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- カテゴリ:小学生 中学生 一般
- 発売日:2010/01/07
- 出版社: 新評論
- サイズ:20cm/253p
- 利用対象:小学生 中学生 一般
- ISBN:978-4-7948-0826-4
紙の本
ギヴァー 記憶を注ぐ者
いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない—生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知った時...
ギヴァー 記憶を注ぐ者
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商品説明
いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない—生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知った時、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…緊密かつシンプルなプロット、とぎすまされた簡素な筆致、心ふるわせるストーリー展開、人間の生への深い洞察によって全世界を魅了しつづける近未来SFの傑作、待望の新訳!1994年度「ニューベリー賞」を受賞。【「BOOK」データベースの商品解説】
【ニューベリー賞(1994年度)】生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知ったとき、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…。近未来SFの新訳。〔「ザ・ギバー」(講談社 1995年刊)の新訳版〕【「TRC MARC」の商品解説】
世界中を感動で包んだあの名作が待望の新訳で再生!
時は近未来。生まれ育った理想郷の秘密を知った少年は、真実をとりもどす旅に出る…
SFの古典的名作が新訳で再生!
本書は、アメリカの児童文学作家による近未来小説です。とはいえ、その魅力はとうてい児童文学の枠に収まるものではありません。シンプルかつ綿密な設定、心おどるストーリー展開、とぎすまされた文章、そして人生について深く考えさせる巧みな構成は、大人から子どもまで幅広い年齢層の読者を魅了しました(原作は累計530万部を記録)。日本でもいちど邦訳(掛川恭子訳『ザ・ギバー』講談社、1995)が出ましたが、残念ながら絶版となっていました。しかしその人気は根づよく、大勢の「ギバー・ファン」たちがインターネット上で作品の魅力を語り合い、またこんなふうに嘆きあってきました。「これほどおもしろい本が手に入らない、人に薦められないのはもったいない」。今回の新訳版は、(訳者を含めた)そうしたファンたちの思いの結晶でもあります。
作品の舞台は遠からぬ未来(あるいはひょっとしたら現代)、管理社会下の人間の葛藤を描いたディストピア寓話です。最小の道具立てで極上のエンターテインメントが展開していき、あっというまに物語の中にひきこまれます。しかも、家族、職業、愛、生と死、幸福、歴史と未来など、私たちが生きているかぎり考えつづけるであろう重たい、けれども大切な問題についてのヒントが、静かに、深く、豊かに織りこまれています。
最後にあらすじをほんの少し。主人公はもうすぐ12歳になる少年で、名前をジョナスといいます。彼の住むコミュニティは、いっさいの苦痛も不便もなく、とても安全・平穏で、まさしく理想郷です。けれど、そこには何か重大なものが欠けているようです。まもなく12月、すべての子どもが職業を授けられる「12歳の儀式」の日が訪れ、ジョナスはコミュニティでただ一人の「記憶の器」【レシーヴァー】に任命されるのですが…。このつづきはぜひ、新訳版で。
(訳者 島津やよい))【商品解説】
著者紹介
ロイス・ローリー
- 略歴
- 〈ロイス・ローリー〉1937年ハワイ生まれ。アメリカの児童文学作家。「ふたりの星」「ザ・ギバー」でニューベリー賞を受賞。ほかの著書に「モリーのアルバム」など。
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紙の本
感動しました
2015/12/22 02:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルイス - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだのは一年半くらい前でレヴューが随分遅くなりました。
昨年は映画化もされましたね。
内容は近未来SFで最近はこのジャンルの青少年向けのハリウッド映画化が多い気がします。
本の話に戻しますと、このギヴァーは派手なところがない静かな作品だと思います。
前半は静かに暮らすシェーカー教徒のような家族が住む町があって、こんな暮らしも悪くないなと思いつつ読み進みます。
次第にあれ?あれ?と思うところがあって、主人公の少年は追い詰められていく。
その過程が悲しくて胸が締め付けられました。
雪の場面があるので冬に読むのに良いと思います。
紙の本
過去の記憶のつなぎ方を考えさせる。
2021/03/24 15:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
災害や事故などの体験は「早く忘れたい、話したくない」と思う。と、同時に「忘れられてはいけない、二度と起きないように」とも思う。つらい記憶をどう伝えていくか。本書はそれを解決した一つの未来世界を描くもの。
「素晴らしき未来社会」の裏側の暗さを描いた作品は昔からの名作にもあるけれど、本書もその流れの一つ。人々は穏やかに生活をしている(ように見える)。そして過去の記憶が必要な時のために、選ばれた者がその記憶を引き継いでいる世界である。
普通は知らされていない過去の記憶を、よいものも悪いものも選ばれた少年は教えられていく。そんな中で少年が、友人たちの「戦争ごっこ」に遭遇して愕然とする描写がある。これは現在にそのまま起きていることかもしれない。「記憶がなければそれに悩むことはない」かもしれないが「記憶してしまった」人たちを切り離してしまうことにもなる。
辛い記憶による心の痛みは、体の痛みにも似ていると思う。体の痛みは「どこかがおかしい」という体からの警告。痛みのわかるうちに対処をしなさいという警告なのだ。社会の心の痛みを一人の人間に背負わせた社会がどんなものかという本書のテーマは子供向けの本としては少し難しい内容かもしれないが避けては通れない問題だ。
主人公の、記憶を伝える者に選ばれた少年がどうなっていくのか、続編があるのでそちらに書かれているのだろうか。
紙の本
既読感が……
2019/03/24 01:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
メジャーな作品なので、どうにも既読感がぬぐえません。以前の訳も原著も読んでいますが……新訳版は時代に合わせた感じが良いです。