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商品説明
その鬼道に見る、女神アマテラスを祀る天皇制の始原。20世紀の現人神の「神聖」に通底する、3世紀の巫女王の「呪性」。記紀と倭伝の齟齬を衝き、「神話」と「正史」の結節点を、歴史資料を繙き探る。【「TRC MARC」の商品解説】
古代女王の鬼道に見る、女神アマテラスを祀る天皇制の始原。
二十世紀の現人神の「神聖」に通底する、三世紀の巫女王の「呪性」。
記紀と倭伝の齟齬を衝き、「神話」と「正史」の結節点を探る、日本人および日本国起源の再考。
天孫降臨から昭和の敗戦を貫き、そして現在の「象徴」を見据えた通史。【商品解説】
目次
- 序章
- 第1章 アマテラスと卑弥呼
- 女神オオヒルメ 一書曰 水稲耕作という革命 青銅鏡の役目 銅鐸に映じる異神 カミの交代 ワとヤマト 朝鮮半島南部への進出 持衰 易姓革命と共立 アマテル 公孫淵と司馬懿 ポスト卑弥呼
- 第2章 空白の四世紀
- 奈良盆地の古墳群 ヤマトトトビモモソヒメと三輪山 景初四年銘鏡 七支刀の銘 編纂者の作為 広開土王碑と神功皇后紀 祖国という死語
- 第3章 女王国の現実
- 景初二年と三年 倭国の人口 陣頭巫女の系譜 神功皇后の新羅征伐と出産 応神という胎中天皇 生口の価値 朱いイケニエ
- 第4章 卑弥呼以死
- 『三国志』の注記
- 狗奴国の不満と魏の思惑 王殺し 二つの「建国」 三王朝交代説
著者紹介
篠田 正浩
- 略歴
- 〈篠田正浩〉昭和6年岐阜県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。映画監督。松竹撮影所を経て独立プロダクション表現社設立。「河原者ノススメ」で泉鏡花文学賞受賞。
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