「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【大佛次郎論壇賞(第17回)】90年代に行われた、選挙制度改革と地方分権改革という政治改革の流れが「国政」と「地方政治」の間に権力の分裂を生んだ。野党が抱える困難に注目して、日本政治の陥った閉塞状況の構造的要因を見出す。【「TRC MARC」の商品解説】
▼1990年代、日本では2つの政治改革が進められた。1つは中選挙区制から小選挙区制への選挙制度改革、もう1つは地方分権である。▼小選挙区制は、派閥の価値と領袖の権威を崩壊させ、結果的に総理大臣(与党総裁)の権力を肥大させたが、地方分権は地方の首長の権限を飛躍的に拡大させた。▼それは「国政」と「地方政治」の間に権力の分裂を招き、与党(自民党)と野党(民主党)の外側に、より強硬な主張を掲げる地域政党(首長党)を生み出すことになった。▼野党が抱える困難に注目して、閉塞感漂う日本政治の構造的要因を見出す、最新の研究成果。【商品解説】
目次
- 第1章|政党システムの制度化を考える
- 1 民主党の失敗
- 2 制度化された一党優位政党制
- 3 一党優位政党制の動揺
- 4 新たな制度化を阻む「地方」
- 第2章|地方政治と自民党の分裂
- 1 はじめに
- 2 一党優位政党制の展開と地方での分裂
- 3 「分裂」を説明する
- 4 都道府県議会ごとの「分裂」の様相
著者紹介
砂原 庸介
- 略歴
- 〈砂原庸介〉1978年大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程修了。神戸大学大学院法学研究科教授。「大阪」でサントリー学芸賞受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
なぜ二大政党制を志向して制度改革がなされたのに二大政党の一方の極(自民党に対抗する野党)が育たないのか
2017/08/09 10:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で注目するのは地方政治。選挙制度改革によって衆議院の選挙制度は中選挙区制から小選挙区比例代表制へと変化したが、地方政治においては中選挙区制(単記非移譲式投票)が継続された。一方、1990年代~2000年代にかけて地方分権が進む。中央政府の権限が地方自治体へと移譲され、知事や市町村長といった首長の権限は以前よりも強くなった。この地方政治における選挙制度の問題点は、著者の『民主主義の条件』でも強く主張されていたが、本書ではそれに加えて地方分権による首長の権限の強化の問題もとり上げ、その問題が中央政治にまで実際にどのような影響を与えているかが実証的に分析されている。