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商品説明
群馬県高崎市在住、一人暮らし作家の泣くに泣けない自炊生活。試作に試作を重ね、今日も思いつき料理にトライ!?Hanakoから生まれた妙に切ない傑作エッセイ集。絲的おいしい生活24連発。【「BOOK」データベースの商品解説】
群馬県高崎市在住、ひとり暮らし作家の泣くに泣けない自炊生活。試作に試作を重ね、今日も思いつき料理にトライ!? 絲的おいしい生活24連発。『Hanako』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
絲山 秋子
- 略歴
- 〈絲山秋子〉1966年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。「イッツ・オンリー・トーク」で文学界新人賞、「沖で待つ」で芥川賞受賞。他の著書に「逃亡くそたわけ」「スモールトーク」など。
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紙の本
自炊一年が熱く熱く語られる… 豚キムチの作り方必見!
2008/09/16 14:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな絲山秋子さんのエッセイ。
それも自炊がテーマです。
「Hanako」連載エッセイが一冊にまとめられたもので、この自炊というテーマは彼女自身が提案したものなんだそうです。
あとがきに「肉体的に大変でした。」とありましたが、
それはもう、彼女のこのエッセイに対する献身ぶりは、本当に頭が下がるとしか言いようがないほどのものでした。
糸山さん曰く
「二週間毎日のように同じものを買ってきては作り、
失敗しては工夫し、食っては太り、太ってはまた食い、残すということができない自分の性をもてあまし、鬱で悩み、躁で困り、飲みに行きたいのを我慢する、そんな一年間でした。」
いや~すごい人です。
なんだかますます好きになってしまいました。
(確か前に読んだ彼女のエッセイでも同じようなことを言ったような記憶が…)
まぁ、そんなわけで、糸山さんの自炊一年が熱く熱く語られたエッセイ。
読むほうも半端な気持ちで読んではいけません。
きっぱり、私は思いました。
目次に一通り目を通してみて、やはり一番に気になるのが、
本のタイトルにもなっている豚キムチでしょう。
なにしろ「豚キムチを食べているとき、世の中は豚キムチと私しか存在しなくなります」
これくらいの惚れ込みようなのです。
まさに豚キムチ冥利に尽きると言うか、ワタクシが豚キムチになりかわってお礼を申し上げたいと言うか…。
彼女の言うところのスーパーエコノミーグレイテストリミテッドなおすすめ料理、豚キムチ!
糸山流おいしい豚キムチの作り方、これは必見です。
万が一余ったとしても豚キムチチャーハンにしたり、おむすびの具にしたり、応用自在、あらためて豚キムチの懐の大きさに感じ入る次第です。
さらに、豚キムチと一緒に食べるいい組み合わせに明太パスタをあげるところなぞ、「ふむ、そんな取り合わせがあったのか」と目からうろこ状態!
なんだか私まで豚キムチ首っ丈になってしまうほど、説得力のある文章でした。で、豚キムチに幸運のジンクスがあるかどうかは、ぜひぜひ本書を読んでいただきたいと切に思うわけです。
さて、豚キムチについて私も熱く熱く語ってしまいましたが、
ほかにも力パスタ、冬の冷やし中華、丼五連発、真夏の洋風ちゃんこ、サーモンのサンドイッチなどおいしそう&不思議なものが満載!
