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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/02/28
- 出版社: 文学通信
- サイズ:22cm/254,12p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909658-09-8
- 国内送料無料
紙の本
二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎
歌舞伎の転換期といわれる享保期、二代目市川團十郎はそこでなにを演じ、どのように劇場を切り盛りしたのか? 欧米演劇研究の文脈で歌舞伎をとらえ、二代目市川團十郎の日記を手掛か...
二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎
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商品説明
歌舞伎の転換期といわれる享保期、二代目市川團十郎はそこでなにを演じ、どのように劇場を切り盛りしたのか? 欧米演劇研究の文脈で歌舞伎をとらえ、二代目市川團十郎の日記を手掛かりに、江戸歌舞伎の実態を解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸の歌舞伎劇場という一大商業圏は、こうして成立した。
役者と観客が文学、信仰、風俗を共有し、茶屋や商人を巻き込む要となった江戸歌舞伎劇場。歌舞伎の転換期といわれる享保期(1716〜1736年)、二代目市川團十郎はそこでなにを演じ、どのように劇場を切り盛りしたのか? 遺された日記「老のたのしみ」「柿表紙」「柏莚日記」「病中日記」「市川團十郎日記発句集」の写本をはじめとした膨大な資料を駆使し、第一部「享保期の江戸歌舞伎」で二代目團十郎の演技・演出について、第二部「享保期歌舞伎の興行」で江戸歌舞伎劇場経営の役割について実態を解明する。欧米演劇研究の文脈で歌舞伎をとらえる端緒となる画期的研究書。江戸歌舞伎の「転換期」に何が起こっていたのか。そこには、役者・二代目團十郎が身分を超えて観客と、歌舞伎劇場は業種を超えて近隣商業を巻き込み、それぞれ発展していく姿があった。
【公共圏としての江戸歌舞伎劇場が、なぜ享保期に発生したのだろうか。それは、この時期に江戸歌舞伎劇場をめぐって形成された商業圏と関連しているのではないか。
江戸の歌舞伎興行と寺社の開帳興行は互いに影響し合いながら、両者とも集客に努めた。芝居茶屋は歌舞伎劇場の桟敷席を管理し、飲食のサービスを提供するようになった。歌舞伎役者はもぐさなどの商品を宣伝し、せりふ正本や番付など出版物を制作した。このように歌舞伎劇場はさまざまな業者を巻き込み、大きな商業圏を形成していた。江戸歌舞伎劇場はその要だった。】...おわりにより【商品解説】
目次
- カラー口絵
- はじめに
- 享保期江戸歌舞伎/二代目團十郎の日記/本書の概要/日記諸本について
- 第一部 享保期の江戸歌舞伎─二代目團十郎と演出の種々相
- 二代目團十郎の生いたち
- 第1章 二代目團十郎の読書体験と演技・演出
著者紹介
ビュールク トーヴェ
- 略歴
- 〈ビュールク トーヴェ〉1974年フィンランド生まれ。立教大学日本文学博士課程後期課程修了。博士(文学)。埼玉大学人文社会科学研究科准教授。
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