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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2022/04/08
- 出版社: 関西大学出版部
- サイズ:27cm/344p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-87354-751-0
- 国内送料無料
紙の本
家礼文献集成 影印 日本篇10 (関西大学東西学術研究所資料集刊)
著者 吾妻 重二 (編著)
冠婚喪祭(冠婚葬祭)の儒教儀礼書である朱熹の「家礼」。「朱子家禮筆記」「家禮雑記」「祭祀略記」「道學資講」など三宅尚斎とその門人たちの著述を取り上げる。【「TRC MAR...
家礼文献集成 影印 日本篇10 (関西大学東西学術研究所資料集刊)
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商品説明
冠婚喪祭(冠婚葬祭)の儒教儀礼書である朱熹の「家礼」。「朱子家禮筆記」「家禮雑記」「祭祀略記」「道學資講」など三宅尚斎とその門人たちの著述を取り上げる。【「TRC MARC」の商品解説】
このたび東西学術研究所資料集刊27-10として『家礼文献集成 日本篇』10を刊行する。本冊はこれまで当シリーズとして刊行した『家礼文献集成 日本篇』1~9(2010~2021年)に続く10冊目の資料集である。
朱熹(1130-1200)の著わした『家礼』は冠婚喪祭儀礼の新しい実践マニュアルであり、それまでの中国の古礼をふまえつつ、朱熹の生きた宋代に適合するよう改変を加えたものであった。朱子学の影響を大きく受けた東アジアの国々は『家礼』の影響も当然ながら受けたのであって、人々はこの書を熱心に読み、注釈を作るばかりではなく、朱熹と同じように、みずからの生きる時代と状況に適合するように『家礼』を改変していく。このような改変を「損益」というが、これは基本方針を踏み外さず、実践内容に取捨選択を加えていくことを意味する。『家礼』の記述を正しく理解するとともに、その所説をどのように活かしていくか――このような関心が、中国のみならず、朝鮮、ベトナム、琉球、日本など東アジア諸国に多くの『家礼』関連著作を生み出すことになったのである。
こうした『家礼』のもたらした影響については近年、ようやく注意が向けられるようになった。今から12年前に始まった本シリーズの刊行は、そのような機運を醸成するのにあずかって力があったように思う。また、そのような動向に沿うかたちで、昨年には中国から次の拙著が刊行されている。
『《朱子家禮》宋本彙校』〔宋〕朱熹 撰 吾妻重二 彙校(上海古籍出版社、2021年9月第2刷発行、全241頁)
『爱敬与仪章:东亚视域中的《朱子家礼》』 吾妻重二著 呉震ほか訳(上海古籍出版社、2021年5月、全521頁)
このうち最初の書物については、2020年9月に出された初版を1年後に再版したものであって、再版にあたっては若干の誤字等につき修正を施した。二つ目の書物は、2012年、拙著『朱熹《家禮》實證研究』として上海・華東師範大学出版社から刊行された内容を前半とし、後半にその後発表した論文を加えてまとめたものであって、「上海書評」に「吾妻重二談《朱子家礼》及東亜家礼文化」(http://m.thepaper.cn/rss_newsDetail_13902065)としてインタビューが掲載された。また姚永輝氏による書評「儒教礼儀如何影响了日本」が『中華読書報』(2011年11月17日)に載っているので、関心のある向きはご覧いただければ幸いである。
さて、日本において『家礼』の解釈と実践にとりわけ真摯に取り組んだのは山崎闇斎に始まる崎門派の人々である。本シリーズ第9冊には闇斎とその門人浅見絅斎の関連著作を収めたが、本冊には闇斎門人の三宅尚斎とその門人たちの著述を収めた。すなわち『朱子家礼筆記』、『家礼雑記』、『祭祀略礼』、『祭祠略記』、「用神主説」、「神主題名考」などであって、重要でありながらこれまでほとんど論じられることがなかった写本である。本冊の刊行によって…【商品解説】
目次
- 朱子家禮筆記 三宅尚齋撰 享保十一年(一七二六)寫本
- 卷之一 通禮(第一冊)
- 卷之二 冠禮(第二冊)
- 卷之三 昏禮(第三冊)
- 卷之四 喪禮上(第四冊)
- 卷之四 喪禮中(第五冊)
- 卷之四 喪禮下(第六冊)
- 卷之五 喪葬(第七冊)
- 卷之六 喪 反哭 虞祭(第八冊)
- 卷之七 祭禮(第九冊)
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