電子書籍
お転婆宇宙旅行
2020/01/02 18:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
家出感覚で地球を旅立ってしまう、19歳の森村あゆみが可愛いです。執筆当時の著者を投影したような、魅力的なヒロインでした。
紙の本
飛び出す
2023/08/08 13:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
跳ねっ返りのあゆみが周りがひいたレールに反抗して宇宙に飛び出す「星へ行く船」シリーズ第一巻。
マリッジブルーで宇宙に出る主人公、先ずここに衝撃を受けた。
ごく普通の主人公。
これが書ける新井さんはつくづくすごい。
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懐かしくて、自分を形作ったものの一つだなと再確認。
バタカップ拾ったんだとか、水沢総合事務所に就職できた理由とかが分かって面白かった。
はまっていた時期からもう30年ぐらい経つから、今の自分にはどうだろうなと不安もあったけれど、そんなことなくて一安心。
あとがきまで堪能しました。
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中学生の頃、コバルト文庫でシリーズ全巻持っていた。
新井素子さん、久美沙織さん、氷室冴子さん。
このお三方の本で、当時の私が出来ていたと言ってもいいくらい。
あれからもう、随分経ったなぁ。
まぁとにかく懐かしい!
でも、あれ?!こんな感じだった?とも思う。
独特の口語な文体に今の私は馴染めるだろうか、話の流れは覚えているだろうか。
その辺は全く問題無く・・・むしろ読みやすかった。
確かに時代を感じさせる箇所は、ちょいちょいある。
でもそれすらも「懐かしい」の一言に尽きるし、ストーリーも読み始めると、あ、私この先知ってる!と、わくわくしながら楽しく読めた。
シリーズの序章にあたる本なので、この本だけではまだこのシリーズの面白さはわかりにくいと思う。
私のように、昔読んでた世代が懐かしいと楽しむのも良いけれど、初見の人も是非、シリーズ全巻読み進めて欲しいな、と思う。
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今では当たり前の、主人公のお喋りで地の文が構成されている小説の嚆矢は『星へ行く船』だと思います。
私は図書館にあったのを読んだの…中学かな。面白いよと年上のお姉さんに勧められて初めて少女小説を読んだのがこれ。
コバルト版でしたから『ロマンチックSF』って添え書きがタイトルにありました。当時は、あゆみの、ショパン聞いて、云々のくだりに、わかるなーって…。
優しく読みやすく、ドキドキする。
なんて通り一遍の感想で夢中になりました。
でもいま読むと、そんなに甘ったるいお話ではなく。
地球に住むのが特権の未来。
富裕層の令嬢、森村あゆみは、政略結婚がいやで、短大を出てすぐおよめさん…なんてと、宇宙に家出を。ところが一人で使えるはずの個室には、密航者の男性が二人。どうも彼らもわけありで…という導入。
レイモンド・チャンドラーが出てくる通り、このお話は、少女版のソフトな、しかし、かっちりした探偵小説でSFなのです。
相当いっぱい本を読んで、習作もなさった、その後に書かれた、若い感性が生んだ、ティーンから大人まで惹きつける作品だと今ならわかります。
太一郎さんは、今時の少女小説のヒーローより、相当鋭い…冷たさや理知的なとこも隠してない…ちょろくない男性ですし。
出版当時の細かい日常性のディティールが、作品にリアリティをもたせているのと対象的に、SFとしてこだわっている描写や作者なりの設定ルールはきちんと書かれているので、読者は、つい日常の延長みたいに気軽に読んでしまう世界も、SFの中で起きている『事件』なんだと知らされます。
その匙加減が、やはり少女小説だけあって、とても品よくソフトで。ハッピーエンドですけど、これはきっちりハードボイルドSF。
少女でも、舞台が宇宙でも…。
それが成立するところがファンタジーなのです。
ちなみに私、これ読み返してロバート・B・パーカーの『初秋』を思い出しました。
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私が高校生の頃に夢中になって読んだ本です。
今回再び発売されると聞いて、再びあの二人に会えるのだとワクワクしています。
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地球と火星と…SFファンタジーの中でもこの話は読んでいてわくわくする‼︎青春系の小説が好きな人にもオススメ。
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青春ど真ん中時代に読んで世界観に憧れた本。
麻子さんのようになりたくて、
みんなが敬遠するお茶汲みを楽しみながらやってた覚えがある。
麻子さんのように美味くは淹れられなかったのが悔しかった。
押入れの中を探せばまだ持ってるはずだけど
シリーズ新装・完結版がでるというなら是非手に入れて
またあの時のような感動を、あの時以上の感動を体験したい。
あの時理解できなかったこともわかるようになっているのかも。
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私がこの本を初めて読んだのは叔母の本棚からでした。
表紙はもっと古く、コバルト文庫の擦り切れたものでした。
地球を飛び出し宇宙に家出をすることを決めたあゆみ。
席のダブルブッキングで出会う太一郎。
そして巻き起こる事件。
読み始めてみると、家出を始めたあゆみとその先で出会った太一郎さんの会話のテンポにめまぐるしく翻弄され、一緒にわくわくしながらドキドキしながら一瞬で読み終えてしまいました。
SF、というジャンルに初めて触れた一冊でもあります。
