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  • カテゴリ:中学生 高校生
  • 発売日:2003/03/15
  • 出版社: トランスビュー
  • サイズ:21cm/209p
  • 利用対象:中学生 高校生
  • ISBN:4-901510-14-2

紙の本

14歳からの哲学 考えるための教科書

著者 池田 晶子 (著)

今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」のための教科書。「言葉」「自分とは誰か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテ...

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14歳からの哲学 考えるための教科書

税込 1,320 12pt

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商品説明

今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」のための教科書。「言葉」「自分とは誰か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマで考えるきっかけを与える。【「TRC MARC」の商品解説】

 人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。
 言葉、自分とは何か、死、心、他人、家族、社会、理想と現実、友情と愛情、恋愛と性、仕事と生活、本物と偽物、メディアと書物、人生、善悪、自由など、30のテーマを取り上げる。【商品解説】

目次

  • Ⅰ 14歳からの哲学[A]
  • 1 考える[1]
  • 2 考える[2]
  • 3 考える[3]
  • 4 言葉[1]
  • 5 言葉[2]
  • 6 自分とは誰か
  • 7 死をどう考えるか
  • 8 体の見方

著者紹介

池田 晶子

略歴
〈池田晶子〉1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。著書に「帰ってきたソクラテス」「悪妻に訊け」「考える日々」など。

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みんなのレビュー243件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

14歳でこの本を手に取るチャンスを得たあなたは幸せだ

2009/02/09 00:59

26人中、26人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:悠々楽園 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 もう5年も前に出た本だし、著者の早すぎる死とも相まって大きな話題にもなったので、この本についてはすでに多くの書評や感想が出尽くしている感がある。好意的な意見があり、批判的な意見があり、この本を手に取ろうかどうしようか迷っているあなたはその中から自分が信じられる書評を参考にすればよいだろう。いろいろな意見がありすぎて、逆に迷ってしまうかもしれない。書評に限らず、真贋を見抜くというのはなかなかに難しい(本書で池田さんは「本物を見抜ける人間になるためには、自分が本物にならなくてはならない」と書いています)。

 私はあなたにただこう言いたい。もしあなたが14歳なら、こういう本を若いうちに手に取る機会があり、この本に書いてあるようなやり方で考えることに興味を持てたなら、人生はきっと豊かで面白いものになるだろうと(それが世間的な幸せと一致するかどうかはわからないが)。

 この本に対する読者の批評として、「まだ物事をよくわかっていない子どもを、恣意的に誘導しようとしている」「14歳に読ませるならもう少し教育的な内容にすべきだ」といった感想が割と多いのはうなずける。
 真実を知るということは絶対的には素晴らしいことであるはずだけれど、考えようによっては実は恐ろしいことでもある。真実はしばしば厳しく美しい。真実の峻厳さはそうでないことを寄せ付けない。
 上述のように感じてしまうとすれば、「大人は正しいが子供はしばしば間違いを起こすものだ」とか「14歳に真実を正しく理解することができるかどうか疑わしい(大人なら正しく理解できるけど)」といった意識があるからだろう。
 しかし、実はそういう考えは必ずしも正しくない。年長の者が敬われるべきだという考えの裏付けは、より多くの時間を生きてきたというその点についてだけはまぎれもない事実が――おそらくは――年長者ほどより多くの経験をし、考えを巡らせ知恵を獲得している“はず”だという不確かな根拠でしかない。しかし、実際には子供でもより多様な経験をしていたり、より深く物事について考えたりしている場合はもちろんある。昨今世の中をにぎわすろくでもないニュースの数々を持ち出すまでもなく、大人がみんなものごとの真理についてよく考えていて、正しく行動しているわけではない。
 著者は、本書で取り上げている問題の多くについて「ちゃんと考えもしていない大人の方が多い」としばしば指摘している。私自身もここに取り上げられたテーマのほとんどについて少なからず考えをめぐらせてきたつもりだが、哲学の大命題とは、いわば「当たり前のこと」が「本当に当たり前かどうか」考えることにほかならず、よく考えてみたら「当たり前でもない」ことばかりなのである。考え抜いたなどと胸を張って言うのは到底はばかられる。世界は謎だらけだということに気づき(あるいは著者の言うように気づきさえしないまま)、多くの人が考えることをやめていくのかもしれない。生きることは誰にとっても楽なことではないから理由はいくらだって用意できる。
 そんなわけだから、あなたがもし14歳なら、この本に関して大人の言うことはあまりあてにはならないと思った方がいい。
また、「独断的な物言いが鼻につく」といったまったくお角違いと思える意見もたまにあるが、この本くらいニュートラルな立場で書かれている本はあまりないと私は思う。断定的・独断的に見えるところは、論理的に疑いようのないことに限られている。

