紙の本
久しぶりに硬質な本に出会った
2013/05/30 10:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブヒ丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段はノンフィクション,実用書をメインに読んでいるが,「糖質制限に興味があるなら」と知人に勧められ読んでみた。
読後感は「久しぶりに硬質な本を読んだ。自分が賢くなった気がした」。
とにかく出てくる論理が面白い。
私なりの解釈で説明してみる。肥満の人は,体が重いから不活発なのではない。体を動かすエネルギーがないからだ。食べてもすべてが脂肪として蓄積されて,使うことができない。だから,すぐに空腹になって食べてしまうという。
「過食で太る」と思うかもしれないが,「過食」は肥満の原因ではない。本当の原因は「過食」を引き起こしているものなのだ。
あまり書くとネタバレになるのでやめておくが,これは単なる論理だけでなく,きちんと科学的事実に基づいているところがまたスゴイ。
たいした根拠もなくダイエットを勧める医者が薄っぺらにみえてくる。
正直,読むのに苦労したが,読むと誰かに話したくなる内容だ。
一読をお勧めしたい。
紙の本
これを読めば他のダイエット本は・・・
2013/06/26 00:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろくろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は凄く面白い。この本に書かれていることが真実ならば、巷にあふれているダイエット関連の本は9割以上必要ないし、カロリーや栄養について言われていることも考え直さなければならないし、食生活とか食品業界、農業、畜産、水産業とか色々考え直す必要が・・・。 詳しくは、本書を読んで欲しいですが、糖質と運動が実は・・・といった箇所を読むと・・・な形で、実際の自分の生活って何なんだと思われます。
結構、衝撃的な本です。
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結局は糖質制限ダイエットの本なのだけれど……。
いやまぁ。
健康に難のある程度の肥満症の人は置いておくとしても、ヒトは雑食なので、あまり偏りすぎない方がいいのかなぁ、と思いました。
健康論って時代時代によってブームがあるし、健康に支障がなければアバウトでいいのかな、と思います。
プラスの作用しかない食べ物はないわけで、この本では良いとされているタンパク質や脂肪を多くとって問題ないとは言い切れないわけです。(過去の人類がそんなに日々を満腹で過ごせていたとは思えないしね)
結局炭水化物を除いたとしても、他のものを食べ過ぎないように気を付けないといけない訳だし。そこをどーするか、適度に食べるか、がポイントな訳だと思います。
ぶっちゃけ、この結論に至ったのは、文章が難しすぎて理解できなかったからかもしれない。
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科学ライターである筆者が、様々なデータを交えつつ、効果のあるダイエット法とは何かについて論じた本。
要は、精製された炭水化物を食べることによる、急激なインスリンの分泌を抑えることが肝要であるとし、厳しく炭水化物が制限された食事を勧めている。
有名な科学雑誌に掲載された論文のデータを多く引いていて、説得力がある。(気がする。)
ただ、低炭水化物ダイエットでちょっとぐぐってみると、色々と危険性も指摘されているし、そもそもあちらで書かれた本なので、自分の体質にそのままマッチするのかという疑問もある。
ご飯を少なめにすると痩せるというのは確かだと思うので、食事のバランスを考えるとき、頭の片隅に置いて、ほどほどに取り入れるのが良いのだろう。
それと、ダイエットというと、ご飯だけでなく全ての量を少なくして、結果、空腹によるストレスが溜まってリバウンド、というのがよくあるパターンなので、満腹感を大事にするという考え方は、使えると思った。
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ダイエットにおいて、炭水化物は最大の敵だ。なぜなら炭水化物の含まれた料理は美味いからだ。頭ではわかっているが、つい食べてしまう。だからダイエットは至難なのだ。
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先天的な太りやすさ、ホルモンバランスなどを交えつつ、糖質とインスリンが成す太るメカニズムについて解説。本書の内容の妥当性についての検証はしていないので、著者を信用する感じにはなってしまうけど、おもしろかった。ただ、人間の構造は狩猟採集時代から進化していないから炭水化物がなくても生きていけるというような主張には、平均寿命の違いなどを考慮していないところから、若干疑問が残る(30歳くらいまでなら肉中心でも健康を維持できるかもしれないけど、80歳まで維持できるのか?)。
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炭水化物が、太る原因であるという本。
