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紙の本
弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)
著者 紙木 織々 (著)
【オーバーラップ文庫大賞金賞(第6回)】ある事情から転校してきた白析解は、廃部寸前の弱小ソシャゲ部に入部することに。部の存続のためには他校との対抗戦で結果を出さなければな...
弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1 (オーバーラップ文庫)
弱小ソシャゲ部の僕らが神ゲーを作るまで 1
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商品説明
【オーバーラップ文庫大賞金賞(第6回)】ある事情から転校してきた白析解は、廃部寸前の弱小ソシャゲ部に入部することに。部の存続のためには他校との対抗戦で結果を出さなければならない。過去に培ったものと新たな仲間と共に、解は最高のソシャゲ作りに挑む!【「TRC MARC」の商品解説】
私と一緒に、神ゲー作りませんか?
ソーシャルゲームは遊ぶだけじゃない、作るものだ――。
ある事情から命薫(めいくん)高校へと転校してきた白析解(しらせきかい)は、転校初日に弱小ソシャゲ部の部長・青井七花(あおいななか)に出会う。
廃部寸前のその部に所属するのは、ガチャ狂いのプログラマー・黄島文(おうしまあや)に自分で描いたイラストの可愛さに失神するイラストレーター・黒羽絵瑠(くろばえる)と変人ばかり!?
元プランナーである解の入部によって部員不足は解決し廃部は免れた――
と思いきや、『他校との対抗戦で結果を出さなければ廃部は覆せない』と生徒会に通告され――!?
試されるのは今あるソシャゲをより面白くする『運営』の力。
過去に培ったものと新たな仲間と共に、解は最高のソシャゲ作りに挑む!【商品解説】
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紙の本
すべての"創り手"に送る、傑作青春小説!
2020/08/01 12:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Caris - この投稿者のレビュー一覧を見る
※二巻まで読んでの感想です。
著者の創作に対する凄まじい熱量が込められた、大変素晴らしい作品でした!
物語は仲間との友情、努力、恋ありの王道の青春小説。舞台は新潟県新潟市。努力の題材はスマホで気軽にできるゲームこと、あの"ソシャゲ"です。
設定としては、『今よりももっと世の中にソシャゲが浸透していて、政府がIT技術促進の為に学生のソシャゲ開発や運営までをも推奨している』などという、これだけ聞くと首を傾げてしまうようなものなのですが……。まあともかく、ソシャゲを開発・運営する部活動という舞台設定に説得力を持たせたかったのだろうと、呑み込みましょう。幸い、物語が進むごとに違和感はなくなっていきます。二巻では違和感など微塵も感じません。
そこを乗り越えられれば、作者さんが実際にソシャゲに関わる仕事をしていらっしゃるらしい為にソシャゲに対する知識量が豊富かつ、興味深いお話満載で、読んでいて楽しいです。
そして何より、ソシャゲの開発・運営も、全力を打ち込むに相応しい題材である事に気づかされます。プレイはお手軽でも、作り手の苦労は凄まじいのだと分かりました。
そんなソシャゲという"創作物"を通して語られるのは、本作の重要な魅力の一つである"創作への熱い想い"です。様々な登場人物を通して語られるそれらは、ある種のハウツー本よりも重厚で、濃密で、たいへん為になります。
別に努力の対象が創作でなくとも良いのです。何かに打ち込む経験がある人でもない人でも、登場人物たちの一つの事に全力で打ち込む姿に、読む人すべての心が打たれること間違いなしです。
「こんな青春、送りたかったな……」という羨望の対象が、ここにはあります。
一巻だけでも十分満足できるのですが、何と、続刊もあるのです! 二巻は一巻の満足度をさらに引き上げてくれる、パワーアップした内容になっています。魅力的な個性を備えたキャラクターたちも多数登場します。中でも特に『金剛院、木野山コンビ』が大好きです……。個人的に一巻で感じた少しの違和感や不自然さが全て取り払われていて、読んで良かったと心から思えました。
同時に「もっともっと続きが読みたい!」と思わせてくれます。
極めて個人的な話ですが、自分の読むラノベ読むラノベすべてが打ち切りで、もうラノベなんて応援しても無駄だな、やめよ……とか思っていた心の腐りを一気に洗い落とされるくらいには、最高の小説でした。
本当に、続きが読みたい。彼らの姿をもっともっと見続けたいのです。ただ、それだけです。
ライトノベルは異常な市場で、中身の完成度が売り上げに繋がる事がほぼありません。長く続いているシリーズよりも、一巻打ち切りのこのラノベの方が断然面白い!なんていう事象がありふれています。異常だ……。
何が言いたいのかと言うと、例え本作の続刊決定が発表されていないとしても、「打ち切りなら読まない」などと言わず、ぜひ手に取って欲しいという事です。読んで損のない世界が、ここにはあります。
心にダメージを負いはしますが、それでもラノベを読むことをやめられないのは、こういう素晴らしい作品がいたるところに埋まっているからです。
そこらへんの長編シリーズ作品では味わえない、高クオリティの、圧倒的で濃密な読書体験を味わって欲しいです。そして、ぜひ読者として舌を肥やしていってください。そうすれば不遇の打ち切り作品が少しでも減る……と願いたいです。
とにかく読んでみて欲しいです!以上!
紙木織々先生、最高の作品をありがとうございました!また先生の作品が読める日を心待ちにしております!