紙の本
世界食地図
2021/03/03 19:56
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の家庭の台所は興味津々。いま、出かけられないから、なお新鮮。
外国ならではの材料と、それを囲む家族の笑顔がたまりません。
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世界の台所探検家として過去の探検をまとめあげた待望の一冊。
著者は過去の同僚であり、当時からこういう様々な場所にフットワーク軽くよく行っていたが、どうやら世界中にその活動の幅を広げていたようだ。
当時、どうやってこういう外に出かけるために仕事をやりくりするかをアドバイスしていた日が懐かしい。
本書では、著者が体験した様々な国の台所探検をエッセイ風に仕上げながら、その国の家庭や食文化などのあるのままを伝えてくれる類書をあまり見ない一冊に仕上がっている。
もともと、土木関係の学問から、地理に興味を持ち、様々な国の食卓を訪れるきっかけが食の楽しさだという素直な理由も非常にしっくりとくる。
文化、言語などは違えど、食を通じて分かり合えるのだということや、国のイメージでは、あまりよくないような地域も多いが、それは固定観念であり、その現地の人たちはきちんと生活をしていて、ちゃんと異国の人をもてなしてくれるのだなという感想を持った。
ちなみに、出てくる国は下記の通りだ。
【訪問国】
インドネシア・タイ・インド・中国・オーストリア・コソボ・ブルガリア・モルドバ・ウクライナ・キューバ・コロンビア・スーダン・ボツワナ・イスラエル・パレスチナ・ヨルダン
リサーチ手法にエスノグラフィー調査という調査手法があるが、文化や食卓のまさにそれを行っていて読んでいて非常に心地が良かった。
文章の表現も非常に的確だったので、臨場感が伝わってきたし、雰囲気も伝わったように思う。
また、各エピソードのまとめにはレシピも再構成されて掲載されており、この雰囲気を実際に料理で味わえるようおまけ付きだ。
そういえば、著者がNHKに特集されたおり、久しぶりにあった際に本書に出てくるサマルダラ(ハーブソルト)とリュテニッツア(パプリカの料理)を少し味見させてもらった。
そんな著者と会うときはいつも蕎麦を食べる。長野出身だし、日本にいるからこそ日本食なのだろうかと、そういう観点でも非常に面白かった。
コロナの状況ではなかなか新たな探検には出にくいとは思うが、また探検した際にはそのエピソードを聞きたいものだ
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著者の岡根谷さんは東大工学部大学院を卒業してからクックパッドに入社した異色の経歴の持ち主。
この本は著者がアポをとって世界の家庭を訪ね、そこで調理に参加して、どのような料理が食べられているかについて紹介した本である。インドネシア、タイ、インド、コソボ、モルドバ、ブルガリア、キューバ、コロンビア、スーダン、ボツワナ、パレスチナ、ヨルダンなど15カ国の家庭料理が紹介されいる。料理にまつわる調理器具や市場の様子も紹介されており興味深い。
世界の家庭ではどのような食事がとられているかに興味があるので、この本は面白く読みました。また、紹介した料理を日本で調理しやすいよいにレシピをアレンジして紹介してくれているのもありががたいです。いろいろ作ってみたいと思います。
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世界各地の家庭を訪問し、台所を探検、暮らしや文化を探る。
・アジアの台所・・・インドネシア、タイ、インド
・ヨーロッパの台所・・・オーストリア、コソボ、
ブルガリア(2ヶ所)、モルドバ、ウクライナ
・中南米の台所・・・キューバ(2ヶ所)、コロンビア(2ヶ所)
・アフリカの台所・・・スーダン(2ヶ所)、ボツワナ
・中東の台所・・・イスラエル、パレスチナ(3ヶ所)、
ヨルダン(2ヶ所)
カラー画像多数。コラム、レシピ有り。
世界各地の家庭にホームステイして、調理と食事の時間、
食と繋がる日常を共に過ごすことで見えてくる世界の台所の
魅力を語る、エッセイ的な探訪記です。
都会から少数民族の村、お手伝いさんが料理を作る大家族、
二人姉妹の路上料理屋等、様々な家庭や場所での料理。
見えてくるのは、国の抱える内情(紛争や政治など)と
暮らしとの関わり、一般の人々の生活や文化です。
でも、台所で料理を作り、皆で食べる楽しみは、共通。
だから画像の顔にはステキな笑顔が溢れています。
著者は、大学で土木工学を学んでいたが卒業後、クックパッドへ
入社した異色の経歴で、台所探検に巡った地域は60以上。
その行動力が文章にも漂っています。
なかなか情報が乏しい地域の食の様子の他、
市場やご当地調理道具等を紹介してくれるのも、嬉しい。
但し、小さい画像が少々見難いのが残念。
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世界の生の台所事情はなかなか見られないから貴重!
インドにカレーはない
野菜をスパイスと炒め煮したらサブジ
スパイスとグレイビーで炒めたのは◯◯マサラ
ナンは非日常
北インドの主食がチャパティ、南インドは米食
ベトナムのフォーは日本のラーメン的立ち位置
サマルダラはやっぱり食べてみたいものの1つ。
料理しない料理 cooking without cookingいいね
コロンビアの3回形を変えて生まれ変わらせる発想もいいね
スーダンとかブルガリアとかボツワナとかまったく想像つかない知らない世界だからとても面白い
スーダンの歓迎っぷりにはびっくり
外の台所と中の台所とか感覚が全然違う!
