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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/01/29
- 出版社: ミシマ社
- サイズ:19cm/319p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909394-17-0
紙の本
胎児のはなし
妊娠・出産にまつわる素朴なギモンから、科学技術がもたらした恩恵と課題、胎児医療の最前線まで。新時代の産婦人科界を牽引した産婦人科医・増崎英明に、ノンフィクションライター・...
胎児のはなし
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商品説明
妊娠・出産にまつわる素朴なギモンから、科学技術がもたらした恩恵と課題、胎児医療の最前線まで。新時代の産婦人科界を牽引した産婦人科医・増崎英明に、ノンフィクションライター・最相葉月が妊娠・出産の全てを訊く。【「TRC MARC」の商品解説】
経験していない人はいない。なのに、誰も知らない「赤ん坊になる前」のこと。
超音波診断によって「胎児が見える」ように――。新時代の産婦人科界を牽引した「先生」に、生徒サイショーが妊娠・出産の「そもそも」から衝撃の科学的発見、最新医療のことまで全てを訊く。全人類(?)必読の一冊。
出産経験のある人も、ない人も、男性も――読んで楽しくて、ためになる!【本の内容】
目次
- はじめに 最相葉月
- 第一章 みんな胎児が見たかった ── 胎児研究の歴史
- アダム派とイヴ派がいた/子宮の中の生きている胎児を初めて見たのは日本人
- 第二章 超音波に一目惚れ ── 増﨑英明、産婦人科医になる
- 魚群探知機が超音波診断に?/十人きょうだいの十番目/帝王切開を見た増﨑少年/胎児はなぜ頭が下にあるのか
- 第三章 胎児 ── この未知なるもの
- なぜ3000グラムで生まれるのか/わが子の出産/羊水はどこからくるのか/羊水が濁ると要注意/便と力の入れ方が一緒
著者紹介
増崎 英明
- 略歴
- 増﨑英明(ますざき・ひであき)
1952年佐賀県伊万里市生まれ。1977年長崎大学医学部卒。1999年~2000年にロンドン大学へ留学。2006年より長崎大学医学部産婦人科教授。2014年より長崎大学理事・病院長。日本産科婦人科学会理事、日本人類遺伝学会理事、日本生殖医学会理事、日本産科婦人科内視鏡学会常務理事、日本産科婦人科遺伝診療学会理事長などを歴任、産婦人科の世界をリードしてきた。著書に『密室』『密室Ⅱ』(以上、木星舎)、『動画で学べる産科超音波』(メディカ出版)など。2018年長崎大学名誉教授に就任。
最相葉月(さいしょう・はづき)
1963年生まれ。兵庫県神戸市出身。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、精神医療などを取材。著書に、『絶対音感』『星新一 一〇〇一話をつくった人』『セラピスト』(以上、新潮文庫)、『青いバラ』(岩波現代文庫)、『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』(岩波新書)、『れるられる』(岩波書店)、『理系という生き方 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』(ポプラ新書)、『未来への周遊券』(瀬名秀明との共著)、『辛口サイショーの人生案内』(以上、ミシマ社)など。
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紙の本
「楽しくてためになる、“役に立たない”本にしましょう」というのが最初のコンセプト
2019/06/24 20:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
腹の中のこどもはこうして過ごしているんだな、当たり前に受けていた超音波検査はこうして生まれたんだな、と読み進める度に驚きでいっぱい。どこもかしこも羊水で満たされている胎児が、生まれてくる際に締め付けられることによって、肺のスポンジから水を絞り、鼻から排出して、生まれたときに水の代わりに空気を吸い込むっていうのが、結構衝撃的かつ合理的。母親の体内には、胎児のDNAが入っている。胎児のDNAの半分は父親由来で、つまり、妊娠以降の妻の体には夫のDNAが存在する、という発見も。羊水の話で、赤ちゃんが飲んでおしっこしてるけど、少しはお母さん側でも処理されてるだろう、っていう話で、お母さんのおしっこも増えてるかもしれないですね~とあって、どうりで。
紙の本
一読びっくり!
2019/09/20 14:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく、びっくりした。既に成人した息子がいるが、妊娠から出産まで母親のお腹の中で、胎児がこのような生活を送っていたとは(もちろん、私自身もその一人だったはずだが)。それでも、「今でも判っていることはわずか」だそう。
胎児の排泄にしてから初耳。胎児は、だいたい60分に一度おしっこをする。そのままでは子宮が一杯になってしまうので、尿の大部分(一日700CC程度)は自分で飲んでしまう。ちなみに、大便の方は世に出るまで溜め込んでいる。「胎児は排泄を、どうしているのか?」疑問にすら思っていなかった己の不明を恥じるばかりだ。
こういった、出産前の胎児の様子がわかるようになったのは、超音波検査という手法のお陰だ。もともとは日本の魚群探知機から始まったそうで、日本製の魚群探知機を、アメリカの脳外科医が脳検査に使い始め、その後、胎児に応用されるようになり、1970-80年代、超音波技術によってついに胎児の存在を認識できるようになった。ただ、このときは骨がうっすら見えるだけで、胎児の様子、まして表情など、とても把握出来なかった。
今のように胎児の表情までわかるようになったのは3D技術が応用され始めた2000年頃から。従って、胎児が詳細に可視化できるようになったのは、ここ20年の話だという。今では4Dとして静止画ではなく動画で胎児を見ることができるようになり始めた。
そして、わかった胎児の表情は、笑い、泣き、あくびをしたり、しゃっくりをしたり、鼻から水を出したりしているというもの。
胎児を「見ること」ができるようになった後に目指したのは、「分析すること」だった。胎児の血球を遺伝子分析することにより、今では胎児の性別やダウン症スクリーニングも出来る。この分析手法を通じていろいろな発見があったが、特にビックリさせられたのは、父親のDNAに関するもの。遺伝子が母子・父子間でつながりがあることは当然だが、何と、父親のDNAが胎児を介して母親に入っている-父母間でもつながりがあることも明らかになって来たという。「子はかすがい」というが、例えでなく、遺伝子的には別個体とされていた夫婦が、子供により生物学的にも繋がっている、衝撃的な事実だ(妻は「気持ち悪う」と言っているが)。増崎先生は、「医学的に立証されてはいないが、長らく生活をともにした夫婦が似て来るということと関係があるかも知れない」とおっしゃっている。
そして、胎児についてはわからないことが、まだまだ残っている。なぜ胎児は頭が下なのか?なぜ決まって3000g前後で生まれてくるのか?どうして陣痛は起きるのか?等々、これらの問いに、いずれも明確な答えがない。
紙の本
胎児
2019/08/31 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱーぷる - この投稿者のレビュー一覧を見る
妊娠、出産を経験したことがないので、知りたいなと思い読みました。初めて読むジャンルの本でした。妊娠・出産にまつわることを知ることができ勉強になりました。
紙の本
わからない!ことは多い。
2019/05/26 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の身近に起こることだからこそ、思わず手に取ってしまった本書。
身近なのにまだまだ未解明なことが多いのだなぁと感じました。
つわりって何で起こるんだろう、とか、、、だれか解明してほしいなぁ。