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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2019/03/08
- 出版社: 九州大学出版会
- サイズ:22cm/234p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-7985-0255-7
- 国内送料無料
紙の本
12−13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治 (九州大学人文学叢書)
著者 大浜 聖香子 (著)
中央集権化による王権の成長期とされてきた中世盛期フランスを舞台に、中規模の一地域権力でありながら広域支配をめざしたポンティウ伯。一次史料を用いて伯の側近構成・文書行政・財...
12−13世紀におけるポンティウ伯の中規模領邦統治 (九州大学人文学叢書)
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商品説明
中央集権化による王権の成長期とされてきた中世盛期フランスを舞台に、中規模の一地域権力でありながら広域支配をめざしたポンティウ伯。一次史料を用いて伯の側近構成・文書行政・財産と運営等を考察し、伯の実態を解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
中世盛期のフランス史というと、教科書などではもっぱらフランス王権の成長期・中央集権化の時期として語られがちである。しかし地方にも目を向けてみると、王権とは異なる様々な地域権力が活発に活動していたことが見えてくる。本書は12-13世紀の北フランス・ピカルディ地方に位置した一地域権力であるポンティウ伯領のなりたちや統治の仕方について明らかにすることを試みるものである。
研究の材料として『ポンティウ伯文書集』という、ポンティウ伯が発給した文書史料を用いて、ポンティウ伯の側近構成、伯の文書行政、伯の財産とその運営、伯の裁判権、伯と都市自治体との関係という5つの側面から、ポンティウ伯の伯領の統治について検討を行う。その結果、ポンティウ伯の伯領において公権力の担い手として振る舞おうという強い意欲が確認され、他方で、多様な社会集団、諸権力の並存するポンティウ伯の統治の特徴も認められた。これらの結果から、ポンティウ伯は、フランス王権のような広域な統治を目指していたことが明らかとなる。【商品解説】
目次
- 序章 中世フランスの国家と社会
- 第1節 中世フランス領邦をめぐる研究
- 第2節 中規模領邦という視点
- 第3節 本論の課題
- 第1章 ポンティウ伯文書と文書局
- はじめに
- 第1節 ポンティウ伯文書の概観
- 第2節 ポンティウ伯文書の文書形式学的検討
- 第3節 ポンティウ伯文書局と文書局構成員
- おわりに
著者紹介
大浜 聖香子
- 略歴
- 〈大浜聖香子〉1983年沖縄県生まれ。九州大学大学院人文科学府歴史空間論専攻博士後期課程単位修得後退学。同大学人文科学研究院西洋史講座助教。博士(文学)。
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