 今あなたがこの書評を読んでいるなら、この本を眼の前にして通り過ぎてしまうのがどれほどもったいないかということだけは伝えたいと思う。そして大人たちの言い分が正しいかどうか自分で確かめてみたらどうかと、14歳のあなたに言いたいと思います。

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紙の本

近頃、深〜く考えてみたことありますか?

2003/08/26 22:36

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:武田淳一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

情報化社会といわれる現代に生きる私達は、日常の中でとくに“考える”ということをしなくても十分に生きていける。もちろん日常生活の中では、仕事、人間関係、家庭の些細なことに思いをめぐらすことはあるだろう。しかし、私達が日常の中でそれらについての根源的なことに関して、自分自身で深く考える機会というのは思いのほか少ないのではないか。何故なら、自分自身で深く考えなくてもどうにかなってしまったり、他人やメディアの考えでこと足りてしまったりするからだ。つまりそれらの機会というのは、自らが意識的に踏み出していかない限り、日常の中で訪れることはないといえる。
本書はこの“考える”ということからスタートして、哲学という不思議な世界の冒険に読者を誘っていく。“自分とは誰か”、“死をどう考えるか”、“他人とは何か”、“善悪”、“人生の意味”などの根源的なことについて、先生が生徒に語る口調を借りて読みやすく書かれている。タイトルには“14歳からの”とあるが、大人が読んでも十分に面白い。恐らく読者は、今まで深く考えたことがなかった上記のような根源的なことについて、深く考えさせられるに違いない。
それにしても、本書のタイトル・ネーミングは秀逸だ。近年の少年犯罪などで何かと話題となる“14歳”という年齢は、一般的に言って根源的なものについて考え始めるようになる年齢なのかも知れないと想像する。そのような“自分自身で考え始めた子供達”と一緒になって、根源的なことについて、まわりの大人達も“自分自身で考えてみる”と良いだろう。そのときには、本書が最適なテキストとなってくれるに違いない。本書を読んでみて、現在を生きる私達に最も足りないのは、この“自分自身で考える”ということではないかと深く思った。
(書評:2003.08.26 武田淳一 )

