキマキさん――訳者解説
参考文献【商品解説】
目次
- Ⅰ 始まり。十月
- 清少納言について知っていること
- Ⅱ エスポー。冬から夏
- 長期休暇――助成金――研究――傲慢と恐怖――引っ越しと出発
- Ⅲ 平安京へタイムスリップ
- 美と歌の世界
- 平安時代の女たち
- 仮名文字
- Ⅳ 京都。九月
- 暑さ――同居人たち――町
著者紹介
ミア・カンキマキ
- 略歴
- 〈ミア・カンキマキ〉1971年フィンランド生まれ。編集者、コピーライターとして活動した後、「清少納言を求めて、フィンランドから京都へ」でデビュー。日本文化に精通していて、生け花の師範でもある。
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彼女の鋭すぎる考察
2022/01/18 21:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の女官・セイ(清少納言)とフィンランド人の私(ミア)、二人の物語。ミアは清少納言についての本を出版したいと、日本にやってくる、そして吉田神社の近くのゲストハウスに下宿することとなる、その間に東北大震災が起こって、一時、タイへ避難するなどの紆余曲折をへて、無事、本は出版されることとなった。フィンランドの、しかも日本語も片言しか話せない人が清少納言なんか理解できるのかと侮りながら読み進んだのだが、それは大間違い。彼女の紫式部が清少納言を芳しく彼女の日記に書かなかったことも、清少納言が道隆の死や定子の晩年の苦境を枕草子に描かず、宮廷の華やかな様子の描写に終始したので、すべて依頼者からの要望があったからという指摘は鋭すぎる、これが正解のような気がしてきた
紙の本
憧れを自分の手に。
2021/12/24 16:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場での環境が変わる。そんな時著者はフィンランドの長期休暇制度を利用して、日本へ行こうと思い立った。『枕草子』の作者清少納言について詳しく知りたい、そしてその結果を本にできないかと、故郷を飛び立った。
著者は日本語ができないし、『枕草子』は英訳で読んだ。それでも焦がれる気持ちは行動に移さずにいられなかった。
紫式部より知名度が低い、英語にされた文献が少ない。世界文学での『枕草子』の知名度にぶつかりながら、セイを求める旅が綴られる。
電子書籍
なぜフィンランドから?
2023/09/06 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それが、はじめの疑問でした。でも読み進めるにつれて、ミアさんすごい。本当に清少納言に魅せられて、日本にはるばる渡って来られたのね~。愛にあふれてます。