翻訳者が悪いのか、わかりにくい文書が多くよむのに苦労する
内容でした。
ただ内容は割と納得性があってなるほどと思われる部分も
多くあります。炭水化物を抑えるとやせるということですが。。
炊きたてのご飯。バケット。パスタ。いも。サツマイモ。スイーツ。果物
おいしいのにね。。。。小麦粉・でんぷん・糖類を制限するのって
食事の量をへらすより難しいのではとおもったりします。
でもちょっと参考にがんばろうかと
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ダイエットは消化するカロリー以下の食事に抑えれば良いというわけではない。また数多くのダイエット本には誤りが多いという。食事制限によるダイエットは一時的に体重の減少があっても、その後ほぼ確実に元に戻ってしまうのは、そのダイエット方法が間違っているからだ。(勿論本人の意思の強さ弱さがあるが、元に戻るまでの期間がちょっと違う程度だろう)
まずダイエットでは、カロリーは問題ではない。古代の祖先から何万世代も続く中でその殆どは狩猟採集をしてきた。当時の栄養素の中心はタンパク質だった。そして5000年から2000年ほど前から農業をする事で人間の食事から炭水化物の割合が徐々に増えてきた。
しかし、人間の食事の内容が変化したにもかかわらず、まだその食生活に人間自体が適用していない。
その為痩せるためには炭水化物の摂取を抑え、血液中のインシュリンの急速な上昇を盛る必要があるということを言っている。
逆に脂やタンパク質の重要性を説き、肉や魚、チーズなどを食べることを推奨している。
確かに自分も、好きなものを考えると炭水化物が多い。というよりも炭水化物を抜こうと考えてコンビニに行くと、パン、おにぎり、パスタ、うどん、ポテトチップスなど炭水化物がこんなに多いのか。と驚く。
内容は非常に納得できた。そして自分が痩せない理由もよくわかった。
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人はなぜ太るのかがわかりました。
自動車に例えると、ガソリンタンクにはいっているガソリンは燃焼しエンジンをまわして車を動かすけど、トランクにガソリンのはいっているタンクをいくらたくさん乗せていても、そのガソリンは燃焼しないということのようです。
筋肉にはいった脂肪(ガソリンタンクのガソリン)は燃焼するけど、脂肪組織にある脂肪(トランクにしまってあるガソリン)は身体を動かしただけでは燃焼しないらしい。
筋肉に脂肪を送り込んで、脂肪組織に溜め込まないようにするには、食事の炭水化物を極力減らし、タンパク質を増やしたほうがよいようです。
タンパク質を多めに摂ると、お腹も減らないから、ダイエットにはよいと思いました。
小腹がすいたらスニッカーズなんてとんでもなくて、小腹がすいたらゆで卵だな。
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遺伝的な差により肥満がおこるのです。
どんな遺伝子が肥満に関係するかというとインスリンというホルモンが関与することがわかっています。
インスリンが脂肪を蓄積する働きは、その支配下にある2種類の酵素リポプロテインリパーゼ(LPL)とホルモン感受性リパーゼ(HSL)が担っています。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11838279138.html
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肥満は過食と運動不足の結果ではない。
インスリン濃度が高い時、脂肪を蓄積する。低い時、脂肪が燃料になる。
入るカロリー出るカロリーの計算だけでは、長年体重が変わらないことの説明ができない。精密には計算出来ない。
遺伝子は、どの程度カロリーを摂取するか、ではなく、摂取したカロリーで何をするか(脂肪を貯めるか活動するか)を決めている。
過食で太ったのではなく、太りつつあるから過食する。
活動的であるのは、そのようにプログラムされた遺伝子のせいである。
肥満における脂肪細胞は悪性腫瘍に似たもの。拡大せざるを得ないため、運動や筋肉に向かわず、脂肪が多くなる。
インスリン抵抗性によって、ガソリンメーターがFに近くなる。インスリン感受性が高ければ細胞は糖を取り込み活動できる。
炭水化物によって太る。
果物は果糖が含まれているので厄介な存在。長期的には影響がある。
インスリン抵抗性を高めないこと。血糖値とインスリン濃度を低く保つこと。
インスリンは空腹感を増す作用がある。
インスリンが多いと、更に空腹感が増し、食欲が出る。
運動だけでは食欲が出て痩せない。
インスリンはタンパク質を筋肉にしまっておく作用がある。インスリン濃度が高ければ、脂肪を燃料として利用できない。早く空腹を感じる。過食に成る。
太らせる食物が太りやすい食物を欲しがるように仕向ける=喫煙と同じ=肥満になるほど渇望は大きくなる。
食事の中の炭水化物を取り除けばインスリン抵抗性が高くならない。
バンディングの「肥満に関する書簡」