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紙の本

<いくら考えても叱られはしないよ>

2003/07/18 03:50

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まんでりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本の著者を指して「女子高生がそのまま40過ぎのオバハンになったようなものだ」と評した文章を目にしたことがあるが、なるほど的確に言い当てているものだと妙に感心した。
 もちろん、読まずにそう言っているのではなくて読んだからこそ、これを否定したり肯定したりと評価が下せるわけである。そしてこの人は、おそらく否定的に評価しているのであって、「女子高生」をなにかしら世間知らずで愚かな存在の典型とでも言いたげな語り口なのであった。
 一般に四つになったら夜が明けるといって、「死ぬ」ということを認識できるようになるらしいのだが、私もちょうど四歳のときにそのことに気がついて布団の中で怖くて眠れなくなったことを記憶している。つまり、「死」は「女子高生」でなくても多少気の利いた子供なら四歳からでも考え始めることが出来るテーマなのである。
 では、「死」というものが今では分かっているのかといえば、その頃から少しも先に進んではいない。今もって不可解。ありていに言えば、死を想うと恐ろしいので普段はなるべくそこを避けて通ろうとしているというのが正しい。そういう妥協の仕方を身につけたのはいつごろだっただろうか? 「死」に正面から取り組む代わりに、回り道して「学問」に走ったのではなかったか。たとえば、宇宙を考える代わりに物理学を勉強しようと思いついたりしたのだった。そこに何か答えがあるかもしれないと期待したのである。ないと気がつくまでに10年以上かかったのは我ながら笑える。笑えないのはその先にも同じ誤り遠回りを繰り返し続けたという点である。
 「自分で考えて答えを出しなさい」といえば聞こえはよいが、「答え」があるという前提からしてもう間違っているのである。はじめから「答え」がある勉強を散々繰り返す結果、考える代わりに浅ましくも安易かつ安直に答えに飛びつこうという習性を身につけてしまうのである。この意味では、14歳にしてすでに遅きに失する感がある。さりとて一般にはものを読んで理解できる年齢というとそれくらいなのかもしれない。
 ともかくも「考える」という営みは個性的であると同時にわがままなこととされてしまうのが残念ながら現状である。奨励されるのに、いざそうすると叱られてしまう。「考える」と世間や社会と歩調が合わなくなるからだろう。で、この本は、おそらく時宜を得てもいるのだろうが「いくら考えても叱られはしないよ」と教えてくれているのである。この本が売れているということは時代がそういうところにまでやっとたどり着いたということなのかもしれない。この意味で、いささかの皮肉と逆説を込めて名づけたのであろうが、個性とわがままということを併せ説いた初めての「教科書」なのである。

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紙の本

思考力

2017/09/12 14:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アンディ- - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前に題名に興味を持ち購入し読み終えていましたが、友人の子供が小学校高学年で不登校になり、友人に貸出たのか不明になっている中、他の友人との話で当書籍の話題になり再購入し、内容を自分自身で考えながら読みましたが解りきらず、以前に購入済みの「14歳からの君へ」「「41歳からの哲学」も再読し、ようやく「「生まれたこと、生きていること、死について考えることが」理解できたかと思っています。認識を共有したく、興味を示した友人に3冊貸し出しました。

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紙の本

はじめの一冊

2023/10/30 18:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:悟空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

哲学を勉強する時に最初の一冊におすすめ。とはいえやはり哲学の本なのでとっつきにくいところはあると思います。

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紙の本

価値観を変える

2003/07/24 12:13

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えり - この投稿者のレビュー一覧を見る

私もそうであったように哲学と聞くと、非常に固っ苦しく感じるのではないだろうか?
この本に限って言えばの話だが、「心のガイドブック」のような感じを受けた。
中学生を対象としている為、専門用語がなく非常に分かりやすい読み口で進められている。
大人も子供も是非、一刀両断せずにこの本を手にとって見て欲しい。
そして、最後まで根気強く読んで頂きたい。

キチンと理論に基づいた土台を元に著者の考えが進んでいるから、非常に面白い。
面白いというのは、その著者の価値観に疑いもなく「納得」出来るのだ。
この本を読むにあったって、全てを鵜呑みにせずに自分の価値観との相違点と類似点を見つけていって欲しい。
そうすることによって、本当の人間として相応しい精神の有り様に近づいていくのだと、私は思う。

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紙の本

世の「大人」が口にすることのない真実

2003/05/31 20:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 永井均さんは『倫理とは何か』で、猫のアインジヒトに「もし十五歳から二十九歳までを若い人と呼んで、三十歳から六十五歳までを大人と呼ぶなら、哲学ができるのは、それ以前かそれ以後の、しかしそれに近いほんの一瞬だけなんだ」と語らせている。小泉義之さんは『レヴィナス』で、「他者のために内臓を曝け出し肉体を捧げること」という過剰な倫理を語ったレヴィナスが、それにもかかわらず長生きした(享年八十九歳)ことに読者は躓くと書いた。そして、池田晶子さんが本書で「存在の謎」についてともに考える読書として想定したのが十四歳。

