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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/10/26
- 出版社: サウザンブックス社
- サイズ:20cm/286p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909125-31-6
紙の本
五月の鷹
アーサー王円卓きっての忠義の騎士ガウェインは、旅の途中悪天候にみまわれ、ゴーム谷に迷い込む。そこでグリムという男の屋敷に身を寄せることになるが、グリムの計画にはめられ…。...
五月の鷹
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商品説明
アーサー王円卓きっての忠義の騎士ガウェインは、旅の途中悪天候にみまわれ、ゴーム谷に迷い込む。そこでグリムという男の屋敷に身を寄せることになるが、グリムの計画にはめられ…。アーサリアンポップの傑作が復刊。〔福武書店 1992年刊の新訳〕【「TRC MARC」の商品解説】
すべての女が最も望んでいることとは?
アーサー王円卓きっての忠義の騎士ガウェインがかけられた謎を解く旅
アーサー王が北方の領主たちとのいくさに勝ち、ブリテン王となって国内に平和と秩序をうちたてようとしていた頃。アーサーの抱える円卓の騎士たちは、たびたび冒険を求めては旅に出、武勲をたてることをなによりの誇りとしていた。そのうちのひとりであるアーサー王の甥、モーゴースの息子であるガウェインは、旅のとちゅう悪天候にみまわれ、ゴーム谷に迷い込んでしまう。そこでグリムという男の屋敷に一晩身を寄せることになるのだが、グリムの計画にはめられてしまい……。【商品解説】
著者紹介
アン・ローレンス
- 略歴
- 〈アン・ローレンス〉1942〜87年。イギリス生まれ。サウサンプトン大学卒業。「五月の鷹」でガーディアン賞次席に選出される。
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紙の本
するっと読めて、心に沁みる。ガウェインが旅する物語。
2021/10/05 14:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:文目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アーサー王の円卓の騎士ガウェインが罠にハマり、無実の罪で命の危機に。無実を証明するために、与えられた謎の答えを一年かけて探すことになる…というお話。
舞台はファンタジー的だけど、作中に繰り返し出てくる、
「すべての女が最も望んでいることとは何か」
という謎やそれにまつわる問答は、現代社会にも通じるテーマかもしれない。
女性に限らず、今の生き方に不自由を感じたり悩んでいる人にとっては、心に沁みるお話だと思う。
ページ数も程々で、とても読みやすい文章なので、fgoとかのゲームでガウェインやその弟たちに興味を持った人にもお勧め。
『五月の鷹』のガウェインは理想的と言っていいくらい好意的に描かれてるので、ガウェイン推しの人にも安心して読める筈(原典に詳しい人には、『ガウェイン卿と緑の騎士』の方向のガウェインと言えば伝わるかも)。
“周りからはいつも模範的で完璧に見られる人が、実は弱さや生身の感情を隠し持っている”みたいなのが好きなので、その意味でもとても刺さった。
騎士道の(そして人間の)理想とも言うべき模範的な振る舞いをするガウェインも、本当は色々なことを考えていて、弱さも本音があって……そんな、生身の人間としてのガウェインに出会える作品。
紙の本
これを児童文学にした偉業
2021/11/16 15:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モス - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ガウェイン卿の結婚』の逸話が大好きな身としては今作の復刊が嬉しい限りです。
ジャンルとしてはファンタジーですが「すべての女性が最も求めるものは何か?」という問に対するアンサーがあまりに的確で現実的、まさに真理というほかありません。
現代のジェンダー問題にも切り込んだエピソードと言えるでしょう。
簡潔な文体でありながら情景が頭の中に浮かんでくるような自然描写も見事です。
作品のテーマといい、これらを子どもでも読めるように易しく書いた筆者の腕の確かさを感じます。
是非読んでみて欲しいです。