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疫病神

  • 出版社:新潮社
  • サイズ:16cm/524p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-137013-3

疫病神 (新潮文庫)

黒川 博行 (著)

  • 全体の評価 53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:74621pt
  • 発行年月:2000.2
  • 発送可能日:1~3日

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ユーザーレビュー- 「疫病神」

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2002/07/24 20:03

おかしな二人

投稿者:奥原 朝之(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮の珍道中。

 建設コンサルタントと言っても、工事現場の苦情処理係である。工事現場には砂利がばらまかれているだの騒音がうるさいだの、なんだかんだで難癖を付ける輩が多いそうだ。そういう輩を“捌く”ために土建会社とヤクザとの顔をつなぐ必要がある。その役割を果たすのが建設コンサルタント二宮の仕事である。
 二宮は桑原の所属する二蝶会という組にけつをもってもらっていることから桑原とは顔なじみ。

 この二人の珍道中のきっかけは二宮の仕事が上手くいかなくなったことからだった。依頼してきた土建屋が仕事の依頼を取り下げたことに納得のいかない二宮は顔を突っ込んで調べ始める。桑原はそこに金の匂いがするということで二宮につきまとう。

 産廃処理場建設を巡って大金が動き、その裏でヤクザが暗躍していた。そうとは知らずに顔を突っ込んだ二宮と桑原。気付いたときには一勝負するしかなくなっていた。
 まぁ仲がいいのか悪いのか、本当におかしな二人です。絶妙なコンビネーションでこの窮地を抜け出します。

 これはお勧めです。

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2001/11/09 12:31

高村薫ファンにぜひオススメ。痛快ハードボイルド!

投稿者:みやぎあや(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 建設コンサルタント。早い話ヤクザと建設業者の仲介役を仕事にしている二宮は、産業廃棄物処理場を巡るトラブルに巻き込まれ、インテリヤクザの桑原となりゆきでコンビを組むことに。依頼人は失踪し、二人の目の前にはいくつもの胡散臭い謎が残るが…。

 疫病神。何もそれは事件の黒幕のことを指しているのではない。二宮と桑原、二人のお互いに対する認識だ。報酬のために仕方なく手を組んだ彼らだが、口を開けば悪態が出るわ、相棒が捕まっても心配しないわ、友情が芽生えるどころじゃない。しかしなぜかコンビネーションはなかなかで、二人のギシギシした悪口の応酬が読んでいておかしくってしょうがない。

「腐ってる。最低や」
「おまえの口からそれを聞くとはびっくりやな。飲酒運転や駐車違反は警察に対する腹いせかい」

 一見したところ上がヤクザ、下が主人公のセリフみたいだけど反対。カタギのくせに善良じゃなく、実は桑原より一枚上手かもしれない二宮が最高でした。読後感も痛快!!

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2002/02/05 22:11

厄介な相棒。

投稿者:亀豆 (女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誰も彼も、信用できない登場人物がほとんどの、暴力と駆け引きの物語、という感じだが、テンポが良く面白い。
 特に主人公二人の、お互いに相手を「仲間」とは思っていないのに、傍から見ればすっかり「仲間」な会話が面白い。どれも何気ない会話なのだが、殴られたり、監禁されたりと緊張感ある展開の中で読むと、妙に可笑しく笑えてしまう。
 ただ私には、組組織の縦や横の関係が分かりにくく、少し読みにくかった。

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