半径３メートルの倫理

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世界を見ると色々な問題が起きているけど、自分の生活の中で起こるモヤモヤの大半は、半径３メートル以内で起こっている…なるほど…その通りかもしれない。
日常のどこにでもありそうなモヤモヤについて、偉人や哲学者、学者などの言葉から解決策を考えるという構成が面白かった。作者のシュールな呟きも散りばめられたりして…。
子ども版があったらいいかも～。

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以下の記載が参考になった。
①荘子は、われわれ人間が行う善悪や美醜、賢愚などの価値判断を狭い立場から生み出された相対的なものに過ぎないと否定し、人間同士の議論について「真に正しいこと」かないからこそ議論の対立が起こるのであって、そうした対立は「気まぐれな主観から生じたもの」に過ぎないと断じた。
②韓非子は打算的な人々を統治するために客観的な規範を制定し、それを厳密に適用することを主張し、「悪い」の基準を「法に違反すること」に絞った。

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正義をふりかざして大騒ぎする人にどう対応すればいいか、学歴社会に嫌気がさしているがそれでも子供に勉強しろというべきか、時間をうまく使える人だけが社会生活がうまく行くのかなど、ごくごく身のまわりで思う悩みを思想家・哲学者の言葉をかりてこういう考え方もあるよ、と伝える。
これこそが正解！を出すのではなく、異なる視点を紹介することで自身の解決の糸口を見つけられるかもしれない。そう考えてみたら気楽かも、という答えもあり、どこか和らいだ。
233冊目読了。

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いやいやどうして、倫理って面白いじゃないの。
……と、先日センター倫理の本を読んで眠気と闘っていた私には、目からウロコ。
これも「倫理」なのね。
やはり身近な事例にひきつけて考えれば、この世は哲学に満ちており、それを先人たちも考え続けてきたなんて、ロマンも感じられるでないの。
名前を聞いたことのある哲学者たちの考え方に触れ、調子に乗って「ハイデッガーとか…読んでみようかしらん」などと考える今日この頃（笑）。

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高校のときに倫理を履修したし、受験も倫理政経を選択してたけど
「哲学者や思想家は良いこと言ってんなー(感覚的にそう思ってるだけ)、ちょいちょい小難しいなー」
くらいのノリで、試験にでるキーワードをせっせと覚えるだけのダメ生徒でした。

それから30年たち、この本を通じて
「あっ、あの時暗記した人の言葉の意はこういうことだったのね」
とやっと少し理解できた気がします。
オギリマさんの書き方が上手いのもありますが、人生の経験値をある程度積み重ねた上で思想家の言葉に触れると、それなりに自分の中に落としこんで思考をめぐらせることができるものなんだと思いました。
知らなかった方々も多数でてきましたが、古今東西バラエティに富んでいてそれもまた面白かったです。

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メモ→ https://twitter.com/nobushiromasaki/status/1611644529442172932?s=46&t=8d1dCAi-malHWoLNxCquQw

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「いちばん怒りっぽいのは幼児と老人と病人である。」(セネカ)
「穏やか」という最大の徳を忘れずにやり過ごしましょう。(筆者)
カッとなりそうなときに心に留めておきたい。

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https://www.shc.co.jp/book/16539 ,
http://ogirima-saho.com/

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倫理についてですがわかりやすく書いてあるのでスイスイ読めます。質問に答える形式だから親しみがあります。著者は中高一貫校の先生らしいですが質問は生徒から実際にでたものか、こんなこと聞くかなと予想したものでしょうか。

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日常の小さなモヤモヤを有名な哲学者の言葉で少しすっきりさせてくれる本です。倫理や哲学の導入にすごくいいと思いました。