私もまな板をなるべく使わないので、海外ではスタンダードなの知れてうれしい
バオバブって食べれるんだ!
パレスチナとイスラエルの住人って簡単に行き来できないんだね
ヨルダンのヨーグルト、ジャミードの味が気になる
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クックパッドってすごい!世界の台所探検家って仕事があるんだ!研究家じゃなくて探検家、という名称がぴったりくるような台所探検の旅の記録です。本書に掲載させているスナップ写真に出てくる著者は子どもに間違えられるちっちゃさは、ともかく腕が細っ!て感じで、あんまり食いしん坊さんに見えません。食べものや食べること興味というより、作ることや作る人への関心が高いのでしょう。だから本書も読んでておなかがすく本、というより食事に誰かを呼びたくなる本です。UberEATSが走り回り、コンビニには高齢者向けの個食メニューが充実し、食堂には黙食という張り紙が貼ってある、そんな時代だからこそ、この本に溢れている温かさが貴重なのでしょう。著者もそのつもりがなくたまたま行ったパレスチナの台所のエピソードが人間のサニーサイドを見せてくれました。世界がGooleMapで覆われ、探検できる場所が絶滅していくように、台所探検ももしかしたら消えていくのかも、という悲観があります。コロナを超えて著者にはどんどん世界のキッチンに潜り込んで欲しいと思います。
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世界の一般家庭の台所に立った経験をまとめた一冊。あまり馴染みのない国々の、普通のご家庭で、どんなものを作って、どんな風に楽しく食べているか、が著者の共感を持って語られている。そこでの家庭料理のレシピや市場の写真もあって興味深い。自分でも作ってみたくなる。民藝的な視点からの食器や調理道具の紹介や考察もあるともっといいと思う。
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新聞の書評を目にして購入した。東大卒リケジョ著者の探検記に興味を持った。
おそらく本著の刊行は成り行きのことだろう。著者は特に、義務教育課程にある子供達に家族の食のあり方を伝えたいと、出張事業をこなしているという。
でも、本著を読みながら、家族や親族の交流あり方を振り返るべきは我々大人であるという思いをひしひしと感じる。著者の日本の家族・親族のありかたに対する危機感を小さな体で受け止め発信している。頑張れ。
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世界の台所探検家と名乗る著者による、各国台所の様子と各国料理を紹介する本。世界旅行気分を味わえます。
食事について書かれた本を読むと普段はぜひたべてみたい!という感想がまず出てくるのだが、この本はむしろ食べるというよりこの人達と一緒に台所に立ちたい!という気持ちになるから不思議だ。それはきっと、この本に出てくる人々が営む日々の食事は、何を食べるかではなく、家族を思って作ること、家族と食卓を囲むことに重きが置かれているからな気がした。
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世界の家庭料理について、豊富な写真とともに解説している。フルカラーで写真が多く、文章も親近感があるのでサクサク読める。レシピ本は写真が多いが、読み物は写真が無かったり、あっても少しでモノクロなので、文章に勝る効果があると感じた。
もちろん、食卓に関する文化などの話もあり、事前の期待も満たされた。
料理も日本でも作れるようなレシピつきなので、試してみたい。
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訪問国も一風変わった国が多く
今まで旅行エッセイはかなり読みましたが
紹介される家庭料理はすべて
目新しいものばかりです
ご当地では当たり前
だけど見たことないという調理器具
さしずめ 日本でいえば
大阪のたこ焼き器みたいなもの
名物料理を作るためだけに
工夫されたものには料理への
愛着が伝わりますね
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さまざまな国の台所に立つと、その国が見えるってこういうことなんだ!と思えるくらい、台所と国の風情は密接なんだなと感じた。1つ1つの文章にその国らしさが垣間見えて、私も筆者と同じように世界を探検している気分になった。また、料理があれば、言葉が分からなくても人と仲良くなれると書いてあったのだが、外国へ渡ることはまず言語を習得しなければ始まらないという、私の固定概念を覆すような新しい考えだった。言語の壁を超えてさまざまな文化の人と関わることのできる、筆者のチャレンジ精神を私も身につけたいな〜と思った。
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世界16ヵ国の台所にお邪魔して、料理を一緒に作って味わう。シンプルなんだけど、生きることの中心に「食べる」があるを気づいてる著者ならではの視点で綴られているのが面白い。難民キャンプでairbandbを営む家族のところに行ったり、ウクライナ、パレスチナ、イスラエルなど、普通の旅行ではいかなさそうなところまで足を伸ばしているのがまた興味深い。
台所探検が仕事になるのか?と思ったら、cookpadに勤めている方と書いてあり、懐の広い面白い会社だなと改めて思う。
楽しかったです。
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いろんな国の台所の違いについての本かと思ってたら、料理がメインだった。でも、初めて見る料理ばかりで作り方も詳しく書かれていて面白い。欲を言えばもうちょっと写真を載せてほしかったな。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC04605908