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商品説明
独立研究者として、子の親として、一人の人間として、ひとつの生命体が渾身で放った随筆集。「捨身」「君が動くたび」「変身」など全19篇を収録する。『みんなのミシマガジン』連載等をもとに再構成。【「TRC MARC」の商品解説】
いま(present)、この儚さとこの豊かさ。
独立研究者として、子の親として、一人の人間として
ひとつの生命体が渾身で放った、清冽なる19篇。著者初の随筆集。
目の前の何気ない事物を、あることもないこともできた偶然として発見するとき、人は驚きとともに「ありがたい」と感じる。「いま(present)」が、あるがままで「贈り物(present)」だと実感するのは、このような瞬間である。――本書より
『数学する身体』(新潮社、第15回小林秀雄賞受賞)の著者による待望の2冊目がここに誕生――。【商品解説】
いま(present)、この儚さとこの豊かさ。
独立研究者として、子の親として、一人の人間として
ひとつの生命体が渾身で放った、清冽なる19篇。著者初の随筆集。
目の前の何気ない事物を、あることもないこともできた偶然として発見するとき、人は驚きとともに「ありがたい」と感じる。「いま(present)」が、あるがままで「贈り物(present)」だと実感するのは、このような瞬間である。――本書より
『数学する身体』(新潮社、第15回小林秀雄賞受賞)の著者による待望の2冊目がここに誕生――。【本の内容】
目次
- ――偶然の贈り物
- I
- 捨身
- 風鈴
- 身軽
- 白紙
- 不一不二
- II
- 君が動くたび
著者紹介
森田 真生
- 略歴
- 〈森田真生〉1985年東京都生まれ。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。在野で研究活動を続ける傍ら、国内外で「数学の演奏会」などライブ活動を行う。「数学する身体」で小林秀雄賞受賞。
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問題は「情報量」ではなく、「存在量」である
2023/03/31 07:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Bakhitin - この投稿者のレビュー一覧を見る
森田真生さんのような人に共通することは、一言でいって、「存在へのおののき」がある。すべてのものごとの存在(“ある”ということ)が、単に、「Aというものがあります」というオハナシではなく、「そこにあるもの」が、あふれんばかりの「存在性」を発散させ、目に入る刺激の情報量をはるかに超えて、「存在量」とでもいうべきものをもっているかのごとくに感じ取られている。
「存在量」は、目に入る刺激の情報量を何千倍も超えている。だから、同じものでも何度も見直し、そのたびに存在量が増えていくし、見るべき対象は同一なのに、見る視点の方は、何万あったとしても、その「存在量」のすべてをくみ尽くすことはできない。
「情報量」は、片目をつむれば半分になる。両目をつむればゼロになる。しかし、「存在量」は、片目をつむろうが両目をつむろうが、よそ見しようが、まったく変わらずに、現に、そこに、あるものとして、泉のように無限にあふれ出しつづけている。
存在するものに対する、このような「存在量感覚」をもっている場合、わたしたちは常にその「存在量」をくみ尽くそうとして、色々な吟味を試みつづけている。それが、“Trying to make sense of the world” すなわち、「世界をつじつまのあうものとしてつかもうとすること」に導く。
「なんとなくおかしい」、「どうもヘンダ」という直感は、この「存在量」の減少に対する鋭い直感である。まずそこへ直感が働き、理屈はあとからつけられる。
ちなみに、この「数学の贈り物」という本は、「存在量」に溢れている。