 この年齢というのは、社会経験の総量にではなく(それもある、だから池田さんは本書の第三部を「17歳からの哲学」とした)、身体ないし肉体の存在様式に着目したものだろう。それは、たとえば保坂和志さんが『言葉の外へ』で、「哲学とは、「世界を実感したい」という熱意の産物だったのではないだろうか」と書いた時の身体の感度や体熱、あるいは小泉義之さんが、何のために生きるのかという問いに関して、「おそらく、私たちは、問いに対する答えそのものを身をもって体現化し肉体化して生きている。いわば、答えは、身体ないし肉体に書き込まれている」(『レヴィナス』)と書いていることとつながっているはずだ。

 考えるということ、言葉について、自分とは誰か、死をどう考えるかといった「原理」的な事柄から、社会と規則、理想と現実、友情と恋愛と性愛といった「現実」にかかわる事柄へ、そして宇宙や歴史、善悪や自由、人生の意味、存在の神秘といった「真理」にかかわる事柄まで、池田さんの語り口は終始一貫、独断的である。徹頭徹尾、観念論者(「人は、思うことで、何もかも思った通りにすることができる」)として、精神=言語至上主義者(「精神は、考えて、自由になるためにこそ存在しているんだ」)として振る舞っている。

 「人は、個に達するほど天に通じることになる。この宇宙は、なぜかそういうつくりになっている」とか、「人生を生きる価値は、やっぱり明らかに存在しているんだ。/どういうわけだか、この宇宙はそういうつくりになっている」とか、どうしてそんなことが言えるんだ、と巧みに「若い人」の反撥を誘いながら、しかし、世の「大人」が口にすることのない真実(「存在するということは、存在が存在するということは、これ自体が驚くべき奇蹟なんだ。存在するということには意味も理由もない、だからこそ、それは奇蹟なんだ」)を語っている。

 ──私事だが、満七十歳で死んだ父親が、糖尿と肝臓病で苦しんだ晩年、しきりと「生まれて死ぬ、なら生まれて来なければいい」と怪訝そうに口にしていた。どう応じればいいのか判らず(今から思うと、どう応じるべきかなどと悩む必要はなかった)、聞き流してしまった。池田晶子さんには、ぜひ『六十六歳からの哲学』を書いてほしい。

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紙の本

何度も読む本

2020/03/20 19:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだとき、よくわかりませんでした。
でも、時間をかけて、何度となく読むと、人生経験を経て、池田さんの考えに近づいてくる気がします。
まだまだ池田さんのお考えにはほど遠いのですが、これからも読むんだろうなと思います。

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紙の本

自分の生き様になんらかの疑問を抱きながら生活するあなたへの贈り物〜著者の答えをばねにして、あなた自身の答えを見い出していけるように

2003/10/19 00:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゅう子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「気になるタイトル」に気になりながら、実は昨日やっと手にしました。だから私にとっては比較的早く読み終えることのできた一冊です。
 この書は、現代の大人たちへの警鐘をも込めて書かれたものなのかもしれません。というのは、随所にドキンとするように著者の考えをなんとも平気に自然の流れで答えてあるからです。ちょっとだけ私といっしょにページをめくってみてくださいませんか?

著者「意味というのは、絶対に同じ共通のものなんだ」p29
 私「え? なんだ、なんだ?」
著者「まあ、こんなふうに科学によって説明がはいってくると、かえって話はややこしくなるだけだと覚えておくだけでもいい。科学に説明されなくたって、君は、心というものがある、心が心であるということを、ちゃんとわかっているからね。」p60
 私「え?〜だけでもいい??? え? 私、わかっているんだったっけ?」
著者「〜〜そうじゃないか?」p103
 私「は、はぁ…(どぎまぎ)」

エトセトラ…と実はこういう「あなたへの声かけ」が、随所に出現してくるのです。これって、かつての大人たちを思い起こしませんか? とにかく声を大にして、自分の考えをしっかりと伝えてくれる大人たち。けれど今、身近にどれくらいいるのでしょう…それに大人としての私にはあるのかしら?という恥ずかしさがでてきました。
 しかしまた一方では、大人たちからの答えとしての「いまにわかるさ」という声が一番困ってしまう若者たち。なのに、です、この著者は、そのことばもちゃんと使ってしまっています。これはことばについていけるようになると、ポン、とあたりまえのように出てきていますからここではとりあげないことにします。