ケトーシスの状態にする=ケトアシドーシスではない。=炭水化物を一日60g以下に制限した食事にした場合=ヒトの代謝の正常な状態。
運動は空腹にし、運動していない時のエネルギー消費を減らす可能性がある。
空腹は、エネルギー消費を抑える。空腹時は炭水化物を除き、お腹いっぱい食べる。
インスリンは、腎臓にナトリウムの再吸収をさせる。その結果水分が保持され、血圧が上がる。
インスリン値が下がると、腎臓は貯留していたナトリウムを水と一緒に排出する。その結果、初期の体重減少が見られる。水分の保持と電解質不均衡を避けるためカリウムを排出する。虚脱感、疲労などの副作用が起きる。そのため、ナトリウム(塩)を取る。
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すんごく読みづらくてあんまり入ってこなかった。
レビューにある翻訳が下手ってやつなんでしょうか。
それとも海外の本の特徴として回りくどく言い回したりすることが理解を遠ざけてるのか。
目新しいことは入ってこなかった。
一応抜粋。
・運動はカロリー消費として効率的ではない。
しかしお腹が減る。
よって運動は痩せる為には精神的にも非効率。
・身体に耳を傾けることを学ぶ
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カロリー神話をデータで打破する本。炭水化物ダイエットがもてはやされている理由がわかる。ある意味理論的支柱かも?ただし、炭水化物より脂肪のほうがましということはわかる気がするが、マクガバン報告に反して、肉を食べれば良いということに関するデータは弱い。はっきりしていることは、精製された穀物や糖類は食べてはだめだということだ。
・カロリーを減らして、運動しても、やせない。過食は肥満というパラダイムは変換の必要がある。
・インスリン濃度が高いと脂肪を蓄積する。インスリン濃度が低ければ、脂肪組織から脂肪が遊離し、それを燃料として燃やす。
・インスリン濃度は、炭水化物により決定される。消化されやすい炭水化物ほど、インスリンの総分泌量が多くなる。
・やせるためには、炭水化物の多い食物を避けなさい。食物が甘いほど、そして食べるのが容易で消化が速いほど太る可能性が高くなる。ビールやフルーツジュース、ソーダが最悪。
・炭水化物制限食では、炭水化物を動物性食品に置き換える。
→動物性食品への置き換えは害になるので、ホールフードにしたほうが炭水化物のインパクトが少なくて良いのであろう。
・ピマ族は貧しくなり太ってしまった。原因は政府配給の、精白された小麦と大量の砂糖。
・栄養不足と肥満は共存する。
・低脂肪の食事が健康に及ぼす影響を調査する実験において、女性の体重は平均1kg減ったのに、腹回りは増加した。減ったのは脂肪ではなく、筋肉だった。
・運動したからといって、体重が減るというエビデンスは得られていない。ランナーが年をとるとともに、体重が増えているというエビデンスはある。
・運動すると食欲は増進する。
・過食は肥満の単なる必要条件。
・肥満の第一法則:からだの脂肪は入念に調整されている。
・肥満の第二法則:肥満は、わずかな調節不良によって起こり得る。
・肥満の第三法則:過食するから肥満するわけではない。子供は成長に過食が必要。成長そして体の大きさが食欲を決定する。ホルモンが異常になれば、筋肉を犠牲にして、脂肪を蓄積することもある。ラットの実験より。過食しなくても、太るというエビデンス。
・インスリンはその他のホルモン効果に勝る。
・インスリンの作用。細胞にタンパク質をため込む(燃料とすることを抑制する)。肝臓と筋肉組織に貯蔵した炭水化物の利用の抑制(エネルギーをため込む)。その結果として、細胞の空腹を感じ、通常よりも早く、多めに食べてしまう。インスリンが作用する間は脂肪が増え、体が大きくなるので筋肉も増え、エネルギー要求が大きくなるので、食欲が増加するという悪循環になる。
・インスリンの感受性で、太りやすいかどうかが決まる。筋肉組織の感受性が高ければ、やせる。脂肪組織の感受性なら太る。これは、遺伝的形質。
・また、年とともに、インスリン抵抗性が高まるが、これは筋肉組織のほうから起こる。→中年太りの原因。
・中年になると肥満になるのは、代謝が低くなるからではなく、肥満になるから代謝が低くなる。原因はインスリン抵抗性が筋肉組織で高まること。
・肥満の原因となる炭水化物。精製された小麦粉から作られた製品(パン、シリアル、パスタ)及びデンプン(ジャガイモ、米、トウモロコシ)、液体の炭水化物(ビール、フルーツジュース、ソーダ)。これらの食物は入手可能なもののうち最も安価なカロリー源。
・一方、ほうれん草やキャベツなどの緑色の葉野菜に含まれる炭水化物は、消化されにくい繊維と固く結びついているため、消化されて血液中に取り込まれるまでには、はるかに長い時間がかかる。また、これらの野菜は、水分を多く含み、重量の割に消化されるデンプンの量が少ない。ジャガイモに比べ太りにくい。
・果物は果糖に注意。果糖と砂糖は全く同じ。肝臓で代謝され、脂肪になる。
・アルコールは同時接種する炭水化物によって脂肪として蓄積されるかどうかが決まる。ビールは三分の二が麦芽糖なので、ビール腹になる。
・砂糖と高果糖コーンシロップには薬物と同じ常習性がある。