電子書籍
オープン・オーガニゼーション
著者 ジム・ホワイトハースト , 吉川 南
「オープンな組織(オープン・オーガニゼーション)」をいかに運営して成果を上げるかを、オープンソースのリーディングカンパニーであるレッドハットの実践事例に基づいて解き明かし...
オープン・オーガニゼーション
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オープン・オーガニゼーション 情熱に火をつけて成果を上げる新たな組織経営 (HARVARD BUSINESS REVIEW PRESS)
商品説明
「オープンな組織(オープン・オーガニゼーション)」をいかに運営して成果を上げるかを、オープンソースのリーディングカンパニーであるレッドハットの実践事例に基づいて解き明かした本。
オープンな組織とは、社内・社外を問わず、参加型コミュニティと協力関係を結ぶことができる開かれた組織のことである。
従来の「ピラミッド型の階層組織」おける上意下達の意思疎通では、めまぐるしく変化する環境で発生するさまざまな課題を解決することは困難になっている。急激に変化する市場で競争で勝ち抜くにはスピードと柔軟性を備えた、「社内外にまたがったオープンな組織」でなかればならない。では、こうした組織とは、どのような姿なのだろうか。
57四半期連続で最高益を更新し続けている「驚きの経営手法」を、CEO自らが解き明かしたのが本書である。真のコラボレーション(協働)のあり方をすでに体現した企業のマネジメント手法を解説する。
●序文から抜粋
ジムの本が実にタイムリーなのは、レッドハットがこれらのポスト官僚主義的特質の多くをすでに体現しているからだ。それゆえ、読者は本書を通じて、レッドハットからだけではなく、「オープン・オーガニゼーション(オープンな組織)」の効果を論証する実例としてジムが取り上げた他の組織からも、多くを学ぶことができる。
今日、レッドハットに力を与えている原則を取り入れる企業が増えているが、いまだに多くの組織はそれが抱える人的能力の多くを無駄にしている。あなたの組織は、いつまでそんなことをしている余裕があるだろうか。思うほど長くはないはずだ。躊躇することはない。すぐに始めよう。
目次
- 序文
- 第1章 なぜいまオープンな組織が重要なのか
- 第1部 WHY モチベーションと情熱
- 第2章 情熱に火をつける
- 第3章 主体的な参加を実現する
- 第2部 HOW 業務の遂行
- 第4章 民主主義より実力主義を選ぶ
- 第5章 議論を巻き起こす
- 第3部 WHAT 意思決定
- 第6章 意思決定に社員を巻き込む
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環境変化対応の組織体制
2019/03/07 11:40
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投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 なぜ今オープンな組織が重要なのか
めまぐるしく変わる環境で発生する様々な課題を解決する組織を作らなければならない。
ビジネスの勝敗を分けてきた旧来のルールが通用しなくなってきた。
これまでと同じことを続けていては、どれほど必死に頑張ったとしても上手く行かないだろう。
オープン・オーガニゼーション(開かれた組織)とは・・・
組織内外で参加型コミュニティと協力関係を結ぶことができる組織。
このような組織は、より迅速に機会を捉え、組織の外部にあるリソースと能力を新しい「力の源泉」として活用できる。
組織のメンバーが日常の仕事の中で心から情熱と努力を傾け、この会社で働きたいと思える何かが必要なのである。
2 情熱に火をつける
人間は自己に内在する情熱に沿った仕事に取り組む時、一番充実し、幸福を感じるもの。
情熱こそが組織に一段上のパフォーマンスと成果を実現させる。
3 主体的な参加を実現する
社員が主体的に仕事に参加した場合、どこでどのような意思決定を下すかという点で違いが出てくる。
より良い意思決定を下す能力は、組織の競争力に大きな影響を及ぼす。
観察から行動に至るスピードが早ければ早いほど、より効果的な行動が可能になる。
(OODAループ)
人材管理者
・社員との対話は、すべて背景や知識を共有する場とする。
・成功するために、チームにスキルや知識を身につけさせる。
一般社員
・管理者が背景を説明してくれるのを待つのではなく、先回りして企業戦略を理解し、成功の為に自分ができることをする。
・同僚と積極的に交わりあい、お互いに学び合う。
4 民主主義より実力主義
実力主義とは、提案された中で最善の条件に基づいて決定がなされることを意味する。
思慮深く、知識があり、正確な現状認識に基づいた、良いアイデアを持つ個人が、その意見を聞き入れてもらえる状況のこと。
・上司の指示や、肩書に頼らない。
・チームの努力と貢献を認め、広く知らしめる。
・自分の影響力が、社内の地位なのか、尊敬によるものか考える。
(後者を目指す)
・特定のテーマに関して、積極的にフィードバックやアイデアを求める。
・本人の専門分野でなくても、興味深い課題に取り組み、優れた実績を上げたメンバーに見返りを与える。
5 議論を巻き起こす
ディベートや批判はアイデアを妨げるものではなく、むしろ刺激的となる。
人間は集団で何かを起こすとき調和を好み、対立を最小限に抑えようとするため、しばしば恐ろしい結果、更には悲劇的な結果を引き起こす。
6 意思決定に社員を巻き込む
組織で意思決定をすることは効率的であるが、正しい判断をするためには適切な情報が濾過されることなく指揮系統を上がって、適切なところにタイムリーに流れなければならない。
意思決定者は、ベストな決定を下すための背景を理解しておく必要がある。
7 触媒役として方向性を導く
リーダーは、リーダーがそこにいることで新しいコミュニティが形成され、オープンな組織を媒介する原動力となる。
従来型のリーダーは、自分の地位や肩書を利用できる。
実力主義のリーダーは、尊敬を勝ち取らなければならない。
リーダーは積極的に問題について話し合い、メンバーの助けを借りて最良の結論が得られるように素早く決断する必要がある。
人の話をよく聞いて、その意見を自分への攻撃と受け止めない能力(EQ)が重要となる。