「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
岡田史子作品集 episode2 ODESSEY 1966〜2005 増補新装版 ピグマリオン
17歳で手塚治虫主宰漫画雑誌『COM』に鮮烈デビューした岡田史子の作品集。「ピグマリオン」「海の底の日よう日」など17本の短編漫画ほか、青島広志による作品解説、岡田史子の...
岡田史子作品集 episode2 ODESSEY 1966〜2005 増補新装版 ピグマリオン
ODESSEY 1966~2005 岡田史子作品集 episode2 ピグマリオン 増補新装版
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:5,280円(48pt)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
17歳で手塚治虫主宰漫画雑誌『COM』に鮮烈デビューした岡田史子の作品集。「ピグマリオン」「海の底の日よう日」など17本の短編漫画ほか、青島広志による作品解説、岡田史子の「自分史を語る」も収録。〔初版のタイトル等:オデッセイ1966〜2003(飛鳥新社 2003,2004年刊)〕【「TRC MARC」の商品解説】
末永く読まれ継がれるべき、珠玉の作品集。
伝説の漫画家・岡田史子が亡くなって12年。十三回忌の節目に増補新装復刊!
▼商品内容
◇2004年に飛鳥新社から刊行された『岡田史子作品集』全2巻を底本に、新たに4作品(計56ページ)を収録した増補新装版・全2巻で復刊!
◇飛鳥新社版で監修を担当した青島広志氏に改めて監修を依頼し、充実した編纂を行う予定。
◇『episode 2 ピグマリオン』には、17本の短編を収録。
◇新規収録タイトル:「ブランコ」(16ページ)、「岡田史子の匣」(5ページ)
◇約20点のイラストを掲載。
◇岡田史子の「自分史を語る」&インタビュー、青島広志氏監修「作品解説」も再録。
(c)岡田史子 2017
【本の内容】
収録作品一覧
墓地へゆく道 | 5−20 | |
---|---|---|
太陽と骸骨のような少年 | 21−27 | |
夏 | 29−32 |
著者紹介
岡田 史子
- 略歴
- 〈岡田史子〉1949〜2005年。北海道生まれ。「ガラス玉」で『COM』新人賞受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
阿修羅像を見に行きたくなる
2020/09/10 06:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まいみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
episode1と同じく1つのコマがイラスト作品として成立するような印象深い絵が多数あり、多様な絵柄と表現を楽しめる作品集となってます。
内容は心持ちepisode1よりもより一層死の影と不安の描写が濃い作品が多いです。
表題にもある「ピグマリオン」も不穏な世界に浮かび上がる音楽の幻想的表現が非常に素晴らしい作品ですが、古代ローマ皇帝ネロと母アグリッピナを題材にしつつ舞台を古代日本とし、水墨画のような絵柄を試みた「死んでしまった手首」が一番印象に残ります。
よわく繊細だが地位のある生まれ故に母の功名心と愛ゆえの手段を選ばぬ望まない力添えでどんどん壊れていく主人公、文市が作中で説明される阿修羅王の起源とシンクロし、ほとんど心神喪失常態で行った行動で阿修羅王そのものとなる結末は文市の罪や悪を越えてただ人の悲哀を感じさせ、その上でほんの少しだけ安らぎのある感慨深い作品です。
解説に「邪悪のジャック」など複数の作品は岡田史子の本質であった、本題から離れた遊びが消失していると指摘されています。読者としては当該作も主役ジャックとおばさんの関係性が面白いとは思うのですが、作品の霊妙さが消え単純にセンスのある漫画になっているのはその通りかも知れません。作品全体の濃さはepisode1の方が濃いですが、episode2もやはり魅力的な作品多数なので満足度は高いです。
理屈は分からない。けれど心を揺さぶるこの唯一無二の作品集の源はどこにあるのか。それを考えることも楽しいですし、やはりただ読むだけでも面白く、作品はいつでも読者を不思議な感覚に導いてくれます。
まとめて読むからこその発見もあり、この作品集増補版の出版には本当に感謝です。