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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2013/05/15
  • 出版社: 東洋書林
  • サイズ:22cm/401p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-88721-813-0
  • 国内送料無料

紙の本

メディアとしての紙の文化史

著者 ローター・ミュラー (著),三谷 武司 (訳)

電子ペーパーの時代を迎えた今、近代以降の礎となったアナログの世界、すなわち「グーテンベルクの時代」とそれを包括する「紙の時代」を新たに検証。文学・史料の援用をまじえながら...

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メディアとしての紙の文化史

税込 4,950 45pt

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商品説明

電子ペーパーの時代を迎えた今、近代以降の礎となったアナログの世界、すなわち「グーテンベルクの時代」とそれを包括する「紙の時代」を新たに検証。文学・史料の援用をまじえながら、物質/情報両面の媒体たる紙を論じる。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ローター・ミュラー

略歴
〈ローター・ミュラー〉1954年生まれ。作家、ジャーナリスト。『南ドイツ新聞』学芸欄編集、フンボルト大学客員教授。文芸評論でアルフレート・ケル賞、評論・エッセイでヨハン・ハインリヒ・メルク賞を受賞。

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書店員レビュー

ジュンク堂書店難波店

メディアとしての紙の、多様で豊穣な役割

ジュンク堂書店難波店さん

夢中になって本を読んでいるとき、人はその素材である紙の存在を忘れている。コンテンツの背景として意識されない度合いが大きいほど、出版用紙の品質は高いと言える。
同様に、メディア史の研究においても、紙は背景に退いていた。メディア史の画期は、常に15世紀のグーテンベルク印刷機の発明であった。
だが、『メディアとしての紙の文化史』(東洋書林)の著者ローター・ミュラーは、はっきりと断言する。“紙の歴史こそは、デジタル技術を応用した蓄積・流通メディアの先史なのである。現在、電子メディアの発達とデジタル化の急速な進展によって変化しつつあるのは、「グーテンベルクの世界」ではなく、紙の時代そのものなのである。”
ミュラーは、“13世紀以降のヨーロッパの製紙技術こそ、活版印刷の普及のための条件であった”という。即ち、活版印刷の誕生のかなり前に、紙の需要は高まっていたのだ。
紙は、素早く書き込むことができ、書いた文字が読みやすい。そして、書いた文字を、パピルスのように洗い流したり、羊皮紙のように掻き落とすことができず、偽造の危険が非常に低かった。そのため、行政・司法においても、通商においても紙は重用された。スペインのフェリペ2世は、領内各地と書類をやりとりによる統治を試み、ジェノヴァの製紙業は、貿易業や金融業と深く結びつく。紙の用途は多様で、14世紀のドイツでは、針や留め金といった製品を包装するための紙が、製紙所への注文の主要部分を占めていたという。
歴史の長きにわたり、そして現在に至るまで、紙の重要性を最も容易に実感できるのは、紙幣であろう。紙幣としての紙は、「黄金の代用物」であり、市場経済にとって不可欠のメディアであり続けているからだ。他にも、郵便制度の発達と結びついた頻繁な書簡のやり取り、近代において新聞の果たした役割……。“紙は、新しい形式や文化に適応する能力に優れたメディアであり、だからこそ近代文明における重要な地位を確保することができた”、とミュラーは言う。
その一方で、次のようにも言われている。“紙は、新しい生活様式を生み出すのではなく、既存の生活様式のなかに入り込んで、それを安定させ、発展させるのを得手とするメディアである。みずからデータを生み出すよりも、データを蓄積し流通させることに適したメディアなのだ。紙がメディア革命の主役にしてもらえないのはそのせいだ。“
というよりも、「メディア」とは、そもそも「みずからデータを生み出すよりも、データを蓄積し流通させるもの」をいうのではないか?だとしたら、デジタルメディアもまた、「新しい生活様式を生み出すのではなく、既存の生活様式のなかに入り込」んできたのではないか?だからこそ、電子書籍が、90年代にさまざまな「本のかたち」の可能性を言われながら、21世紀に入って、むしろ、どんどん「紙の本」に近づこうとしてきたのだ。
紙幣→電子マネー、手紙→電子メール、新聞→インターネット報道、戸籍謄本→電子政府と、近代において紙が担ってきた様々なコミュニケーションツールが、デジタルに置き換わっているが、基本的には生活様式そのものが革新されたわけではない。
だが、かといって、「安定」させたとも言えないのだ。電子マネーが世界を駆けめぐることによって発生した国家的更には世界的な経済破綻、電子メールによる攻撃・束縛やインターネット上の炎上、プライベート情報の大規模な流出など、紙の時代には考えられなかった事件が、日常的に起こる。それらは、デジタルメディアが大量の情報を瞬時に何処までも伝送することが出来るようになった結果と言える。メディアが覆う時空間が、人間の身の丈に合う範囲を大きく超えて、拡大してしまったのである。
もちろん、ぼくはデジタルメディアのメリットをも、大いに認める者である。データやコンテンツの無限の蓄積可能性、そしてそれと表裏一体をなす検索、抽出、計算機能は、大変ありがたく、有用である。だが、そのメリットが、その能力が、諸刃の剣となる。
電子メールは執拗な攻撃や束縛のツールとなるし、インターネットは時に「炎上」と呼ばれる集団いじめの舞台となる。大量の個人情報が流出して多数のプライバシーが脅かされたのも、それらがデジタル化して保存されていたからだ。
デジタルメディアは、まだ「新しい生活様式」を生み出せているとは言えないし、メディアの中心として安定的に働く環境も整っていない。デジタルが紙に取って代わることは自明ではないし、得策かどうかも分からない。
ミュラーは言う。“われわれには、できるだけ多くの現象を、できるだけ早く、直線的な時間軸の上に整理してしまおうとする傾向がある。何にでも、「過去」とか「衰退」といったレッテルを貼っていく癖がある。だが、かつて印刷機の登場によって〈印刷されたもの〉と〈印刷されないもの〉の共時的な緊張関係が生まれたのと同じで、現在生じているのは〈アナログ的なもの〉と〈デジタル的なもの〉の共時的な緊張関係にすぎないのである。”
そして問いかける。“電子的な記憶装置が不可欠だとの見地から、紙はなくてもよいという結論が使われるだろうか。また現代人は本当に「紙から、紙を使わない記憶装置へ」のメディア転換をすでに終えているのだろうか。”
ぼくは、「否」と答える。

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2013/08/02 04:33

投稿元:ブクログ

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