 読み進めながら、なぜ、著者はこんなにも自分の考えを「こうなんだよ!」とさらけ出しているのかを考えてみました。特に、答えの無い答えにはとてつもない不安と絶望をいだきやすい十代の若者たちにとっては、とても心地よい響きのことばたちかもしれません。ここまで断定して声かけられると、答えを持たないあなたにとっては、背筋をまっすぐにしてみたくなる、そんな魅力があるのではないでしょうか。

 しかし最後まできて、ふと、同じ出版社から約半年遅れで刊行された「無痛文明論」で森岡正博氏の唱える無痛奔流の響きがよみがえってきました。そうです。池田氏の答えを当然の知識のごとく受けいれようとすると、それが「みせかけの納得」になってしまう。そうならないためには「自分で答えを出す」のだということに気づきました。そういう意味で若者たちの「考えるための教科書」なのですね。
 一度は池田氏の考えを受け止めて、でも私はこう考えるわ、という思いを生み出していけるガイドであると言えそうです。

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紙の本

思考を嗜好する

2008/08/13 12:57

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る

「だからとにかく大事なことは、
君が、「知りたい」という気持ちを強く持っていること、
ただそれだけだということです。」

という、帯の文に惹かれた。

さらに、中学・高校の課題図書や、
入試にまで使われているということで、
ミーハー的購入。

14歳からのというだけあって、
そのくらいの歳の方が読むほうが良いかと思います。

文体のやわらかさがなんだか癪に障ってしまいました。
24歳のボクとしては。

内容としては、
哲学的思考スタイルを、中学生くらいの方に
発信していくと言うもの。

考えるとは?家族とは?自由とは?死とは?メディアとは?規則とは?ココロとは?理想と現実とは?

うーむ。
なんだかまどろっこしい

ということは、大人になったということか

人間が「言葉」という、便利なモノを作ったが為に、
人間の思考がこんなにも不便利になってしまうのか

やはり、子供向けと言うことで
教育的要素の含まれていたため、

例えば、生と死に関する思考の先には、
生が正しいようなことを導いていた

これは、大人のひねくれた意見なのかもしれないが、
生きることも、死ぬことも、いいとか悪いとかで分けるのは

結構危険な気がした。
そんなグレーゾーンがないモノはボクには合わない気する

死んではいけないという国の法律がないもの、
なんだか思考的な意味でそういうことなんじゃないかと思います

helmet-books

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紙の本

14歳からの哲学

2017/04/30 16:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る

「14歳からの哲学」というタイトルですが、そこらへんの年齢の人だけでなく、大人でも読める本だと思います。

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紙の本

考える葦

2016/11/20 15:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あとむん - この投稿者のレビュー一覧を見る

考えることこそが全世界を正しく図る定規
善悪の判断、美しいのか否か 本人の基準によるよね

生きなければならないとは。"生活"しなければならないとは

きちんと考えないから、信じることになるらしい
そもそも信じる信じないに関わらず、事実として存在するのか?
『存在する』ことそのものが神なのである

わかるとかは自分のなかに通して、考えてみること
その結果答えがあるかどうかはわからない。なぜならそれを?それは?考えてやっとわかるのだから

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紙の本

内容紹介

2003/03/07 15:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人は14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある!

今の学校教育に欠けている14歳からの「考える」のための教科書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」「理想と現実」「恋愛と性」「メディアと書物」「人生」等30のテーマ。

〈目次より〉

I.14歳からの哲学[A]

考える[1]/考える[2]/考える[3]/言葉[1]/言葉[2]/自分とは誰か/死をどう考えるか/体の見方/心はどこにある/他人とは何か

II.14歳からの哲学[B]

家族/社会/規則/理想と現実/友情と愛情/恋愛と性/仕事と生活/品格と名誉/本物と偽物/メディアと書物

III.17歳からの哲学

宇宙と科学/歴史と人類/善悪[1]/善悪[2]/自由/宗教/人生の意味[1]/人生の意味[2]/存在の謎[1]/存在の謎[2]

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2004/10/06 08:53

投稿元:ブクログ

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2004/11/07 18:42

投稿元:ブクログ

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