群馬在住ならではの話題で、高崎コロッケ(オランダコロッケ)話、群馬産の米「ゴロピカリ」話などもありました。
私的にはこのゴロピカリのネーミングにすっかり参ってしまい、なんだか夢にまで出てきそうなほど。
黄色いパッケージに子どもの雷様が稲穂を持っているイラストが付いているだそうですよ。
ゴロピカリ、いいな~。
あとたまごにまつわるこれまた熱い熱い話も、心を込めて読みました。
糸山さんのテンポのよい文章にのめりこんで、あっという間に読んでしまいましたが、
彼女の一年を振り返って、これはもう一度最初からじっくり読まなくては…と思わずにはいられません。
紙の本
要するに飲んでばかりいるんだ、絲山さん。新しい本、少ないはずね。でも、この本に出ている葱入りオムレツ、我が家でもメニューにいれました。なかなか美味しいです
2008/06/21 16:41
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラストレーション 著者、というのが驚きです。ええ、絲山の出遅れたファンなので、彼女のことは殆どしりませんが、彼女がこんな技を見せることを、以前からのファンの方はご存知だったのでしょうか。木庭貴信+松川祐子(オクターヴ)の装丁は出版社のイメージを体現したもので、マガジンハウスらしいもの。早速内容に入りましょう。
まず彼女は今年(2007年)11月に40歳になります。ご両親は健在で、よく二人でフランスに行くらしい。で、お父上の職業は不明ながらフランスで料理の研究をしてきて、今でもお客様が来る、といえばエプロンをしてご自分で腕を振るうとか。味は、他人はともかく家族の間では磨きがかかっていると専らの噂。で、お母上はといえば、おでん以外の料理はそこそこ。
そして絲山ですが、もと会社勤めをしていたとあります。文章を読む限り、どうも東京ではなく高崎で働いていたようですが、現在は文筆業。独身。で、30代最後の恋をしたらしい。それと、生活。アパートを2部屋借りているようで、生活は基本的には規則的。朝4時起床で10時まで執筆。あとは気まま。
で、食生活。基本的に自炊。作るもの、徹底したB級というかお手軽料理。不味くなくて食べることができればOK。高級食材には興味なし。インスタント食品も厭いません。メニューも毎週同じものの繰り返しでもいやにならない。でも、食事は不規則。どか食いをして、あとは何も食べないことも。
酒飲みです。友人もご同様。飲んだ後は規則的な生活も乱れるとか。酒の席の話題は、徹底して酒の話。シモネタやワイドショー的な話題はない、らしい。お菓子がきらいで、特に甘いものは全く興味なし。好きなもの、高崎の様々なコロッケ。そしてお酒。ビールや焼酎、ワインの話はあんまり出てきません。
東京にいた気配、殆どなし。学食の話も出てこないので、早稲田に通っている頃の食事は、かなりなものだったんじゃないか、そんな気がします。毎日カップラーメンとか、ご飯に醤油をかけたとか・・・。で、牡蠣が好きだったけれど、24歳くらいの時から体が受け付けなくなって、「ごく最近まで」は加熱したものもダメだったとか。
「ごく最近まで」と書いたのには理由があります。興味を持たれた方は是非一読を。あらかじめ断っておきますが、食欲をそそる本では全くありません。料理意欲も湧く人は少ないでしょう。レシピもアバウトだし。笑いも案外ないかも。でも、気楽に読めるのがいいです。まさにマガジンハウスの面目躍如。以下、出版社の宣伝文句、目次といったデータ篇。
群馬県高崎市在住、一人暮らし作家の泣くに泣けない自炊生活。
試作に試作を重ね、今日も思いつき料理にトライ!?Hanakoから生まれた妙に切ない傑作エッセイ集。
絲的おいしい生活24連発。
力パスタ
冬の冷やし中華
大根一本勝負
すき焼き実況中継
GoGoお買い物
丼五連発
蕎麦屋で飲む酒
デパ地下チャーハン
豚キムチにジンクスはあるのか
春の日記
“ヘナッポ”の行く末
ようこそ我が家へ
エスニックこてんぱん(前編)
エスニックこてんぱん(後編)
素麺七変化
真夏の洋風ちゃんこ鍋
されどインスタント
サーモンのサンドウィッチ
高崎コロッケめぐり
秋は舞茸の季節
ゴロピカリはかあさんの味
たまごとトラバター
命からがら牡蛎ごはん
親父と作るキッシュ・ローレーヌ
あとがき
初出は『Hanako』(2006年1月26日号~2007年1月11日号)にて「絲的炊事記」として連載されたエッセイをまとめたものだそうです。「絲的炊事記」という字面がいいです。もしかして、一番食欲をそそるのが、これだったりして・・・
紙の本
料理魂に火がつかない
2022/12/16 19:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分のためにひとりご飯を作るのって、
本当にいやなものです……だからなのか、
料理本ではなくエッセイだからなのか、
料理魂に火がつくことはありませんでした。