なんでこんなに太一郎さんはかっこいいのかと言いながら母と一緒に語り合ったことも何度もあります。
今、私は19歳で、ようやくあゆみの年に追いつきました。
彼女のように全力で結婚が嫌で家出できるかといえばそんなことはないですが。
彼女のように、そしてレイディのように生きていけたらなと思う日々です。
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読んだ、読みました。「絶句」「ふたりのかつみ」「グリーンレクイエム」「いつか猫になる日まで」エトセトラ、エトセトラ。……幸いにも御作品のたくさんあった、子どものころの図書室ですが、このシリーズだけがどうしてかなかったのです。それで以前から読みたかったのですが、もう手の届くところにはまったくなくて……すっかり諦めきっておりました。そこに「決定版」のお知らせ。これに飛びつかずして何に飛びつけと。あっという間に一巻を読み終えてしまいました。登場人物たちの「新井素子流」の魅力に魅せられます。おかしいと突き付けられても、それが自分たちが生きるということ。自分が「悪」を生きていると認めること。認めても、「生」を譲らないことーーひたすら懐かしくて嬉しかった。
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新井素子さんの代表作とも言えるコバルト文庫版「星へ行く船」シリーズのリメイク版。所々、今は無いものを現代風にアレンジし、違和感ないように修正しています。例えば「カセットテープ→コンパクトディスク」のように。素子さんファンのお楽しみ「あとがき」もリメイク版用に書かれています。
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献本頂いた本なので本当はもっと早くに読んでレビューを書かねばいけなかったと思うんですが、習性で全巻出そろうまで待ってしまいました。
さて「星へ行く船」ですが、コバルト文庫版で過去に1度ならず読んでいます。ただし相当な昔でいい感じに記憶も飛んでいたので、フレッシュな気持ちで読めました。
今回だいぶ校正をきちんとやられているようで、だいぶ読みやすかったです。しかも思った以上に古びてない。宇宙船を含めた未来の描写に関しては、現代のSF事情から見るとややリアリティに欠けてる面は否めませんが、火星の街の描写やきりん草など、宇宙を舞台としてSFとしてうなずけるところもあります。まぁこのお話はそんなディテールよりも、主人公を含めた人の活躍を読む本でしょう。
そしてこの本は、個人的に持っている新井素子の唯一のサイン本なので、大事に読ませて頂きました。
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中学生の頃、ピアノの先生が譲ってくれた『くますけと一緒に』。どんどん頁をめくって、何度も読んで、ふと、「もっとこの人の本が読みたい!」とまだ定額ではなかったお小遣いをうまーくやりくりして買い揃えた新井素子さんの本。まだまだ中学生だった私には、『星へ行く船』『ブラックキャット』等々、コバルト文庫が一番お手頃で田舎の本屋でも手に入りやすく、そして世代ど真ん中で面白く感じていました。
あのころと同じ――ではないのです。書き下ろしももちろん新たなあとがきも(笑)あります。
そして、それだけではなく、本文もたっくさん手直しされている様子。なんせ、頁を開いて、まず、最初の一言からして変更されてます。細かい、細かいよ!でもそのおかげなのでしょうか、それとも単に私が年嵩だからでしょうか、読んでいて全然違和感はありませんでした。落ち着いたら読み比べも面白いかもしれないです。
『星へ行く船』の中でも一番印象深く好きだったきりん草の話。きりん草の設定自体が多感なお年頃にはグサグサくる話なのだけれども、それ以上に、若さゆえの無敵感みたいな、そういうのがくしゃくしゃにされて思い知らされて、だけどそのことで自分は未熟であると知る、成長する、そんな主人公の姿の方がずっとグサグサきたのを覚えています。
たぶんこの本を読む人の三分の一くらい、大人なんだろうなぁと思うとちょっと残念。このグサグサ感、是非、思春期の少年少女に味わっていただきたいものです。私の価値観が古いのは重々承知ですが、それにしたって最近のラノベはなんていうか主人公が無敵だったりなんだりで、そういう主人公のもだもだ感、味わうことってあんまりなさそうだから。くしゃくしゃのポイっとされてへこんでへこんでなんとかこらえて夢が破れたらつくろうために手があるんだなんて恥ずかしいこと言って立ち直ってでも実際には何にも出来なくて大人に助けてもらって悔しくて、そういうのに心を沿わすこと、その年齢にしかできない部分もきっと多いから。
ぶっちゃけ自分は年とっちゃったからあの頃は憧れの大人の男だった太一郎さんすらちょっと子供っぽく感じちゃうわー(笑)。
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子どもでも大人でもないゆれる心を、上手く書かれていて大学時代に一人暮らしをした時のことを思い出しました。
はじめての世界への期待と不安、成功と挫折。
あゆみがこれからどんな体験をするのか楽しみです。
【献本でいただきました】
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ほんとうに懐かしく読みました。私が中学生の時が初見です。(あぁ年がばれる??)ここからSFの世界にはまったといっても過言ではありません。
太一郎さん、お久しぶりです。たしか声優の広川太一郎さんから名前をとったんでしたよね?そんなことばかり覚えてます。
新井素子さんの小説はお話の終わりに〈Fin〉ってつくんです。これもはまりました(笑)。当時つけていた日記には毎日〈Fin〉って書いてました。
私の青春そのものです。
献本でいただきました。ありがとうございます。